「感染も、進化も、超高速」──韓国4週連続1位『コロニー/群体』、東京国際映画祭がクロージングに選んだ理由
超高層ビルを舞台に、姿を変えながら群れで迫ってくる感染者たち。
そんなビジュアルとともに、映画『コロニー/群体』の公式アカウントが「感染も、進化も、超高速」というコピーを添えて日本公開を発表すると、投稿には381件のいいねが付きました。
同じ日、東京国際映画祭の公式アカウントも、この作品を「クロージング作品」として先行抽選チケットの受付開始を告げる投稿を出し、こちらは550件のいいねを集めています。
『新感染 ファイナル・エクスプレス』のヨン・サンホ監督が手がける最新作『コロニー/群体』が、2027年1月1日に日本全国公開されることが決まりました。
韓国では公開後4週連続で興行収入1位を記録したメガヒット作です。
年末年始の映画マーケティングやSNS運用の動きを追っている人にとっては、「なぜこの作品が国際映画祭の顔に選ばれたのか」を見ておくと、配給側の仕掛け方が見えてきます。
先に結論をまとめると:
– 『コロニー/群体』は2027年1月1日に日本全国公開、韓国では公開後4週連続で興行収入1位を記録
– 第39回東京国際映画祭(10月26日~11月4日)のクロージング作品に選出され、先行抽選チケットは9月28日まで受付中
– カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映され、上映は深夜3時過ぎまで続くほどの反応を呼んだ
日本公開決定と東京国際映画祭クロージング入りが、同じ日に発表された
『コロニー/群体』は、バイオテクノロジー教授セジョン(チョン・ジヒョン)がソウルの超高層ビルで開かれた学会に参加した直後、施設内でバイオテロによるウイルスが拡散し、感染者が群れとして学習・進化しながら生存者を追い詰めていく、という設定のパニック・アクション作品です。
監督は『新感染 ファイナル・エクスプレス』でゾンビ映画のヒットを飛ばしたヨン・サンホ氏。
今回もチョン・ジヒョンに加え、ク・ギョファン、チ・チャンウク、シン・ヒョンビン、キム・シンロク、コ・スという豪華な顔ぶれが揃っています。
日本公開の発表は、単なる公開日アナウンスにとどまりませんでした。
同じタイミングで、この作品が第39回東京国際映画祭のクロージング作品に選ばれていることも改めて告知され、映画祭側は先行抽選チケットの受付を開始しています。
韓国発、アジアNo.1メガヒット#ヨン・サンホ 監督 待望の新作🧪
— 映画『コロニー/群体』公式 (@Colony_JP) 2026年9月18日
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◤ 日本公開決定!! ◥
⠀⠀ 『コロニー/群体』
◣ 𝟮𝟬𝟮𝟳.𝟭.𝟭 𝗙𝗥𝗜 𝗿𝗼𝗮𝗱𝘀𝗵𝗼𝘄 ◢
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感染も、進化も、超高速 🦠
進化する“感染者たち”が群体で襲い来る!
⠀#コロニー群体 pic.twitter.com/dawqTEMUYa
ただ、韓国での「4週連続1位」やカンヌでの反応がどの程度のものだったのかは、この投稿だけでは伝わってきません。
そこで一次情報を確認してみました。
調べて分かったこと
なぜ韓国で「4週連続1位」のメガヒットになったのか
『コロニー/群体』は今年5月15日、第79回カンヌ国際映画祭のミッドナイト・スクリーニング部門でワールドプレミア上映されました。
2300席のグラン・テアトル・リュミエールが埋まり、上映は深夜を超えて午前3時過ぎまで続いたと伝えられています。
韓国では5月21日に劇場公開され、以降4週連続で興行収入ランキング1位を記録。
観客動員は最終的に594万人に達し、8月には韓国国内での上映を終えていますということです。
アメリカでも8月28日に公開されており、アジアだけでなく複数の地域で展開されているヒット作という位置づけになります。
ホラー系のニュースを扱うアカウントも、この動きを次のように紹介しています。
超高速で進化、集団知性を持つ“感染者”の脅威 『新感染』ヨン・サンホ監督が手掛ける『コロニー/群体』2027年元日公開 – https://t.co/u5io2AVNF2 pic.twitter.com/ekEl8igpC3
— ホラー通信 (@horror2_) 2026年9月18日
キャストの中でも、チ・チャンウクは今回がヨン・サンホ監督作品への初参加にあたります。
『新感染』シリーズのファン層と、俳優それぞれのファン層の両方に届く座組みになっている点も、韓国国内でここまで数字を伸ばした理由の一つと言えそうです。
東京国際映画祭の「顔」に選ばれたのはなぜか
第39回東京国際映画祭(10月26日~11月4日開催)は、オープニング作品に『SUKIYAKI 上を向いて歩こう』、センターピースに『ゴジラ-0.0』、そしてクロージング作品に『コロニー/群体』を選んでいます。
世界的な知名度のある邦画2本に並んで、公開前の韓国産ジャンル映画がクロージングという最後の枠に置かれたのは、カンヌでの評判と韓国での興行成績が実績として評価されたためと見てよさそうです。
映画祭側は先行抽選チケットの受付についても告知しており、対象9作品のうちの1本として本作が明記されています。
第39回東京国際映画祭
— 東京国際映画祭 TIFFJP (@tiff_site) 2026年9月18日
先行抽選販売(対象作品9作品)の受付を開始しました!
受付期間:9/18(金) ~ 9/28(月)
対象作品:
『映画「SUKIYAKI 上を向いて歩こう」』オープニング
『ゴジラ-0.0』センターピース
『コロニー/群体』クロージング
『すべて真夜中の恋人たち』ガラ・セレクション… pic.twitter.com/G5ViRDQI8m
投稿によると、受付期間は9月18日(金)から9月28日(月)までです。
国際映画祭のクロージング上映を現地で観たい場合は、この期間内の申し込みが必要になります。
なお、日本版の特報には声優の中村悠一さんのナレーションが起用されている、ヨン・サンホ監督とク・ギョファンさんがクロージング上映に合わせて来日する予定である、といった情報も伝えられています。
ただし、この記事の執筆時点でギャガや東京国際映画祭の公式アカウントから来日スケジュールなどの詳細は確認できておらず、続報を待つ必要がありそうです。
Shiritomo MOVIE編集部の考察:発表の「同時多発」が起きた理由
Shiritomo MOVIE編集部として気になったのは、いいね数の内訳です。
作品の一次発表元である公式アカウントの投稿が381件、ホラー系ニュースアカウントの紹介投稿が446件、東京国際映画祭という一般認知度の高いアカウントの投稿が550件と、発信元の格が上がるほど反応も伸びている傾向が見えます。
これは「作品単体の話題」よりも「国際映画祭のお墨付き」のほうが、ゾンビ・ホラー映画に馴染みのない層まで届きやすいことを示しているのではないでしょうか。
配給側が公開日発表とクロージング作品選出を同じタイミングでぶつけたのだとすれば、ジャンル映画特有の「怖くて敬遠されがち」という壁を、映画祭の権威で越えようとした仕掛けと見ることもできます。
年末年始という激戦区に一本を通すために、複数のアカウントから多層的に情報を出していく発信の組み方は、他ジャンルの配給・マーケティングを考えるうえでも参考になりそうです。
まとめ
『コロニー/群体』は、カンヌでの熱狂と韓国での4週連続1位というメガヒットを引っ提げて、2027年1月1日に日本公開されます。
東京国際映画祭のクロージング作品という肩書きは単なる話題作りではなく、ジャンル映画を一般層へ橋渡しする役割を担っているようです。
さらに深掘りしたい方へ
- 第39回東京国際映画祭 公式サイト では、先行抽選チケットの詳細や上映スケジュールを確認できます。
- 映画『コロニー』公式サイト では、キャストやあらすじなどの最新情報が掲載されています。