新幹線3時間、iPhoneを見ても酔わなかった理由。「車両モーションキュー」を設定から確認してみた
新幹線に乗って3時間、スマホの画面をずっと見ていたのに、酔いをまったく感じなかった――。
そんな体験談がXで話題になっています。
きっかけは、iPhoneのある設定をオンにしただけという話でした。
車での移動中にスマホを見て気持ち悪くなった経験がある人なら、思わず手が止まる情報ではないでしょうか。
この記事では、その設定の正体と使い方を、公式情報をもとに確認していきます。
先に結論をまとめると:
– 「車両モーションキュー」というiPhoneのアクセシビリティ機能(体が不自由な人向けの支援機能。
実は誰にでも便利なものが多い)をオンにすると、車や電車で画面を見ているときの乗り物酔いが和らぎます
– 設定は「設定」→「アクセシビリティ」→「動作」→「車両モーションキューを表示」から数タップで完了。
iOS 18以降の対応機種で使えます
– 「自動」を選べば車での移動を検知したときだけドットが表示され、停止すれば消える仕組みとされていますが、状況によっては駐車中も反応したという報告があるようです

画面に浮かぶ「まるいの」が可愛いと話題に
話題の中心は、iPhoneの「車両モーションキュー」というアクセシビリティ機能です。
もともとは体の動きを感知しづらい人向けに用意された機能ですが、車酔いや新幹線移動中の気持ち悪さに悩む人たちの間で「効く」という声が広がっています。
オンにすると、画面の端にドットやマークが表示され、車両の揺れに合わせて動くようになります。
目で見ている画面は静止しているのに、体は揺れを感じている――この感覚のズレが酔いの原因の一つとされていて、画面上にも「揺れ」の情報を足すことで、目と内耳の感覚を近づけようという発想のようです。
実際に試した人の投稿を見ると、反応は好意的なものが目立ちます。
車移動中に作業してたらお母さんに車両モーションキューってやつオンにすれば乗り物酔い対策になるよって言われてオンにしたらまるいのたくさん出てきて可愛いんだけどもう既に若干酔いで手遅れ pic.twitter.com/4JR9XZBBOm
— 鎖国大魔王 (@xeno_ssj) 2026年8月12日
車移動中に母親から勧められてオンにしたところ、「まるいのたくさん出てきて可愛い」と、機能そのものの見た目にも好印象を持ったようです。
投稿では、すでに酔いが始まってからオンにしたため「手遅れ」だったとも綴られていて、早めに設定しておく重要性もうかがえます。
この投稿には1,100件を超える「いいね」がついていて(2026年8月13日時点)、同じように「知らなかった」「今度の移動で試す」といった反応が広がっています。
ただ、可愛いドットが出てくることは分かっても、なぜ酔いが軽くなるのか、実際にどう設定すればいいのかは投稿だけでは分かりません。
そこで、Apple公式の情報をもとに一次確認してみました。
そもそも、なぜドットを見るだけで酔いが軽くなるのか?
車酔いの主な原因は、目で見ている情報と内耳(三半規管:体のバランスや動きを感知する器官)が感じる動きにズレが生じることだとされています。
車の中でスマホや本を見ていると、視界には「止まっている画面」が映っているのに、体は揺れを感じ続けます。
このズレが脳を混乱させ、気持ち悪さにつながるという説明です。
車両モーションキューは、画面の端に加速・減速・カーブに合わせて動くドットを表示することで、視覚からも「動いている」という情報を足す仕組みになっています。
実際の車両の揺れとドットの動きを近づけることで、目と内耳の感覚のズレを小さくしようというアプローチです。
どうやって設定すればいい?
手順は次の通りです。
- 「設定」アプリを開く
- 「アクセシビリティ」をタップ
- 「動作」を選ぶ
- 「車両モーションキューを表示」を開き、「オン」か「自動」を選択する
数タップで完了し、難しい操作は必要ありません。
「オン」を選ぶと常にドットが表示され続け、「自動」を選ぶと、iPhoneが車での移動を検知したときだけ自動的に表示される仕組みのようです。
見た目のカスタマイズも用意されていて、「カスタマイズ」から模様(レギュラー/ダイナミック)や色、ドットの大きさ・数を変更できます。
よく使う人は、コントロールセンターに追加しておくと呼び出しがさらに楽になりそうです。
対応OSはiOS 18/iPadOS 18以降で、iPhoneはXS・XR以降のモデルで利用できます。
「自動」はどんなときに反応するのか?
「自動」に設定した場合、複数の解説情報によると、車での移動を検知するとドットが現れ、車両が停止すると自動的に消える仕組みとされています。
つまり、信号待ちや渋滞で完全に停まっている間は表示が消えるのが基本の動作のようです。
一方で、駐車中にも反応したという報告があり、検知が加速度センサーに頼る以上、荷物の出し入れなど車内の細かな揺れを移動と誤認しているケースもあるのかもしれません。
このあたりの挙動には個人差がありそうで、駐車中の反応を完全にゼロにできると言い切れる情報は見つかりませんでした。
また、体感的な効果にも個人差があり、酔いが始まってからオンにしても間に合わなかったという声があるように、乗車前に設定しておくことが肝心といえそうです。
なお、この機能は同乗者・乗客としての利用を想定したもので、運転中の操作は避けるべきとされています。
Shiritomo GADGET編集部の考察:見えない機能ほど、覗いてみる価値がある
車両モーションキューは、iPhoneの「アクセシビリティ」フォルダの中に埋もれていて、普段の設定巡回では気づきにくい機能です。
Appleのアクセシビリティ機能には、もともと特定の人向けに作られたものが、結果的に多くの人の日常を便利にした例が少なくありません。
車両モーションキューもその系譜にある機能といえるのではないでしょうか。
編集部としては、こうした「隠れた実用機能」がSNSでの実体験の共有をきっかけに広まっていく現象自体が興味深いと感じています。
スペック表には載らない使い勝手の良さは、公式の発表よりも、こうした一つの投稿から伝わることの方が多いのかもしれません。
次に新幹線や車移動の予定がある人は、出発前に一度、アクセシビリティの設定を覗いてみる価値がありそうです。
まとめ
車両モーションキューは、iOS 18以降のiPhoneに標準搭載されているアクセシビリティ機能で、画面端のドットが車両の揺れに合わせて動くことで乗り物酔いを和らげる仕組みです。
設定はアクセシビリティメニューから数タップで完了するので、次の車移動や新幹線移動の前に、一度試してみてはいかがでしょうか。
さらに深掘りしたい方へ
車両モーションキューの詳しい仕様は、Appleの公式サポートページでも確認できます。
Use iPhone more comfortably while riding in a vehicle – Apple公式サポート
