Xアルゴリズム不満でmixi2に注目集まる
「Xのアルゴリズム、もう疲れた」。
そんな投稿が増えるなか、静かに注目を集めているSNSがある。
mixi2だ。
2026年に入り、Xのアルゴリズム変更がクリエイターやマーケターの間で大きな話題になっている。
新システム「Phoenix」はAI「Grok」を活用して投稿の意味を文脈単位で解析し、ユーザーの興味に最適化した配信を行う仕組みだ。
一見するとユーザーに便利なように聞こえるが、クリエイターにとっては「外部リンクを含む投稿はインプレッションが30〜50%減少する」という厳しい現実がある。
ブログや作品ページへのリンクを貼れば貼るほど、投稿が届かなくなるのだ。
これまで情報発信の主戦場として機能していたXが、アルゴリズムの「ゲーム」に変わりつつある。
そんな閉塞感を背景に、国産SNS「mixi2」への関心が高まっている。
mixi2とは何者か
mixi2は2024年12月16日にMIXI社がリリースした短文テキストSNSだ。
サービス開始からわずか1週間で登録者数が120万人を突破し、国内SNS市場に久々の新風を吹き込んだ。
最大の特徴は、「アルゴリズムによるタイムラインの個別最適化を行わない」という設計方針だ。
フォローしている人の投稿が時系列順に流れてくる。
シンプルに聞こえるが、今のSNS市場ではこれが珍しい。
XもInstagramもTikTokも、プラットフォーム側が「あなたが好きそうな投稿」を選んで表示する仕組みを採用している。

mixi2のプロデューサーは「つながった人、つながりたい人とのコミュニケーションをより密にしたい」と語っている。
バズ投稿を優先的に見せるのではなく、自分でフォローした相手の投稿をちゃんと見せる——そのシンプルな約束が、アルゴリズムに疲れたユーザーには心地よく映るようだ。
また、完全招待制を採用しており、18歳未満の利用を制限している。
コミュニティ機能とイベント機能を備え、同じ趣味・関心を持つ人が集まる場所を作れる点も、旧来の「mixi」的な温かさを受け継いでいる。
投稿に対しては絵文字での「リアクション」ができ、文字を大きくしたり跳ねさせたりする「エモテキ」機能で感情を表現できるのも特徴だ。
気軽に反応しやすい設計が、ユーザー同士の距離を縮めている。
クリエイターが注目する「AI学習なし」の姿勢
実はmixi2の注目が高まったもう一つの理由がある。
生成AIに関するポリシーの明確化だ。
2025年1月、mixi2は「ユーザーが投稿したイラストや写真を、生成AIモデルのトレーニングデータとして利用しない」と明言した。
さらに第三者によるスクレイピングやクローリングも利用規約で禁止している。
mixi2公式アカウントもX上でこの方針を発信している。
📢創作活動をされる皆さまへ🎨
— mixi2公式 (@mixi2_official) 2026年1月16日
近ごろ、プラットフォームにおける作品の取り扱いについて、生成AIに関わる方針や運用に不安の声が広く見受けられます🌀
mixi2は、皆さまの創作したイラストや写真を、新たなコンテンツを生み出す生成AIモデルの学習に活用することはいたしません。… https://t.co/Fb0fDcDYhj pic.twitter.com/4bH0VaBSsV
AIによる著作権侵害への懸念が高まるなか、プラットフォーム側がこれほど明確な立場を示すのは珍しい。
イラストレーターやフォトグラファーなど、作品をSNSで公開するクリエイターがmixi2に安心感を覚えているのは、こうした背景がある。
Xでは2024年以降、「インプレゾンビ」問題も深刻化した。
クリエイター広告収益分配プログラムの報酬目当てで、バズ投稿に群がるアカウントが増加し、タイムラインの質が下がった。
アルゴリズム問題だけでなく、プラットフォーム全体の雰囲気が変わってしまったと感じているクリエイターも少なくない。
一方、mixi2では「やさしいことばで返信しよう」というメッセージがUIに組み込まれており、デザインレベルで温かい空気感を演出している。
猫部などの動物コミュニティが「ほっこり感満載」と評されるのも、そういった設計思想の表れだろう。
また、mixi2はAIの活用と連携にも積極的で、「MIXI MEETUP!AI DAY 2026」向けのコミュニティを展開するなど、AI技術そのものを排除するのではなく、ユーザーの権利を守りながら共存する路線を打ち出している。
mixi2に「MIXI MEETUP!AI DAY 2026」向けのコミュニティがあります🤲
— mixi2公式 (@mixi2_official) 2026年3月26日
参加される方は、交流などにぜひどうぞ!https://t.co/mWTrI9S6cn https://t.co/bNVSE1Nlpl
まとめ
Xのアルゴリズム変更が進むなか、「静かに、気持ちよく、つながれる場所」を求めるユーザーの需要が顕在化している。
mixi2は時系列表示・招待制・生成AI学習なしという三つの軸で、そのニーズに応えようとしている。
BlueskyやThreadsと並んでXの移行先候補として語られることが増えており、特にクリエイター層への訴求力は今後さらに強まるかもしれない。
SNSが数多く並立するなかで、どのプラットフォームが「信頼できる場所か」という視点は、これからますます重要な選択基準になっていく。
AIとSNSが交差するこの時代、プラットフォームの設計思想そのものが問われている。