ChatGPTに広告が来る——日本でも数週間以内にテスト開始、何が変わるのか
「ChatGPTでレシピを調べたら、食事キットの広告が出てきた」
そんな日常が、数週間以内に日本でも現実になりそうです。
OpenAIは2026年5月7日、ChatGPTへの広告表示テストを英国・メキシコ・ブラジル・日本・韓国の5カ国に拡大すると発表しました。
2月に米国でスタートし、カナダ・オーストラリア・ニュージーランドへと広がっていたテストが、いよいよ日本にも届きます。
誰に広告が表示されるのか
対象は、無料プランと月額1,400円の「Goプラン」を利用する18歳以上のログイン済みユーザーです。
Plus(月額3,000円)・Pro(月額20,000円)・Business・Enterprise・Educationプランのユーザーには広告は表示されません。

広告は回答の下部に表示され、会話の内容に関連した広告が出る仕組みです。
OpenAIの公式発表によると、「料理のレシピを調べているなら食材宅配サービスの広告を表示する」といったコンテキスト連動型の掲載方法を取るとのことです。
「AIの回答には影響しない」は本当か
AIの回答が広告主に有利な方向に変化するのでは、という懸念は当然あります。
OpenAIはこの点について「広告は回答内容に一切影響しない。
広告主は集計されたインプレッション数とクリック数のみ確認でき、個別チャット履歴にはアクセスできない」と明言しています。
広告には「スポンサー」の表示が付き、視覚的にAIの回答と区別されます。
Xユーザーからは「Anthropicは広告なし方針なのに、両社の対照的な姿勢が興味深い」という声も上がっています。
OpenAI、ChatGPT内での「広告テスト」を本日より米国の一部無料およびGoユーザーを対象に開始!
— 木内翔大@SHIFT AI代表「日本をAI先進国に」𝕏 (@shota7180) 2026年2月9日
広告には「スポンサー」の表示が付き、ChatGPTの回答とは視覚的に判別できるとのこと。
一方で、Anthropicが広告を出さない方針を示していることから、両社の対照的な施策がAI業界の行方を占いそうです pic.twitter.com/9TaH1BncV5
(「OpenAI、ChatGPT内での『広告テスト』を本日より米国の一部無料およびGoユーザーを対象に開始!広告には『スポンサー』の表示が付き……一方でAnthropicが広告を出さない方針を示していることから、両社の対照的な施策がAI業界の行方を占いそうです」)
マーケターが注目するCPMと参加企業数
広告主側の目線でも注目の動きです。
米国テストのデータでは、最低出稿金額が当初25万ドルから5万ドルに引き下げられ、600社以上の広告主がプログラムに参加しているとされています。

米国から始まっているChatGPTへの広告配信の現状
— あやみ|マーケティング (@ayami_marketing) 2026年4月16日
・最低出稿金額は25万ドル→5万ドル
・CPM60ドル
・600社以上の広告主がプログラムに参加
・ターゲティングは「コンテキストヒント」で設定
・レポートで見れるのは、インプレッション数とクリック数
(「最低出稿金額は25万ドル→5万ドル。
CPM60ドル。
600社以上の広告主がプログラムに参加。
ターゲティングは『コンテキストヒント』で設定。
レポートで見れるのはインプレッション数とクリック数」)
CPM(Cost Per Mille:1,000回表示あたりの広告費)が60ドルというのは、Google検索広告やSNS広告と比較しても高い水準です。
「ChatGPTを使っているユーザーは課題解決に積極的」という購買意欲の高さが評価されていると言えるでしょう。
なぜ広告を入れるのか
OpenAIは「無料プランの持続可能性を高める」ことを広告導入の目的として説明しています。
ChatGPTの推論にかかるサーバーコストは膨大で、無料提供を続けるには何らかの収益源が必要です。
「無料の終焉」と表現するユーザーもいる一方、「広告収入があれば無料プランが改善されるかも」という視点もあります。
実際のところ、どちらに転ぶかは日本でのテスト後の反応次第でしょう。
まとめ
ChatGPTへの広告導入は、OpenAIがビジネスモデルの多角化を進めている象徴的な一手です。
Anthropicの「広告なし」方針との対比も含めて、AIサービスの収益化戦略が各社で分岐しつつある状況に注目です。
日本でのテストが始まる数週間後、自分の画面に広告が現れた瞬間に何を感じるか——使ってみて確かめてみましょう。