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Google Cloud Next 2026開幕——「The agentic cloud」宣言とGemini・TPU v8が本命発表

shiritomo | AI・SNS・話題のテック情報メディア by Hashout編集部 @shiritomoAI_jp 2026年4月23日 更新
Google Cloud Next 2026開幕——「The agentic cloud」宣言とGemini・TPU v8が本命発表

「AIエージェントに、仕事をまるごと任せる時代が来た」——そんな言葉を聞いても、少し前までは半信半疑でした。

ところが先日、Google Cloud Next 2026(4月22〜24日、ラスベガス)のキーノート映像を見て、考えが変わりました。

Google CloudのCEO、Thomas Kurian氏が「The agentic cloud(エージェント型クラウド)」と銘打って登壇し、自律型AIエージェント(人間の指示なしに判断・行動するAI)が企業を変える未来を次々と発表していたのです。

気になって深掘りしてみましたので、ポイントをまとめてお伝えします。

今回のNext 2026で何が話題になっているか

もっとも反響を集めていたのは、「個別のAIタスク管理」から「ビジネス成果の委任」へという方向転換を明確に打ち出した発表群です。

単なる機能追加ではなく、企業向けAIのインフラそのものを再定義する宣言として受け取られているようです。

Google Cloudは公式アカウントでこのようにポストしました。「Gemini Enterprise Agent Platformは、エージェントの構築・スケール・ガバナンス・最適化を行う、新しい包括的なプラットフォームです。個々のAIタスク管理から、ビジネス成果を全幅の信頼をもって任せる段階へと移行できます」——この投稿、かなりの注目を集めています。

発表内容を整理してみました

初日のキーノートで特に大きかった発表は3つです。順番に見ていきましょう。

Gemini Enterprise Agent Platformは、企業向けAIエージェントを一元管理するためのハブです。

新しいAgent Designer(エージェントを設計するツール)、エージェントの活動を管理するInbox、長時間稼働エージェント、スキル、プロジェクト機能などをひとつの基盤にまとめています。

200以上のAIモデルにアクセスでき、専門知識がなくてもローコード(少ないコード量)でエージェントを構築・管理・スケール(大規模化)できる点が特徴です。

2026年Q1(1〜3月)の有料月間アクティブユーザーは前四半期比40%増と急成長しており、Bosch・NASA・Pepsicoなどの大企業がすでに活用しています。

Agentic Data Cloudは、AIエージェントがリアルタイムで業務データにアクセスするための基盤です。

複数クラウドに対応したLakehouse(データ管理基盤)とKnowledge Catalog(データカタログ)により、表やデータベースのような構造化データから、文書や画像といった非構造化データまで、エージェントが即時参照できる環境を実現しています。

Managed Lustreという仕組みは毎秒10TBという驚異的なデータ転送速度を達成しているとのことです。

第8世代TPU(TPU v8)では、用途に特化した2チップ構成が採用されています。

トレーニング(AI学習)用の「TPU 8t」は最大9,600個をネットワーク化でき、前世代の3倍の処理能力を持ちます。

推論(AIが回答を生成する処理)用の「TPU 8i」は低遅延に最適化されており、推論ワークロードのコストパフォーマンスが80%改善されているそうです。

さらに注目したいのが、Google自身の変革状況です。

現在、Google社内で書かれる新規コードの75%がAI生成・人間承認という体制になっており、昨秋の50%から大きく伸びています。

複雑なコード移行作業をAIと人間が協働することで、以前の6倍速で完了できるようになったとも発表されました。

「自社でも使い倒している」という説得力は、他社には出せないものがありますね。

さらに深掘りしたい方へ

まとめ

Google Cloud Next 2026は、AIが「個別機能」から「企業全体を動かすインフラ」へと進化したことを強く印象づけるイベントでした。

自律型エージェントが業務を自動化する「Agentic Enterprise(エージェント型企業)」の実現は、思っていたよりもずっと早く到来するかもしれません。