Google Antigravity、有料プラン向けに「Remote Agents」追加――離席中もクラウドでタスクが進行
タスクを指示してコーヒーを飲みに離席する。
戻ってきたらテストは通過済みで、プルリクエストまで用意されている——そんな運用を想定した機能が、Googleのコーディング用AIワークスペース「Antigravity」に加わりました。
公式Xアカウントの投稿は、Antigravityをいつでも稼働させておきたいという考えのもとでこの新機能を展開していると説明しています。
さらに同じ週に、声で操作できるボイスモードも公開されました。
開発の待ち時間そのものを減らそうとする機能が、短い間に2つ重なって発表された格好です。
先に結論をまとめると:
– GoogleのAIコーディングツール「Antigravity」に、クラウド上の仮想マシンでタスクを実行する「Remote Agents」機能が今週から展開されている
– 離席中でもスマートフォンから権限の許可操作ができ、戻ってきた時にはテストとプルリクエストまで完了している運用が想定されている
– 同時期に、Gemini Liveモデルを使って声でコード修正を指示できる「Voice Mode」も追加された
何が起きたのか
Antigravityは、Google DeepMindが提供するエージェント型のコーディング用ワークスペースです。
公式Xアカウント(@antigravity)は、新機能について次のように投稿しています。
Antigravityをいつでも稼働させておきたい、という考えのもとで今週からRemote Agentsの展開を進めている。
タスクは独立したクラウド仮想マシン上で実行され、タスクを投げてコーヒーを飲みに離席し、スマートフォンから権限を許可し、戻ってくればテストが通過した状態のクリーンなプルリクエストが待っている——という趣旨の内容です。
We want Antigravity to be working for you all the time. We’ve been rolling out remote agents this week. Your tasks run in independent cloud virtual machines. Fire off a task, step away for coffee, unblock permissions from your phone, and come back to passed tests and a clean pull… pic.twitter.com/4uHvjpUDd0
— Google Antigravity (@antigravity) 2026年11月6日
これまでのAIコーディング支援は、PCの前に座って画面を見ながら指示を出し続ける使い方が中心でした。
タスクをクラウド上の仮想マシンに預けて離席できるという発想は、エンジニアが手元の作業に縛られずに並行してタスクを進められることを意味します。
調べて分かったこと
同じタイミングで声の操作機能も追加された
Remote Agentsの発表からほどなくして、公式アカウントは声で操作する「Voice Mode」の提供も発表しました。
Gemini Liveモデルによって実現しており、声で計画を立てたり、コードの変更内容を指示したり、権限の許可を声で行ったりできるといいます。
複数言語での会話に対応し、会話の途中で割り込むことや、好みの声・再生速度を設定することも可能だと説明されています。
Voice mode in Antigravity is here. Enabled by the Gemini Live model, you can use your voice to plan, steer code changes, and approve permissions out loud. Have a live conversation across multiple languages, interrupt whenever you need to, set your preferred voice and playback… pic.twitter.com/rAGB3EyAbG
— Google Antigravity (@antigravity) 2026年11月6日
キーボードでの指示が前提だったコーディング作業に、会話に近い操作手段が加わったことになります。
手が離せない場面でも声だけで作業を進められる点は、Remote Agentsによる「離席中の作業継続」という発想と相性がいい機能だと言えそうです。
Antigravityとは何か、誰が手がけているのか
AntigravityはGoogle DeepMindが2025年11月にGemini 3とともに公開した、エージェント中心のAIコーディングワークスペースです。
開発を率いる一人とされているのが、AIコーディングスタートアップ「Windsurf」の元CEOであるVarun Mohan氏です。
Windsurfの技術やチームがGoogleに合流した経緯を背景に持つプロダクトで、既存のIDEのように自分でコードを書く使い方と、タスクをエージェントに任せきりにする使い方の両方を想定して作られています。
今も同じ条件で使えるのか
Remote AgentsとVoice Modeはいずれも、有料プランの利用者向けに展開されている機能です。
AIコーディングツールはアップデートの頻度が高く、対応プランや利用条件が今後変わる可能性もあります。
実際に使う場合は、公式サイトで最新のプラン内容を確認するのが確実でしょう。
Shiritomo編集部の考察:「待ち時間」がなくなるコーディングの形
AIコーディングツールがここまで進化すると、次の課題は「AIが作業している間、人間は何をするか」になります。
これまでは、AIが処理している数十秒〜数分の間も画面を見て待つことが多かったはずです。
Remote Agentsは、その待ち時間そのものを手元の画面から切り離し、クラウド上で完結させてしまう設計だと言えます。
Voice Modeが同時に出てきたことも、同じ方向を向いています。
声で指示できれば、PCの前に座っていない時間でも開発に関わり続けられるからです。
「手元の画面に張り付いて指示を出す」というコーディングの前提そのものが、少しずつ崩れ始めているのかもしれません。
まとめ
Google Antigravityに追加されたRemote AgentsとVoice Modeは、タスクをクラウドに預けて離席し、戻ってきた時には作業が進んでいる、という新しい開発スタイルを後押しする機能です。
Windsurf出身のVarun Mohan氏らが手がけるこのツールが、今後どこまで「待ち時間ゼロ」の開発を広げていくのか、注目が必要です。
