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発表から10年、Cygamesの「幻」が動き出した——『Project Awakening』本格開発の中身

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年7月11日 更新
発表から10年、Cygamesの「幻」が動き出した——『Project Awakening』本格開発の中身

2016年8月。
TGSのステージで初めて映像が公開されたとき、会場は静まり返るほどの熱気に包まれました。
それから10年——「もう出ないのでは」という声すら聞かれるようになっていたタイトルが、ついに本格開発のフェーズに入ったと公式に発表されました。

Cygamesの大型オープンワールドアクションRPG『Project Awakening』です。
しかも今回明らかになったのは、単なる「開発継続」の報告ではありません。
ゲームエンジンを内製のものから「Unreal Engine 5」へと切り替え、目指すのはハイパーフォトリアルという、開発の根幹に関わる大きな方向転換でした。

Xで広がった「まだ生きていた」という驚き

ゲームメディアAUTOMATONの報道をきっかけに、Xでは一気に反応が広がりました。
10年前の発表映像を覚えているユーザーほど、「本当に動いているんだ」という驚きを隠せない様子です。

業界メディアの追随も早く、Game Watchも同日に開発体制の記事を配信しています。

「求人も同時に出ている」という点に触れた投稿が多いのも今回の特徴です。
開発が実際に人手を必要とするフェーズへ移ったことの、地に足のついた証拠として受け止められているようでした。

調べてわかった「10年」の中身

なぜここまで時間がかかったのか。
公開された情報を追うと、単なる停滞ではなく、土台からの作り直しだったことが見えてきます。

まず最大の変化が、内製エンジンからUnreal Engine 5への移行です。
近年のCygamesタイトルはアクションRPG『GRANBLUE FANTASY: Relink』のヒットで開発力を蓄積しており、今回のチームにはそのメンバーも合流。
開発規模は130名にまで拡大したといいます。
ハイエンドタイトルの制作には、それだけの体制が必要だという判断があったのでしょう。

舞台となるのは13世紀ヨーロッパ風のフィールドで、地質学者と協力しながら地形や植生を現実的に再現しているとのこと。
ゲームの世界観を作る上で専門家の知見を取り入れる手法は、近年の大作RPG開発ではめずらしくありませんが、Cygamesがここまで踏み込むのは今回が初めてに近い規模感です。
マネージャーの冨野公洋氏は「人物の生々しさや泥臭さを表現し、Game of the Year(その年最高のゲームに贈られる賞)を本気で狙う」と語っており、プリレンダーCG映像も並行制作されています。
7月28日には採用セミナーも予定されており、開発体制の強化はまだ続く見通しです。

さらに深掘りしたい方へ

同じCygames制作の『GRANBLUE FANTASY: Relink』も、大型拡張版で盛り上がりを見せています。
あわせてチェックしてみてください。

『グラブル リリンク』新拡張『エンドレスラグナロク』海外メタスコア83点、既存ファンが唸った進化ポイント『グラブル リリンク』新拡張『エンドレスラグナロク』海外メタスコア83点、既存ファンが唸った進化ポイントCygamesのアクション RPGに、大型拡張版『Endless Ragnarok』が追加されました。

海外メディアの現地レポートは、RPG Siteの記事でも詳しく紹介されています。

Shiritomo GAME編集部の考察

今回の一件が示しているのは、「発表から発売までが長い」ことそのものより、長期プロジェクトの進捗をどう発信するかという難しさです。
10年間ほぼ情報が出なかった結果、ファンの間には「開発中止」の噂すら流れていました。
今回のように求人情報とセットで開発体制を公開する手法は、疑心暗鬼になったコミュニティの空気を変える効果的な一手だったといえるでしょう。

また、Relinkの開発チームが合流したという事実は、単体タイトルの成功が次のプロジェクトの体制強化に直結するという、スタジオ経営の好循環を示す実例でもあります。
ヒット作を出した後にそのノウハウと人材をどう次に生かすかは、他の開発会社にとっても参考になる動きではないでしょうか。
フォトリアル路線への転換は競合が多い領域だけに、実際の映像公開時にどう評価されるか、今後も注目したいところです。

まとめ

10年越しの「本格開発」宣言は、疑いの声を実感の伴う期待へと変えつつあります。
次の情報公開がいつになるのか、Xの反応を見る限り、すでに多くのファンが待ち構えているようです。