「GPTsもう作れない…!」——個人アカウントで突然消えたボタン、OpenAIが線引きした基準
ChatGPTの「GPTを作成」ボタンを押したら、画面がグレーアウトしていた——そんな戸惑いの声がSNSで広がっています。
原因はOpenAIが個人アカウントでの新規GPT作成・公開を制限したことでした。
副業やクライアントワークでGPTsを活用してきた人ほど、この変更の影響は小さくありません。
先に結論をまとめると:
– Free・Go・Plus・Proの個人アカウントでは、新しいGPTsの作成・公開ができなくなりました
– 既存のGPTは引き続き利用可能で、プラン・権限の範囲内で編集も可能です
– Business・Enterprise・Eduのワークスペースアカウントでは、設定次第でGPTsの作成・編集・公開を続けられます

何が起きたのか
Xでは「GPTsもう作れない…!」という投稿をきっかけに、同様の症状を報告する声が相次ぎました。
ChatGPTの個人向けプラン(Free・Go・Plus・Pro)で新規にGPTを作成しようとしても、作成画面自体が使えなくなっている、あるいは公開設定に進めないという報告です。
これまでGPTsは、個人が業務用のカスタムアシスタントを作って顧客に配布したり、社内共有用に使ったりする手軽な手段として使われてきました。
クライアントワークでGPTsを納品物の一部にしていたユーザーからは、突然の変更に対する困惑の声も見られます。
調べて分かったこと
本当に「個人アカウントは一切使えない」のか
OpenAIの公式ヘルプセンターを確認すると、これは不具合ではなく仕様変更であることが分かりました。
Free・Go・Plus・Proを含む個人アカウントは、新規GPTの作成・公開ができないとはっきり明記されています。
一方で、すでに作成済みのGPTは引き続き利用可能で、プランと権限の条件を満たせば編集も続けられるとされています。
つまり「今持っているGPTsが消える」わけではなく、「新しく作る・新しく公開する」動線だけが塞がれた形です。
Business契約者との違いは何か
対照的に、Business・Enterprise・Eduのワークスペースアカウントでは、管理者の設定次第でGPTsの作成・編集・公開を継続できます。
今回の制限は、個人向けプランとワークスペース向けプランの境界線を、GPTsという機能単位でより明確に引き直したものと見られます。
なぜこのタイミングで線引きを強めたのか、OpenAIから明確な理由は公表されていません。
GPTストアの品質管理や法人利用への誘導が背景にある可能性はありますが、これは推測の域を出ません。
影響を受けたユーザーはどうすればいいのか
個人でクライアント向けにGPTsを作って納品してきた人にとっては、今後は同じ形での新規提供ができなくなります。
X上ではChatGPTの「Projects」機能(会話やファイルをまとめて管理できるフォルダ機能)への移行を提案する声も見られますが、GPTsのようにリンク一つで第三者に配布できる形とは性質が異なる点には注意が必要です。
GPTsはもともと2023年11月の機能公開・2024年1月のGPTストア開設以降、プログラミング知識がなくても「自分専用のChatGPT」を作れる手軽さが強みでした。
ノーコードで業務マニュアルや社内FAQをGPTに読み込ませ、URL共有だけで同僚や顧客に使ってもらう、という運用が個人でも組めた点が支持されてきた背景があります。
今回の変更は、その「誰でも作って誰にでも配れる」手軽さのうち、個人アカウントに関しては「配る」部分を狭めた格好です。
Shiritomo編集部の考察:個人利用でAIツールを組む人が意識すべきこと
今回の変更が示すのは、無料・個人向けプランの機能は、ビジネス利用の基盤として設計されていないという前提です。
副業やクライアントワークでChatGPTの機能を「納品物」として使う場合、個人向けプランの仕様変更ひとつで提供方法が使えなくなるリスクは常にあります。
SNS運用やコンテンツ制作を個人向けプランのGPTsに依存していた人は、Business契約への切り替えや、Projects機能・API経由での代替構成など、複数の選択肢を並行して検討しておくと安心でしょう。
まとめ
個人アカウントでのGPTs新規作成・公開制限は、無料の機能に頼っていた個人利用者の運用を見直させる出来事になりました。
GPTsを仕事の一部に組み込んでいる人ほど、早めに代替手段を確認しておきたいところです。