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『恋する地球人』が東京国際映画祭でワールドプレミア、SNS発の縦型ドラマが劇場版に

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年10月2日 更新
『恋する地球人』が東京国際映画祭でワールドプレミア、SNS発の縦型ドラマが劇場版に

累計再生6000万回を記録したSNS発の縦型ドラマが、101分の劇場作品として生まれ変わりました。
上田慎一郎監督の『恋する地球人 -劇場特別版-』が、第39回東京国際映画祭(2026年10月26日〜11月4日開催)のNippon Cinema Now部門に選出され、ワールドプレミア上映されることになっています。
もとは2025年にInstagramやX、TikTok、YouTubeで配信された全30話の縦型シリーズドラマで、1話2〜3分のスマホ向けコンテンツが、映画祭の大スクリーンにかかる作品へと姿を変えました。
SNSで生まれたコンテンツが映画としてどこまで評価されるのか、今後の映像制作のあり方を考えるうえでも気になる動きです。

先に結論をまとめると:
– 『恋する地球人 -劇場特別版-』が第39回東京国際映画祭Nippon Cinema Now部門に選出され、ワールドプレミア上映される
– 全30話・累計再生6000万回のSNS発縦型ドラマを再編集し、101分・画角3:4の劇場版に仕立て直した
– 全国公開は2026年12月11日から、新宿武蔵野館や池袋HUMAXシネマズなど全国の劇場で始まる

何が起きたのか:SNS発の縦型ドラマが映画祭に選ばれた

上田慎一郎監督といえば、低予算ホラー映画の撮影現場を舞台にした『カメラを止めるな!』(2018年)で知られる映画監督です。
その上田監督が2025年に手がけたのが、Instagram・X・TikTok・YouTubeで配信する縦型ドラマ『恋する地球人』でした。
1話2〜3分、スマートフォンの画面に収まる縦長の映像という、従来の映画とは正反対のフォーマットで制作された作品です。

この作品が、新規シーンを加えた再編集を経て101分の劇場版『恋する地球人 -劇場特別版-』として完成し、第39回東京国際映画祭のNippon Cinema Now部門に選ばれました。
同部門は「この1年の日本映画を対象に、特に海外に紹介されるべき日本映画」を対象とする部門で、2026年は応募作から選ぶ競争形式に変わり、9作品が選出されています。
上田監督にとって、劇場未公開の新作をこの映画祭に出品するのは今回が初めてで、過去に出品歴のある『カメラを止めるな!』は劇場公開を終えたあとの参加でした。

山田洋次監督も本作を鑑賞し、縦型フレームという型破りな手法に驚きながら、青春描写を高く評価するコメントを寄せています。
出演キャストの間でも喜びが共有されているようです。
ただ、縦型のSNSドラマがなぜ映画祭という土俵に選ばれたのか、その背景はもう少し掘り下げる余地がありそうです。

調べて分かったこと

縦型ドラマは、劇場版でどう生まれ変わったのか?

SNS版『恋する地球人』は、スマホ画面いっぱいに映像が広がる縦長の画角で制作されていました。
劇場版では、もとの縦長の画角を3:4という中間的な比率へ横に広げています。
完全な正方形でも、従来の映画のような横長(シネマスコープ)でもない比率を選んだかたちです。
上映時間は101分で、単に30話をつなぎ合わせたのではなく、新規シーンを加えて再編集したとされています。
配信版のストーリーの骨格はそのままに、劇場で観ることを前提にした尺とテンポへ作り直した格好のようです。

なぜ劇場未公開の新作が、映画祭に選ばれたのか?

東京国際映画祭のNippon Cinema Now部門は、海外への紹介を見据えて日本映画を選ぶ部門です。
2026年からは審査で選ぶ競争形式に変わり、9作品が選出されています。
上田監督は過去に『カメラを止めるな!』で同映画祭に参加した経験がありますが、そのときは劇場公開を終えたあとの参加でした。
今回はワールドプレミア、つまり世界のどこでもまだ上映されていない状態での出品です。
SNS発のコンテンツとして累計6000万回再生された実績と、それを劇場作品として再構築した挑戦的な試みの両方が、選考で評価されたと見てよさそうです。

全国公開はいつから、どこで観られるのか?

『恋する地球人 -劇場特別版-』の全国公開は2026年12月11日からで、新宿武蔵野館や池袋HUMAXシネマズをはじめ、全国の劇場での上映が予定されています。
東京国際映画祭でのワールドプレミアは10月26日から11月4日の会期中に行われる見込みで、一般公開に先立って作品を目にする機会になりそうです。
上映館の詳細やチケット情報は劇場公開に向けて順次発表されていくとみられるため、観たい方は公式サイトや映画祭の発表を定期的にチェックしておくとよいでしょう。

Shiritomo MOVIE編集部の考察

SNSで配信された縦型ドラマが、国際映画祭の正式出品作に選ばれる例はまだ珍しく、今回のケースは映像業界にとって一つの指標になりそうです。
これまでSNS発のショートドラマは「スマホで完結するコンテンツ」として作られ、劇場という文脈で語られることはあまりありませんでした。
しかし累計6000万回という再生実績は、劇場公開作品の集客規模と比べても決して小さな数字ではありません。
映画祭側がこうした作品を競争部門で選ぶ判断は、縦型・短尺というフォーマットそのものを評価軸に加え始めた兆しとも読めます。
今後は、SNSでの再生数や反応の大きさが、劇場公開や映画祭選出を後押しする実質的な材料になっていく可能性があります。
制作側にとっても、SNSでの手応えを最初から劇場展開を見据えた設計で作る、という発想が広がっていくかもしれません。

まとめ

SNSで生まれた縦型ドラマ『恋する地球人』が、101分の劇場作品として東京国際映画祭の舞台に立ちます。
全国公開は2026年12月11日から、新宿武蔵野館などで順次始まる予定です。
スマホの中だけで完結していた物語が、大きなスクリーンでどう受け止められるのか、公開に向けて注目していきたいところです。

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