テレンス・タオ氏が問うLLMの「思考」本質、Xで議論沸騰
「単なる次単語予測なのになぜ機能するのか」——タオ氏がNature誌で投げかけた問いが、AI研究者たちの間に波紋を呼んでいる。
AIが数学の難問を解いたというニュースを見かけて、思わず二度見してしまいました。
2026年に入り、フィールズ賞(数学のノーベル賞とも呼ばれる最高栄誉)受賞者のテレンス・タオ教授が「ほぼ自律的にAIがエルデシュ問題を解いた最初の事例」と認定したと報じられています。
エルデシュ問題とは、ハンガリー人数学者ポール・エルデシュが生涯をかけて提起した未解決問題の集まりのことです。
人間が7年かかる問題をAIが80分で解いた事例も出てきており、X上では「数学者の仕事が変わる」という声が広がっています。
2026年1月以降、OpenAIのGPT-5.2 Pro(大規模言語モデル)がエルデシュ問題を相次いで証明したことが、Xで大きな話題を呼んでいます。
@K_Ishi_AI氏は、AIを活用した問題解決の可能性をこう語っています。
「問題を検証器で書ける形に落とし込む→反例や構成を大量生成させる→検証器でふるいにかける」という手順をChatGPTで実行し、専門家に確認してもらえば、素人でも未解決問題に挑めるかもしれない——そんな指摘が注目を集めています。
またしても数学の未解決問題がGPT-5.2-Proによって解かれた。これが手元のChatGPTで出来たという事実がとんでもない。例えば、ChatGPTで「問題を検証器で書ける形に落とし込む→反例や構成を大量生成させる→検証器でふるいにかける」で解決案を作り、専門家に見てもらえば、素人でも未解決問題を解け… https://t.co/vs5qJezhA0
— K.Ishi@生成AIの産業応用 (@K_Ishi_AI) 2026年1月12日
@Suzacqueさんは、エルデシュ問題#397の証明をGPT-5.2 Proに解説させた投稿を公開し、数学に詳しくない読者からも幅広い反応が集まっています。
難しい数学の問題をAIが解いたと話題になっている。
GPT 5.2 Proによるエルデシュ問題 #397 の証明が高名な数学者テレンス・タオ氏にアクセプトされた。どういう問題をどう証明したのか気になる人も多いと思うのでGPT-5.2 pro に解説してもらいました。めっちゃわかりやすい。 https://t.co/svts3llfUJ pic.twitter.com/RbfAlUxzkQ
— 朱雀 | SUZACQUE (@Suzacque) 2026年1月12日
「数学者の仕事が変わる」「人間とAIの協働による知の進化」といった言葉が、専門家・非専門家を問わず飛び交っています。
2026年1月8日、テレンス・タオ氏は「エルデシュ問題#728はAIがほぼ自律的に解いた最初の事例」と公式に認定しました。
さらに同月中に問題#397・#729も証明され、わずか7日間で3つの未解決問題が連続して解決されるという、前例のない事態となっています。
GPT-5.2 Pro(2025年12月公開)で注目したいのは、証明の途中で行き詰まったとき「未解決だ」と正直に報告し、無理に答えを捻り出さない設計になっている点です。
人間が問題を適切な形式に落とし込み、AIが補題(証明の途中で必要になる中間ステップ)を自律的に立てながら解答を導く——この協働スタイルが功を奏したようです。
2026年4月には、23歳のアマチュアがGPT-5.4 Proを使い、60年間未解決だったエルデシュ問題#1196を解明しています。
オックスフォードの数学者ジャレッド・リヒトマン氏はこれを「エルデシュのBook(極めて美しい証明を集めた想像上の本)レベルの最初のAI成果」と評しており、その評価の高さが伝わってきます。
ただし、慎重な見方も忘れてはいけません。
タオ氏自身が「今回解かれた問題は中堅クラスで、本格的な研究レベルの洞察が必要な問題ではAIの能力はまだ限定的」と指摘しています。
リーマン予想をAIが解いたという憶測も出回っていますが、公式な確認はない状況です。
AIはもはや「道具」ではなく、「発見のパートナー」として数学の第一線に立ちつつあります。
人間がAIの出力を検証し、創造的な問題設計で貢献する——この共進化のサイクルが2026年から本格的に動き始めたのではないでしょうか。
タオ氏自身がAIの証明を新理論へと拡張している姿は、そんな未来の予告編のように見えます。
生成AI・Claude・文章AI──現場の視点から、使えるニュースとノウハウをまとめています。