「ブォロロロロロ…」の中身は「かわいい~」だった、トトロの絵コンテが明かした顔が赤い理由
「ブォロロロロロロ…」
『となりのトトロ』を観たことがある人なら、一度は耳にしているはずのあの唸り声です。
8月21日の金曜ロードショー放送後、この鳴き声の”中身”を制作側の絵コンテ資料から明かす投稿が流れ、97万インプレッション・1万4千件超のいいねを集めました。
作品を何十回と観てきたファンほど「そんな意味だったの」と驚いていて、放送を見逃した人にも波及している様子です。
この記事では、公式が明かした内容と、その周辺で語られているトトロ設定の話を整理します。
先に結論をまとめると:
– トトロの「ブォロロロロロ…」という鳴き声は、絵コンテのト書きでは「サツキを見て『かわいい~』と言っている」場面だったと金曜ロードショー公式が説明した
– 対象のシーンは、メイを探すサツキがトトロに助けを求める終盤の場面で、公開されたカットではトトロの頬が赤らんでいることが確認できる
– この投稿は8月21日放送の『となりのトトロ』(3週連続ジブリ特集の最終回)に合わせたもので、放送はノーカット・21時〜22時54分だった
金曜ロードショー公式が明かした「かわいい~」の中身
8月21日、日本テレビ系『金曜ロードショー』で『となりのトトロ』が放送されました。
放送後、公式Xが絵コンテのト書きを引用する形で投稿し、それをlivedoornewsが伝えたところによると、あの唸り声は絵コンテの指示書きの上では「サツキを見て『かわいい~』と言っている」場面だったと説明されていたそうです。
【秘話】金曜ロードショー公式X、トトロの鳴き声の意味明かすhttps://t.co/K67Z2meqo2
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2026年8月23日
メイを探すサツキが、トトロに助けを求めるシーンについて、Xで「トトロ『ブォロロロロロロ…』絵コンテのト書きによると、このシーンでトトロはサツキを見て『かわいい~』と言っているそうです」と説明した。 pic.twitter.com/fXU5NnJUZv
対象になっているのは、メイの行方が分からなくなったサツキが、藁にもすがる思いでトトロに助けを求める終盤のシーンです。
あの唸り声を「怖がらせている」「威嚇している」と受け取っていた人も多かったはずですが、絵コンテの指示上はサツキへの好意を表す場面だったことになります。
あわせて公開された場面カットでは、トトロの頬がうっすらと赤らんでいる描写も確認できました。
子どもの頃に見た「なぜか顔が赤い」という違和感の正体が、大人になってから種明かしされた形です。
ただ、この投稿だけを見ると「一つのシーンの裏話」で終わってしまいます。
なぜ今このタイミングで話題になったのか、そしてこの手のトトロ設定トークが放送のたびに繰り返し出てくる背景には何があるのか、もう少し掘ってみました。
なぜ今、このタイミングで盛り上がったのか?
種明かしのきっかけは、8月の金曜ロードショーが組んでいた「3週連続ジブリ特集」です。
ジブリパーク公式・スタジオジブリ公式サイトの告知によると、8月7日に『借りぐらしのアリエッティ』、14日に『風の谷のナウシカ』、21日に『となりのトトロ』が3週続けてノーカット放送されました。
21日の『となりのトトロ』は21時〜22時54分の放送で、特集の最終回にあたります。
同じ3週連続特集の中で先に放送された『風の谷のナウシカ』の回でも、地上波放送のたびに公式Xが作品にまつわる小ネタを発信する運用は見られました。
今回はその中でも「絵コンテのト書き」という一次資料に近い情報源を出したことが効いたと見られます。
単なる感想や小ネタではなく、「制作側の指示書に書かれていた言葉」という具体性が、97万インプレッション超という拡散につながった一因でしょう。
反応した人たちは何に驚いていたのか?
投稿への反応を見ると、驚きの中心は「怖い・威嚇」だと思っていた鳴き声が実は好意の表現だったという解釈のずれです。
「そういえばトトロの顔が赤く染まっていたような…そういう事だったのですね」「それでちょっと頬が赤くなってるんだ!子供の時気になってたんだよね〜 大人になった今やっと分かってすっきり」といった声が広がりました。
子ども時代に感じた違和感を、大人になって再視聴したときに解消できる——このタイムラグそのものが、ジブリ作品が繰り返しテレビ放送される理由の一つになっているようです。
トトロ関連の設定を巡る投稿は、今回に限らず定期的に流れてきます。
今回もあわせて、もののけ姫のラストシーンで一匹だけ登場するコダマが、後にトトロへ変化するという裏設定があるという話が紹介されていました。
『もののけ姫』のラストシーンで一匹だけ登場するコダマは、後にトトロへ変化するという裏設定があります。https://t.co/LAxabd6xNh#となりのトトロ pic.twitter.com/kUvHWNEpcu
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) 2026年8月23日
この投稿は公式の一次発表ではなく、ファンの間で語り継がれてきた設定紹介という位置づけです。
真偽そのものよりも、宮崎駿監督作品を横断してキャラクターの繋がりを探す楽しみ方が根強いことが読み取れます。
同様に、サツキがメイを迎えに来るまで見守っていたとされる地蔵菩薩の存在に触れた投稿もあり、作品内の小道具や背景美術まで含めて語り尽くされている作品であることがうかがえます。
地蔵菩薩がこの可哀そうな子たちを救いに来る。地蔵菩薩は子供の守護者だ。旅人の守護者でもあるので日本の道端にはよく地蔵菩薩像が立っている。日本人にとって最も身近で今でも信仰の篤い仏様だ。ちなみに「となりのトトロ」にも地蔵菩薩は登場する。サツキが迎えに来るまでメイを守護しているのだ。 pic.twitter.com/v87IC9TrOG
— のわーる (@zerocalor) 2026年8月22日
Shiritomo ANIME編集部の考察
今回の一件は、公開から30年以上たった作品でも「まだ知らない設定がある」と感じさせられる情報が一つ出るだけで拡散する好例です。
注目したいのは、話題化の起点が制作会社や配給会社ではなく、放送局側の公式アカウントだったという点です。
金曜ロードショーは自局の番組表を告知するだけでなく、放送作品そのものの制作背景を掘り下げて発信する役割を担うようになっており、これは番組の視聴率だけでなく、放送後のSNS上での再燃を狙った運用と見て取れます。
絵コンテという制作現場の資料に触れた情報は、単なる感想や解説記事より説得力を持ちやすく、視聴者の「今さら聞けない疑問」を解消する形で刺さりました。
3週連続特集という編成の中で、最終回にあたる『となりのトトロ』でこの投稿が出てきたのも、特集全体の締めくくりとして機能したと考えられます。
今後もジブリ特集が組まれるたびに、こうした制作資料ベースの小ネタ発信が定番化していく可能性がありそうです。
まとめ
トトロの「ブォロロロロロ…」は、絵コンテのト書きでは「かわいい~」という意味を持つ場面だったと金曜ロードショー公式が明かしました。
3週連続ジブリ特集の最終回という節目の放送と重なったこともあり、長年の違和感を解消する形で多くの視聴者に届いた投稿になったと言えそうです。
