「日が暮れそう」自動車ジャーナリストがオートスポーツweb広告に実名苦言、4000いいね超えの共感
「そろそろ広告なんとかしたほうがよくない?」
9月23日、自動車ジャーナリストの今井優杏さんがXにこう投稿しました。
文面はさらに続きます。
「Xからのリンクで記事開いたら永久に広告出てきて記事に辿り着くまでまじで日が暮れそう。」投稿は4,000件を超える「いいね」を集め、表示回数は38万9千回に達しています。
Xで記事のリンクを拡散しても、開いた先が広告だらけで読者が離脱してしまう——SNS経由の流入を大事にしているメディア担当者にとって、これは他人事では済まない指摘です。
今井さんの投稿をきっかけに広がったやり取りを追うと、単なる「広告がうざい」という感想では終わらない、具体的な運用課題が見えてきます。
先に結論をまとめると:
– 自動車ジャーナリスト・今井優杏さんが、オートスポーツweb(運営:三栄)の広告過多をXで実名指摘し、4,000いいね超の反響を呼びました
– 同サイトには広告表示を大幅にカットできる月額390円の「オートスポーツwebプレミアム」がありますが、今井さんが問題視したのは「Xで記事を拡散したときの広告体験」そのものです
– 本稿執筆時点で三栄側からの公式な反応は確認できていません
Xで広がった今井優杏さんの指摘
今井さんは自動車雑誌『オートスポーツ』やそのWeb版に長年執筆してきたジャーナリストで、モータースポーツのMCとしても活動しています。
投稿の中で「好きだしお世話になってるし、同じ業界にいるからあんまり言いたくない」と前置きしたうえで広告の多さを指摘した点が、単なる批判ではない温度感を伝えています。
好きだしお世話になってるし、同じ業界にいるからあんまり言いたくないけどオートスポーツ、そろそろ広告なんとかしたほうがよくない?もしくはいっそのこと全部有料記事にしたほうがよくない?Xからのリンクで記事開いたら永久に広告出てきて記事に辿り着くまでまじで日が暮れそう。
— 今井優杏 いまいゆうき@自動車ジャーナリスト/モータースポーツMC (@yu_kiimai) 2026年9月23日
投稿への反応が広がる中、今井さん自身も「わたしも記事書く業界にいるから出版界苦しいのはわかるんや」と理解を示しつつ、「この広告のあくなき多重レイヤーは悪質すぎる」「巧妙に×が隠されている広告で読者が踏んではいけない広告を踏んでしまうリスクをこれほどまでに課してるのは結果、自らのネガキャンになるのでは」と、広告の見せ方そのものに疑問を投げかけました。
ただ、投稿だけを見ると「一人のジャーナリストの愚痴」にも読めます。
実際にオートスポーツweb側にどんな仕組みがあるのか、他の読者はどう受け止めたのかを確かめました。
調べて分かったこと
オートスポーツwebの広告は本当に「消せない」のか?
三栄が運営するオートスポーツwebには、広告表示を大幅にカットできる有料会員サービス「オートスポーツwebプレミアム」があります。
月額390円(税込)で広告が大幅に減るほか、雑誌『オートスポーツ』最新号の閲覧もできる仕組みです。
つまり、無料で読む限り広告が表示されるのは想定どおりの設計であり、今井さん自身もリプライで「わたしが有料会員になるのが嫌なわけじゃなく」「広告が嫌なら有料会員になればOK、それはわたしも同意です」と明言しています。
今井さんが問題にしているのは、広告があること自体ではありません。
Xで記事が拡散されたときの広告の出方です。
「消し方がわからない、広告を閉じるための×だと思った」という趣旨の体験を挙げ、リンクを踏んだ読者が本文にたどり着く前に離脱してしまう設計そのものを問題視しています。
記事の質の高さは認めたうえで、今井さん自身も「記事自体は本当に素晴らしいし記者さんもすごく熱心で信憑性の高い記事が多いだけに、この広告がすべてをマイナス判定に落としてる」とリプライで振り返っています。
反響はどこまで広がったのか?
翌9月24日、今井さんは改めてオートスポーツwebの公式アカウントを名指しした投稿を出しています。
オートスポーツweb御中@AUTOSPORT_web…
— 今井優杏 いまいゆうき@自動車ジャーナリスト/モータースポーツMC (@yu_kiimai) 2026年9月24日
「オートスポーツweb御中」というこの投稿には2,200件を超える「いいね」と52件の引用ポストが付き、初回投稿と合わせて2日間にわたって反響が続きました。
一方で、本稿執筆時点でオートスポーツweb・三栄側からの公式な返答は確認できていません。
今井さんは一連のやり取りの中で「オートスポーツで育ったので、心から改善を願って書きました」「オートスポーツ大好きなんですよほんとに」とも綴っており、批判というより「愛着があるからこその苦言」という立場を繰り返し示しています。
Shiritomo編集部の考察:拡散元と着地先のUXは別問題
SNS上でどれだけ記事が拡散されても、着地先のページ体験が悪ければ離脱を招き、せっかくの流入が本文まで届きません。
今回のケースは、広告収益とSNS経由の流入という、メディアが両立させたい2つの目標が、同じ広告表示の仕組みの中でぶつかっている実例といえます。
有料会員プランで広告自体は解消できても、無料導線であるX経由の読者体験まではカバーしきれていない、という指摘です。
企業アカウントの運用担当者にとっても、「拡散されるコンテンツ」と「拡散後に読まれる着地ページ」は別々に設計・点検する価値がある、という教訓として読めるのではないでしょうか。
まとめ
自動車ジャーナリスト・今井優杏さんの実名投稿をきっかけに、オートスポーツwebの広告体験がXで話題になりました。
広告自体は有料会員プランで解消できる一方、Xで記事が拡散されたときの体験は別問題として残っており、三栄側の今後の対応が注目されます。

