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引用リポスト条件でも参加は落ちなかった。h&sの企画が24時間で集めた4,846件

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年9月10日 更新
引用リポスト条件でも参加は落ちなかった。h&sの企画が24時間で集めた4,846件

応募に必要なのは、公式アカウントのフォローと、「#エイチアンドエス」を付けた引用リポスト。
9月7日に h&s が始めたこの発売記念キャンペーンは、開始から24時間で4,846件の拡散を集めました。
ハッシュタグを添えるだけで参加できる形なので、応募はごく短い操作で完了します。

引用リポストを条件にすると、コメントを書く手間のぶん参加が減る。
そう考えて応募条件から外している方には、この24時間の中身が判断材料になります。

先に結論をまとめると:

  • 引用を条件にしても参加は積み上がり、24時間で4,846件が拡散した
  • 参加はハッシュタグを添えるだけで完了する形で、応募の手間はほとんど増えていない
  • 拡散の6割が引用なので、リポスト数だけを成果にすると4割弱しか見えない

24時間で何が起きたのか

まず告知投稿そのものの数字から見ていきます。
インプレッション(投稿が表示された延べ回数)は114,562回、いいねは2,101件、ブックマークは295件、リプライは153件でした。

拡散の側は、取得時点でリポストが2,227件、引用リポストが3,431件です。
開始から24時間に絞って集計すると、リポスト1,849件と引用2,997件の合計4,846件になりました。
拡散の約62%が引用リポストで、リポストだけを数えていた場合、この企画の反響は実際の4割弱として記録されていたことになります。

ハッシュタグ「#エイチアンドエス」を付けた投稿も、同じ24時間で3,121件が確認できました。
ただしこれは引用リポストと大きく重なる数字です。
応募条件がハッシュタグ付きの引用リポストなので、1回の応募が「拡散」と「ハッシュタグ投稿」の両方に数えられます。
足し合わせて参加者数とみなすことはできません。

時間ごとの推移や、どんな層が拡散したかという担い手の分析は、SocialReport のキャンペーンレポートで公開されています。
この記事では、そこから見えた設計の話に絞ります。

メンソールのシャンプーが9月上旬に配られた理由

賞品は「h&s リフレッシュEX」で、抽選30名に贈られます。
h&s は P&G が展開するスカルプ&ヘアケアブランドです。

告知が押し出しているのは、メンソール配合で頭皮のアブラとニオイをクールに洗浄する点でした。
P&G のブランド情報ページでも、リフレッシュEX の薬用シャンプーはメンソールを高い水準で配合し、頭皮のアブラをクールに洗浄する製品として案内されています。

投下は9月7日。
暦の上では秋に入っていますが、頭皮のベタつきやニオイが気になる時期はまだ続きます。
賞品の効能と、参加者がその日に感じている不快感が重なる時期を選んだ形です。
実際、引用リポストの中には、汗や皮脂で頭皮のベタつきが気になるのでさっぱり洗い上げたい、と書き添えた投稿も見られました。

引用条件は参加のハードルになったのか

引用が多いこと自体は応募条件どおりで、そこに驚きはありません。
気になるのは、コメントを書くという一手間が参加の妨げになったかどうかです。

集まった引用を見るかぎり、参加はごく手軽に済んでいます。
ハッシュタグを添えるだけで応募が完了する形が中心で、頭皮のベタつきについて自分の言葉を書き添えた投稿も交じっていました。
書く量を各自が選べることが、参加のしやすさにつながっています。

比較として、9月1日に山芳製菓とサッポロビールが実施した企画を並べてみます。
応募条件はフォローとリポストで、24時間のリポストは7,972件、引用リポストは257件でした。
拡散の総数ではこちらが上回ります。
引用を条件にすれば拡散が増える、という単純な関係ではないようです。
条件によって変わるのは、参加した人の側に投稿が1本残るかどうかでした。

ブランドも賞品も違う2件なので、ここから一般則を引き出すことはできません。
それでも、条件の置き方で成果の形が変わることは読み取れます。

初動の速さも押さえておきましょう。
最初の1時間で全体の約7%、6時間後には約49%が動きました。
ピークは投稿の30分ほど後から始まる11時台で、1時間あたり596件です。
月曜の午前という時間帯に、ハッシュタグを付けて引用するだけという軽い参加設計が重なりました。

引用リポストと通常のリポストは何が違うのか

キャンペーンを設計する側から見ると、違いは3つあります。

1つ目は、投稿が誰のものとして残るかです。
引用リポストは自分のコメントを添えた新しい投稿として作られ、プロフィールの投稿タブに並びます。
通常のリポストは元の投稿をそのまま流す操作なので、新しい本文は生まれません。

2つ目は、ハッシュタグの集計に乗るかどうか。
引用リポストの本文に付けたハッシュタグは、そのハッシュタグの検索結果に載ります。
ブランド名入りの投稿を残したい企画では、この差がそのまま成果になります。

3つ目は反応の付き方です。
引用リポストは独立した投稿なので、その投稿自体にいいねが付きます。
通常のリポストでは、反応は元の投稿の側に集まります。

参加の手間は、どちらも実質1アクションです。
今回の引用リポストも、多くはハッシュタグだけを添えた短い投稿でした。

Shiritomo編集部の考察

引用リポストは、参加者に文章を書いてもらう形式だと受け取られがちです。
今回の実測はもう少し軽やかでした。
ハッシュタグを添えるだけでも応募が成立するので、書きたい人は書き、そうでない人もそのまま参加できます。
結果として、参加者のタイムラインにはブランド名入りの投稿が1本ずつ残りました。
引用条件で確保できるのは、この「1本」だと考えると設計しやすくなります。

そのうえで持ち帰れるのは2つです。
ひとつは、条件設計と効果測定はセットで決めるということ。
引用を条件にした企画をリポスト数で振り返れば、成果の6割が消えます。
何を増やしたいのかを先に決めて、それが数えられる形にしておく必要があります。

もうひとつは、賞品と季節の距離感です。
今回は残暑という、参加者が体で感じている状態に賞品を直結させました。
頭皮のベタつきという悩みは、美容に関心がある層だけのものではありません。
実際、拡散の担い手を確認できた範囲で見ても、美容ジャンルの発信者に閉じてはいませんでした。
賞品そのものより、賞品が解決する悩みのほうが広く届きます。
訴求文を一行足すなら、ここに使うのが効率的です。

まとめ

引用を条件にしても、参加の手間はハッシュタグ1つぶんに収まりました。
そのうえで、参加した人の側にはブランド名入りの投稿が1本ずつ残ります。
応募条件は、そのまま成果指標の設計でもあるということですね。

さらに深掘りしたい方へ

出典:拡散データは SocialReport のキャンペーンレポート に基づく