ChatGPTのファイルアップロードが朝から一斉に止まった——2026年5月11日の障害と、次に備えるための対処法
「PDFを分析させようとしたら、95%で止まって動かなくなった」「ファイルを添付しようとしたら『不明なエラーが発生しました』としか出ない」——5月11日の朝、日本のChatGPTユーザーからこんな声が相次ぎました。
業務でChatGPTを使いこなしている人ほど、ファイル添付は当たり前の操作になっているはずです。
投資レポートをPDFで読み込む、契約書を要約させる、データをCSVで渡して分析する——そうした使い方が一斉に止まったとき、どこに原因があるのか、いつ直るのかが気になりますよね。
調べてみました。
5月11日の障害:何が起きたのか
5月11日の早朝(日本時間)から、ChatGPTのファイルアップロード機能でエラーが頻発しました。
症状はファイルのアップロード進行が95〜100%で停止し、「不明なエラーが発生しました」というメッセージが出るというものです。
PDFやJPGなどファイル形式を問わず影響が出ており、投資分析のレポートを読み込もうとしていたユーザーや、朝一番の資料確認を予定していたユーザーが作業を中断する事態になりました。
OpenAIのステータスページ(status.openai.com)によると、インシデントが開始したのは現地時間の10:23 a.m.で、復旧が完了したのは同日2:35 p.m.のこと。
約4時間の障害でした。

OpenAI公式のインシデント記録はこちらで確認できます:Issues with File Upload in ChatGPT — OpenAI Status
ZIPで回避しようとしたが、中身は見えなかった
障害中、Xやコミュニティフォーラムでは回避策の情報が飛び交いました。
「ZIPに圧縮してからアップロードする」という方法が一時的に注目されましたが、実際にZIPが「アップロードできた」ように見えても、ChatGPTが中身を読めない状態が続いたという報告が多数ありました。

OpenAIのフォーラムには「/mnt/data ディレクトリが空になっている」という技術的な報告も投稿されており、アップロード自体はサーバーに届いているが、ChatGPTがファイルを参照できない状態になっていたようです。
最終的には、ZIPでの回避はエラーを回避しているように見えても根本的な解決にはなっておらず、OpenAI側のサーバー修正を待つしかない状況でした。
なぜファイルアップロードが止まるのか
今回のような障害とは別に、ChatGPTのファイルアップロードが止まる原因にはいくつかのパターンがあります。
- サーバー側の問題:今回のようなインシデントで、サービス全体に影響が出るケース
- ファイルサイズの超過:1ファイルあたりのサイズ上限(512MBなど)を超えている場合
- アップロード上限の到達:一定時間内にアップロードできるファイル数に制限があり、使い切った場合
- ブラウザやネットワークの問題:ローカル環境に起因するエラー
今回は明らかにOpenAI側のサーバー問題であり、個々のユーザーが何をしても解決しない種類の障害でした。
障害に備えるための3つの習慣
ChatGPTが業務フローの中核に組み込まれているほど、障害の影響は大きくなります。
こうした経験を踏まえて、日常的に準備しておくと役立つ習慣を3つ挙げます。
- ステータスページをブックマーク:status.openai.com をブックマークしておくと、障害発生時に「自分の環境の問題か、サービス側の問題か」をすぐに切り分けられます。
- 重要な作業の代替手段を持つ:ClaudeやGeminiなど複数のAIツールに慣れておくと、一方がダウンしても別のツールで作業を続けられます。
- テキストでのペースト習慣:ファイルアップロードの代わりに、テキストを直接貼り付けてAIに渡す方法も身につけておくと、いざというとき役立ちます。
ここで正直に言うと、ChatGPTのような大規模サービスに障害は必ず起きるものです。
稼働率99.82%という数字は非常に高い水準ですが、それでも残りの0.18%で影響を受けることがあります。
「いつかまた止まる」という前提で使い方を設計しておくのが現実的な対応です。
さらに深掘りしたい方へ
まとめ
今回の障害は約4時間で復旧しましたが、ChatGPTのファイルアップロード機能が業務にどれだけ深く組み込まれているかを再確認するきっかけになった方も多いのではないでしょうか。
ステータスページの確認と代替ツールの確保を普段からしておくと、次に同じことが起きても慌てずに対応できます。