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「TikTokで流行ってる曲」の1つが、実は誰も知らない曲だった打ち合わせの話

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年8月8日 更新
「TikTokで流行ってる曲」の1つが、実は誰も知らない曲だった打ち合わせの話

「TikTokで今流行っている振り付けのある曲」を3つ挙げたら、1曲だけ誰も知らなかった——。
仕事の打ち合わせでそんな場面に出くわしたと投稿したのは、Xアカウント「@utsupii」さんです。
気になって調べてみると、その曲は世間で流行していたわけではなく、作者本人がひたすらダンス動画を投稿し続けていた結果、投稿者自身のTikTokに繰り返しレコメンドされていただけでした。
この投稿は689件のいいねと2万7000件超のインプレッションを集め、SNS運用やコンテンツ企画に関わる人たちの間で共感を呼んでいます。
「TikTokで流行っている曲」を打ち合わせや企画にそのまま持ち込むことのリスクを、身近な体験として突きつける内容だからです。

先に結論をまとめると:
– 打ち合わせで挙げた3曲のうち1曲は、「流行っている」のではなく投稿者本人のフィードにだけ表示されていた曲だった
– TikTokのおすすめフィードは公式に「一つとして同じフィードがない」と説明されるほど個人最適化された仕組みで、自分が見ている「流行」が世間の流行と一致するとは限らない
– SNS運用・企画担当者が「TikTokで流行っている曲」を判断するときは、自分のフィード観測だけに頼らず、複数アカウントや公式のトレンド情報を併用したほうが安全です

「知らない曲」が浮き上がった打ち合わせの一幕

投稿者は2026年8月6日、仕事の打ち合わせ中に「TikTokで今流行っている振り付けのある曲」を3つ挙げたところ、1曲だけ誰も知らなかったという体験をXに投稿しました。
よく調べてみると、その曲は作者本人が流行らせるためにひたすら投稿を続けていた曲で、投稿者に表示されていたダンス動画のほとんどが作者自身のものだったといいます。
「レコメンドの落とし穴すぎる」という一言に、驚きと諧謔が同時にこもっています。

投稿は689いいね、リツイート12件、リプライ1件を集めました。
数字だけ見れば大きなバズというより「よくあるあるが刺さった」規模の反応ですが、インプレッションは2万7000件を超えており、投稿者のフォロワー以外にも広く表示されたことが分かります。
この投稿には引用ツイートは付いていませんが、リプライやリツイートの広がり方からも、「自分も似た経験がある」という共感ベースで伝わっていったことがうかがえます。
ただ、この投稿だけでは「なぜこの体験が多くの人に刺さったのか」までは見えてきません。
投稿者自身のバックグラウンドと、TikTokのおすすめ機能の仕組みという2つの角度から、もう少し深掘りしてみます。

調べて分かったこと

投稿者はどんな立場の人なのか?

投稿者アカウント「@utsupii」のリンク先を確認すると、VOCALOID(音声合成ソフトを使った楽曲制作)の作曲家として活動する音楽クリエイターの自己紹介が見つかりました。
バンド活動や楽曲提供の依頼を受け付けているという記述もあり、音楽制作を本業の一つとしている人物だと推測できます。
もっとも、この情報はプロフィールのリンク先を参照して確認したものであり、X本体のプロフィール欄そのものを直接確認できたわけではないため、断定はできません。
とはいえ、音楽づくりに関わる立場であれば「TikTokでどの曲が振り付け付きで流行っているか」を仕事の打ち合わせで話題にする場面は自然に想像でき、投稿の文脈と矛盾しない情報だと言えます。

なぜ「自分だけの流行」が生まれるのか?

TikTok公式のニュースルームによれば、おすすめフィードは「一つとして同じおすすめフィードがない」ほど個人ごとにカスタマイズされた仕組みです。
いいね・シェア・コメントといったユーザーの反応や、視聴した動画のサウンド・ハッシュタグなどの情報を基に、その人が興味を持ちそうな動画がランク付けされて表示されます。
つまり、自分のフィードに繰り返し出てくる曲が、そのまま「世間で流行っている曲」を意味するわけではないということです。

一方で、今回の投稿にある「作者が同じ曲でひたすら投稿し続けたことで、自分にだけ偏ってレコメンドされていた」という説明は、投稿者本人の体験に基づく推測であり、TikTok側がその仕組みを公式に明言しているわけではありません。
むしろTikTokは、同じクリエイターや同じサウンドの動画を連続して表示しないよう多様性を意識した設計にしていると説明しており、フィルターバブル(自分の興味の範囲内の情報だけに囲まれてしまう状態)への対策も講じているとしています。
それでも、視聴履歴や反応の傾向次第で、ある特定の曲・クリエイターの動画が結果的に表示されやすくなること自体はあり得ると考えられ、投稿者が体感したような「自分だけの流行」が生まれる余地は残っていそうです。

反応から見える共感ポイントは?

この投稿がSNS上で広がった背景には、「TikTokで流行っている曲」という情報を、企画や打ち合わせの場で無批判に採用してしまうことへの軽い警鐘という側面があると考えられます。
SNS運用やコンテンツ企画に関わる人であれば、「バズっている曲・振り付けを使いたい」という提案は日常的に出てくるテーマです。
それだけに、「自分が流行だと思っていたものが、実は一人のクリエイターの量産投稿によるものだった」というオチは、他人事ではなく自分にも起こりうる失敗として読まれたのではないでしょうか。
リプライ数自体は1件と少なく、大規模な議論には発展していませんが、リツイートによる拡散のされ方からは、共感して黙って広めた人が一定数いたことが読み取れます。

Shiritomo編集部の考察:明日からやることは2つ

SNS運用やマーケティングの現場では、「TikTokで流行っている」という情報が、企画の根拠として意外と軽く扱われがちです。
しかし今回のエピソードが示すのは、個人のフィードで観測した「流行」は、あくまでその人向けにパーソナライズされた結果の一部にすぎないという点です。
1つ目にやるべきことは、TikTok内の「トレンド」タブや広告向けの公式インサイトなど、個人の観測に依存しない情報源を確認する習慣をつけることです。
2つ目は、複数人・複数アカウントで同じキーワードや曲の表示状況を見比べる、いわば「クロスチェック」を企画会議の前段階に組み込むことです。
1人のフィードだけで「流行っている」と判断してしまうと、今回のように打ち合わせの場で恥をかくだけでなく、実際の施策の効果測定を誤る原因にもなりかねません。
パーソナライズされたSNSのフィードは便利な反面、それがそのまま市場全体の縮図ではないという当たり前の前提を、運用担当者ほど忘れやすいのかもしれません。

まとめ

「TikTokで流行っている曲」だと思っていたものが、実は一人のクリエイターの量産投稿がもたらした個人的なレコメンドの偏りだった、というこの投稿は、SNSのおすすめ機能がどれだけ個人最適化されているかを思い出させてくれる事例です。
企画や打ち合わせの場で「流行」を語るときは、自分のフィードだけを根拠にしないことが、地味ながら確実な対策になりそうです。

さらに深掘りしたい方へ

TikTokのおすすめフィードの仕組みについては、公式の解説記事も参考になります。