AIが東大・京大入試で首席合格 人間最高点を上回る
「AIが東大に受かった」という話は聞いたことがあるかもしれません。
でも今回の話は、そのレベルをはるかに超えています。
2026年の東大入試で、AIが人間の合格者最高点を約50点も上回りました。
しかも数学は満点。
この結果を見て、思わず「もう受験の意味が変わるのでは」と感じた方も多いのではないでしょうか。
気になって詳しく調べてみました。
AIが東大・京大で「首席超え」——何が起きたのか
AIベンチャーのライフプロンプト(東京)が2026年4月27日、ChatGPT-5.2 Thinking(思考プロセスを段階的に展開するOpenAIの最新AIモデル)を使って2026年度の東大・京大入試問題を解いた検証結果を発表しました。
文系・理系を問わず、合格者の最高得点(首席点)を上回るスコアが出ています。
最難関とされる東大理科三類では、550点満点中503.59点を記録。
人間の合格者最高点453.60点を約50点超えています。
東大理系数学(120点満点)では満点を獲得しました。
1年前のGPT-o1が同じ問題で38点しか取れなかったことを考えると、進化の速さに驚かされます。
産経新聞のXアカウントが速報を発信すると、約550万インプレッションに達し、5,000件超のいいねが集まりました。
AI、東大と京大首席合格 「チャッピー」最高得点 2年前は全落ち 2026年入試問題https://t.co/e5I9e0l7vI
今年実施された東大と京大の入学試験問題をAI「チャットGPT」に解かせると、合格者の最高得点を上回り「首席合格」を果たしたことが27日、AIベンチャーのライフプロンプトの分析で分かった。
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2026年4月26日
LifePromptのnoteに掲載されたオリジナルレポートもXを通じて拡散し、「もう受験勉強の意味が変わる」「来年から入試はどうなるんだ」といった声が多く上がっていました。
https://x.com/i/trending/2048514069129552122
一次情報を確認してみました
ライフプロンプト代表・遠藤聡志CEOのnoteに掲載された一次情報をもとに、詳細を確認してみました。
スコアの全体像
今回の検証では、ChatGPT-5.2 Thinking、Gemini 3 Pro Preview(Googleの最新AIモデル)、Claude 4.5 Opus(AnthropicのAIモデル)の3つが東大・京大の二次試験問題に挑みました。
採点は大手予備校・河合塾の講師が担当しています。
東大理科三類(550点満点)のスコアは以下の通りです。
- ChatGPT 5.2 Thinking:503.59点
- Gemini 3 Pro Preview:496.54点
- 人間の合格者最高点:453.60点
京大医学部医学科(1275点満点)でも、ChatGPTは1176.25点を記録し、参照された合格者最高点1105.87点を大きく超えています。
満点を取った科目
- 東大理系数学(120点):ChatGPT、Gemini
- 東大文系数学(80点):ChatGPT、Gemini
- 京大理系数学(200点):ChatGPT、Gemini
- 京大文系数学(150点):ChatGPT
- 京大化学(100点):ChatGPT
昨年のGPT-o1が東大理系数学で38点だったことを思うと、わずか1年でここまで来たのかと驚かされます。
それでも残る”弱点”
ただし、AIが完璧だったわけではありません。
うっかりミスによる減点もあり、画像読み取りの精度や論述の日本語表現力、長文の文脈を俯瞰する力にはまだ課題があることが、河合塾講師の採点から見えてきています。
教育界への波紋
遠藤CEOは「AIは人間の学習を補完するツール」と位置づけつつ、「もはや『AIが東大に受かるか』ではなく、『人間より、どれほど賢いか』という問いの段階に移行した」と指摘しています。
今後の焦点は、AIの実力そのものよりも、それをどう組織や業務に組み込んで価値を生み出すか、という「設計力」にあるとも述べています。
知識を問う問題でAIが人間を上回っている以上、「何を問うべき入試なのか」という議論は、これまで以上に切実になってくるのではないでしょうか。
記述力・思考力・表現力のような、まだAIが追いつけていない領域をどう評価するかが、教育現場の次なる課題になりそうです。
さらに深掘りしたい方へ
一次情報・詳細データは以下から確認できます。
- 【首席超え・満点続出】2026年度 東大・京大の入試問題をAI(ChatGPT / Gemini / Claude)に解かせてみた|LifePrompt note
- 共通テスト2026、ChatGPT最新モデルが9科目満点──LifePrompt検証 | Ledge.ai
- 株式会社LifePrompt 公式サイト
おわりに
AIが東大・京大の入試で人間の首席を超えた、という事実はもう覆りません。
「AIが合格できるか」ではなく「どれほど人間を超えるか」という段階に入ったいま、問われているのはAIの性能よりも、私たちがそれをどう使いこなすかではないでしょうか。