Gemini 読了 5 分

Google、インド初AIハブをビシャカパトナムで着工——150億ドルの超大型投資が動き出した

shiritomo | AI・SNS・話題のテック情報メディア by Hashout編集部 @shiritomoAI_jp 2026年4月29日 更新
Google、インド初AIハブをビシャカパトナムで着工——150億ドルの超大型投資が動き出した

Googleがインドにこれほどの規模で投資をする——そのニュースを見かけて、思わず詳しく調べてみました。

2026年4月28日、インド南部の港湾都市ビシャカパトナムで、歴史的な着工式が執り行われました。

インドのアンドラ・プラデシュ州首相ナラ・チャンドラバーブ・ナイドゥ氏が基礎石を据え、インド連邦IT相アシュウィニ・ヴァイシュナヴ氏らが見守る中、Googleがインドに投じる過去最大規模の投資——5年間で約150億ドル(約2兆2,000億円)——がついに動き出しました。

ヴァイシュナヴ相はこの街を「AIパトナム(AIの都)」と呼び、ナイドゥ首相は「アンドラ・プラデシュ州のゲームチェンジャー」と称えています。

データセンター(データを処理・保存する大型施設)の立地として世界の注目が集まる中、ビシャカパトナムはアジア最大のデータセンタークラスターになる可能性を秘めているようです。

X ではどう受け止められているのか

Googleインドの公式アカウントは着工と同時に発表を投稿し、「インド初のフルスタックAIハブ」の設立を宣言しました。

(訳:インド最大の投資を発表できることを嬉しく思います。ビシャカパトナムへの150億ドルの多面的投資は、最先端インフラの整備、新たな国際海底ゲートウェイの構築、そしてAIを企業やユーザーへ届けることを実現します)
https://x.com/GoogleIndia/status/1978036693560144088

Google CloudのCEO、トーマス・クリアン氏は自身のアカウントで「インドのAIジャーニーにとって定義的なマイルストーン」と表現し、インフラ・データセンター・光ファイバー網が一体となったプロジェクトの意義を強調しています。

(訳:本日、インド・ビシャカパトナムにGoogleのAIハブ設立を発表しました。この画期的な投資は、強力なAIインフラ、データセンター容量、拡張された光ファイバー網を一か所に集結させます)
https://x.com/ThomasOrTK/status/1978155772182945833

GoogleのCEOサンダー・ピチャイ氏も、着工に先立ちインドのモディ首相と会談した際にこのプロジェクトを紹介しています。

「ギガワット規模のコンピュート容量、新たな国際海底ゲートウェイ、大規模なエネルギーインフラを組み合わせた」ハブであることを明かしており、その規模感が伝わってきます。

(訳:インドのモディ首相と話し、ビシャカパトナムにおけるGoogle初のAIハブの計画を共有しました。このハブはギガワット規模のコンピュート容量、新たな国際海底ゲートウェイ、大規模エネルギーインフラを兼ね備えた画期的な開発です)
https://x.com/sundarpichai/status/1977992591275675969

プロジェクトの中身を深掘りしてみました

Google公式ブログおよびGoogle Cloud Press Cornerの発表をもとに、このプロジェクトの骨格を整理してみます。

投資規模と期間
2026年から2030年の5年間で、総額150億ドルを段階的に投下する計画です。

インドへの単一プロジェクトとしては、過去最大規模の外国直接投資(FDI)とみられています。

データセンターの規模
ビシャカパトナム近郊のタルルヴァーダ、ランビリ、アダビヴァラムの3地点に分散してデータセンターキャンパスを建設します。

当初の計画では1ギガワット規模のコンピュート能力(処理能力)を確保し、最終的には5ギガワットを目指すとのことです。

これはインド全土の現在の総データセンター容量(約1.3ギガワット)の3倍以上に相当する規模でしょう。

パートナー企業
Adani Enterprisesの合弁子会社AdaniConneXとエアテル系のNxtra by Airtelが戦略的パートナーとして参加し、インフラの信頼性を担保します。

海底ケーブル
海底ケーブルとは、海の底を走る国際データ通信ケーブルのことです。

ビシャカパトナム沿岸に3本の海底ケーブルを新設し、オーストラリア・中東・ヨーロッパ・アフリカ・米国との通信ネットワークを強化します。

これまでインドの海底ケーブルはムンバイとチェンナイに集中していました。

東海岸への分散は、地政学的なリスク(国の地理的位置関係から生まれるリスク)を下げる意味でも重要ではないでしょうか。

雇用創出
完成後、直接・間接で少なくとも20万人の雇用が生まれると見込まれています。

完成時期
2028年前半から2030年にかけて段階的に稼働する予定です。

州当局の試算では2028年7月ごろの完成も示されているようです。

さらに詳しく知りたい方へ

まとめ

150億ドルを投じたGoogleのインド初AIハブ着工は、インドのデジタルインフラを一気に世界の最前線へ押し上げる転換点になりそうです。

2028年以降に段階稼働が始まれば、アジアのデータ流通の地図が大きく塗り替えられるかもしれません。