「風呂入ってフカフカの布団で寝ます」――3日並んだビッグウェーブさん、iPhone 18 Proを買わなかった理由
9月15日、東京・表参道のソフトバンク表参道店前に、赤とオレンジに染め上げたモヒカンへアと白いサングラスがまた現れました。
「ビッグウェーブさん」ことブッチさんです。
3日間並んだ末に迎えた発売日の朝、彼が手にしていたのは新型iPhoneではなく、何も持たない両手でした。
毎年恒例になっているこの行列が、なぜ今年に限って「買わない」という結末を迎えたのでしょうか。
iPhone 18 Proの値上げや、10月に控える折りたたみ型iPhoneの存在など、今年の発売にはいくつかの分岐点があり、そこを追うと「今年のiPhoneをどう選ぶか」で迷っている人にも参考になる情報が見えてきます。
先に結論をまとめると:
– ブッチさんは9月15日から並び、発売日の9月18日に実機を確認したうえで購入を見送り、手ぶらで帰宅した
– iPhone 18 Proは256GBで219,800円からと前モデルより値上げされ、可変絞りカメラとA20 Proチップを搭載する
– 10月23日には折りたたみ型の「iPhone Duo」が発売予定で、選択肢が増えたことも判断の背景にある
発売日恒例の「ビッグウェーブさん行列」、今年は手ぶらで終わった
ブッチさんの行列参加は、iPhone発売のたびにX上で報告されてきた恒例行事です。
今回も9月15日から店頭に並び、発売日の9月18日を4日目として迎えました。
投稿には「#DAY4最終日」というハッシュタグが添えられており、本人にとっても今回の行列は長丁場だったようです。
この様子は速報アカウントも取り上げています。
【iPhone18発売】3日間並んだビッグウェーブさん、ショップから手ブラで出てきた! 一体何があった!? https://t.co/4AkKvvpkEw
— ロケットニュース24 (@RocketNews24) 2026年9月18日
「3日間並んだビッグウェーブさん、ショップから手ブラで出てきた」という投稿は、公開から短時間で3,000件超のいいねを集めました。
行列に並ぶ様子は毎年見慣れた光景でも、「買わずに出てきた」という結末は珍しく、これが今回の話題の中心になっています。
ただ、投稿だけでは「なぜ買わなかったのか」までは分かりません。
そこで本人の発信と公式発表を突き合わせて確認しました。
悩んだのは値上げか、iPhone Duoの存在か
なぜ「見てから決める」に変わったのか
ブッチさんはPro(プロ)にするかPro Max(プロマックス)にするかで悩み、店頭で実機を確認したうえで、その場では購入しないという判断を下したと伝えられています。
発売日当日に本人が投稿した内容は次の通りです。
今年も無事に新型iPhone行列が終了しました!
— ビッグウェーブさん(本物) (@butchbigwave) 2026年9月17日
とりあえずまずは家に帰って風呂入ってフカフカの布団で寝ます!(笑) 改めてたくさんのビッグラブをありがとうございました!!dude#DAY4最終日 #iPhone18 #行列 #ソフトバンク表参道 #今年はムズかった pic.twitter.com/i7om6ndecK
「今年も無事に新型iPhone行列が終了しました!とりあえずまずは家に帰って風呂入ってフカフカの布団で寝ます!」という言葉には、悔しさよりも行列そのものをやり切った達成感がにじんでいます。
3日間並んで得たものが「新しいiPhone」ではなく「行列をやり切った満足感」だったという点が、今回の投稿が多くの人の目に留まった理由でしょう。
iPhone 18 ProとPro Max、何が違うのか
Proにするかプロマックスにするか、というのはブッチさんに限らず今回のiPhone選びで多くの人が直面している悩みです。
Appleの公式発表によると、iPhone 18 Proはディスプレイが6.3インチ・重さ211g、価格は256GBで219,800円からです。
一方のPro Maxはディスプレイが6.9インチ・重さ249gで、価格は256GBで239,800円から。
バッテリー駆動時間も、動画再生時でProが36時間なのに対しPro Maxは45時間と、体感できる差があります。
画面と携帯性を取るか、バッテリー持ちを取るかという選択が、値段以上に悩みどころになっているようです。
どちらのモデルもA20 Proチップと可変絞りカメラを搭載している点は共通しています。
A20 Proは6コアCPU(高性能コア2・高効率コア4)と7コアGPUを備え、メインカメラはƒ/1.48からƒ/4.0まで絞りを変えられる可変絞り機構(レンズの開口を変えて光の量やボケ方を調整する仕組み)を初めて搭載しました。
スペックだけを見れば順当な進化ですが、価格が上がった分だけ「本当に自分に必要か」を店頭で確かめたくなる気持ちは想像に難くありません。
10月に発売される「iPhone Duo」はもう関係しているのか
今回の判断にはもうひとつ、時期的な要因が重なっていました。
Appleは9月9日、折りたたみ型の「iPhone Duo」を正式発表しており、予約受付は10月16日、発売は10月23日と発表されています。
開いたときの画面は7.6インチとiPhoneシリーズ最大で、閉じた状態の外側ディスプレイは5.4インチ。
価格は256GBで364,800円からと、Pro・Pro Maxよりもさらに高額です。
発売から1カ月後には全く違う形のiPhoneが控えている――この事実を知ったうえで店頭に立てば、Pro/Pro Maxのどちらかに絞り込む決断はより重くなります。
ブッチさんが「今回は見送り」という選択をした背景には、こうした選択肢の増加も少なからず影響していると考えられます。
Shiritomo GADGET編集部の考察:値上げより「選択肢の多さ」が購入を止めている
今回の一件を単なる「今年は変わり種だった」で片付けるのは早計かもしれません。
ここ数世代のiPhoneは、無印・Pro・Pro Maxという横の選択肢に加えて、今回はDuoという縦の選択肢まで加わりました。
価格帯が21万円台から36万円台まで広がったことで、「とりあえず今年も買う」という慣性が働きにくくなっているように見えます。
実機を目の前にしてから最終判断する人が増えれば、店頭でのその場購入率は今後も下がっていく可能性があります。
メーカー・販売店にとっては、スペック表を並べるだけでなく「あなたにはどのモデルが向くか」を店頭で言語化する接客の重要性が、これまで以上に増しているのではないでしょうか。
まとめ
3日間並んだ末に手ぶらで帰ったブッチさんの行動は、意地悪でも気まぐれでもなく、選択肢が増えた今のiPhoneラインナップを象徴する出来事でした。
Pro・Pro Max・そして10月のDuoと、自分に合う一台を見極める難しさは、行列の先頭に立った人にも、これから購入を検討する人にも共通しているようです。
この記事で取り上げた製品
Apple iPhone 18 Pro
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