「$300は正直余裕」――Codex無制限プラン投票に開発者殺到、実在プランを調べたら
“would you pay 300$ for unlimited codex ?”(300ドル払ってCodexを無制限で使う?)。
この一文に、1,782件の「いいね」と539件の返信が集まりました。
投稿主は@LDT0545さんという一人の開発者で、OpenAI公式でもCodexチームの人でもありません。
実はこの人、直近1週間で200ドル、400ドル、500ドル、1000ドルと金額を変えながら似た投稿を繰り返していて、300ドル版は中でも大きな反応を集めていました。
AIでコードを書いている人なら、「300ドルで無制限」と聞いて一瞬「もうそんなプランが出たのか」と色めき立つかもしれません。
ですが実際に調べてみると、投稿の反響と現実のプラン内容のあいだには、思ったより大きな距離がありました。
先に結論をまとめると:
– 300ドルで「無制限」になるCodexプランは、OpenAI公式には存在しません。
今回の投稿は一開発者による世論調査的な問いかけです
– 公式のCodex料金はChatGPT Plus月20ドル、Pro月100ドル(Plus比5倍)または月200ドル(同20倍)が上限で、無制限プランはありません
– それでも「払う」という声が相次いだ背景には、日常のコーディングでCodexの利用制限に強い不満を抱えている開発者の多さがあります
直近1週間、同じ投稿主が金額を変えて繰り返していた問いかけ
@LDT0545さんの投稿は、Xでよくある「〇〇なら払う?」型の問いかけでした。
Codex(OpenAIが提供するコーディング支援ツール)を日常的に使っている開発者の間では、一定量を使うと制限がかかり、時間経過を待たないと再び使えなくなる仕組みが不満の種になっています。
そこに刺さる形で、1,782件の「いいね」と539件の返信という反応が一晩で積み上がりました。
投稿そのものは、下のような短い一文だけです。
would you pay 300$ for unlimited codex ?
— Loic (@LDT0545) 2026年9月15日
返信欄には日本語話者の開発者からも「払う」という即答が相次ぎました。
ただ、これだけの反応を集めた投稿の主が、OpenAI公式アカウントではなく一開発者による非公式な問いかけだったとしたら、受け取り方は変わってくるはずです。
実際にCodexにそういうプランが存在するのか、公式情報を確認してみました。
調べて分かったこと
Codexの料金は実際いくらなのか
2026年9月時点のCodex料金は、ChatGPTのプランにそのまま組み込まれています。
無料プランでも制限付きでCodexを使えますが、本格的に使うならPlus(月20ドル)が事実上の入り口です。
Plusでは5時間ごとに区切られた利用枠の中で、クラウドタスクやコードレビューを一定回数まで使えます。
もっと使いたい場合の上位プランがProで、2026年4月9日にPro 5x(月100ドル、Plus比5倍の利用枠)とPro 20x(月200ドル、同20倍)に分かれました。
Proプランでも上限は20倍までで、「無制限」という選択肢自体が用意されていません。
2026年7月には5時間ごとの利用制限を一時的に撤廃する措置も取られましたが、これは既存プランの制限緩和であって、300ドルで買える新プランというわけではありませんでした。
つまり、@LDT0545さんの投稿にあった「300ドルで無制限」は、あくまで「もしそういうプランがあったら払うか」という仮定の問いです。
OpenAIが実際に検討・発表しているという事実は、公式のヘルプページや料金ページのどこにも見当たりませんでした。
なぜ「払う」という声がここまで集まったのか
金額の話をしているようで、返信を読むと実際は使用制限そのものへの不満が中心でした。
k_matsumaruさんは即答でこう反応しています。
全然払う!!!!!!!
— 松丸 彗吾(keigo matsumaru) (@k_matsumaru) 2026年9月15日
$500でもいい https://t.co/HB2lJa9oee
500ドルでもいいという反応は勢いだけにも見えますが、より具体的な理由を書いていた人もいます。
tegnikeさんは金額ごとの損得を計算した上で、こう返信しました。
$300は正直余裕
— ニケちゃん (@tegnike) 2026年9月15日
$400は今の倍となると使い切れないし、複垢でええかってなるので微妙(管理のめんどうさを考えたら妥協ライン) https://t.co/nmfbv5m4NH
ここで語られているのは、複数アカウントを使い分けてでも制限を回避したいという本音です。
現状、利用枠が足りなくなった開発者の一部は、Claude Codeなど他社のツールと併用したり、アカウントを複数契約したりして凌いでいます。
その管理の手間を考えれば、多少高くても1つの契約で無制限に使える方が楽だ、という計算が透けて見えます。
ishida_chatgptさんの反応も、この空気をよく表していました。
そりゃ5万円で無限に使えるならyesでしょ😭 https://t.co/9cTItthJxu
— いしだ@AIチュートリアル AI会社経営の人 (@ishida_chatgpt) 2026年9月15日
5万円(約300ドル)という金額を、コーディング作業の対価として妥当だと感じるかどうかは人によるでしょう。
ただ、少なくとも今回反応した開発者の多くにとっては、「高い」より先に「制限から解放される」という価値が勝っていたようです。
Shiritomo編集部の考察:非公式な投票を公式発表と取り違えないために
今回の投票は、単なる悪ふざけでは終わらない数字を持っています。
1,782いいねという反応量は、個人アカウントの呟きとしては相当な規模で、しかも「払う」という返信の多くが即答でした。
これは可処分所得の話というより、日常業務でCodexに依存している開発者がどれだけ増えたかを映す指標と見るべきでしょう。
実際、9月に入ってからOpenAIのCodex/GPT-6 Astra周りでは、需要急増による新規Pro契約停止の検討や、モデル速度・精度の低下への不満など、似た構図のニュースが続いています。
個人の投票投稿がここまで拡散する状況そのものが、OpenAI側にとっても無視しづらい「値付けのシグナル」になっているのかもしれません。
マーケターやSNS運用者の視点では、こうした非公式な「世論調査」投稿を公式発表と取り違えて拡散しないよう、話題になったニュースほど一次情報(公式ヘルプや料金ページ)を確認する習慣が、今後さらに重要になりそうです。
まとめ
300ドルの無制限プランは、今のところOpenAI公式には存在しません。
それでも「払ってもいい」という即答が相次いだ事実は、Codexの利用制限が日常の壁になっている開発者の多さを物語っていました。
次に料金改定らしきニュースが目に入ったときは、まず公式のレートカードを確認する癖をつけておくと安心です。
さらに深掘りしたい方へ
Codexの正式な料金・利用枠については、OpenAI公式のCodexレートカードで最新情報を確認できます。

