「殴ったらクソ強くて勝てない」——Switch2版エルデンリングが新規勢に課す洗礼
「外出たらいるNPCがムカついたので殴ったらクソ強くて勝てない」「なんか歩いてるデカい金ピカな奴が強くて無理」。
2026年8月28日にNintendo Switch 2向けに発売された『ELDEN RING Tarnished Edition』の周辺では、こうした声がひっきりなしに流れています。
ゲームの動向やSNSでの盛り上がり方を追う読者にとっては、一つの移植版がなぜここまでの熱量を生むのか気になるところでしょう。
この記事では、実際に何が起きているのかと、その背景にある仕様を調べてまとめます。
先に結論をまとめると:
– 8月28日発売のSwitch2版『ELDEN RING Tarnished Edition』は、本編と大型DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」を収録した完全版で、価格は9,020円(税込)
– 序盤ボス「マルギット」で新規プレイヤーが苦戦する様子がSNSで活発に共有され、新素性「重装騎士」の自由度や、30fpsでのおおむね安定した動作も好意的に受け止められている
– マルギット戦を乗り越えるための武器・アイテムの情報共有も活発で、シリーズ未経験者を巻き込みながらコミュニティが広がっている
Switch2版『Tarnished Edition』発売でエルデンリング新規勢が急増
今回発売された『ELDEN RING Tarnished Edition』は、2022年発売の本編『ELDEN RING』に、2024年6月発売の大型DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」を組み込んだ、いわば全部入り版です。
価格は9,020円(税込)で、ダウンロード版・パッケージ版ともに同額となっています。
新規要素として防具4種、キャラクター作成時に選べる新しい「素性」(初期スタイルのようなもの)2種「イデスの騎士」「重装騎士」、霊馬トレントの見た目変更などが加わりました。
これらの新要素は他機種向けにも追加コンテンツ「Tarnished Pack」(550円)として配信されており、Switch2版だけの専用要素ではありません。
発売直後からSNS上では、はじめてこの世界に触れた人たちの困惑と興奮が入り混じった投稿が続きました。
かっこいいから重装騎士で始めたのに今これ pic.twitter.com/JKifnjVOvl
— 枝 豆犬 (@mytakeyD82601) 2026年8月30日
「かっこいいから重装騎士で始めたのに今これ」というこの投稿には6,000件以上のいいねが集まっていて、見た目や設定への期待と、実際に世界に出てからの洗礼とのギャップが多くの人の共感を呼んだようです。
ただ、この盛り上がりを数字だけで見ても、実際のゲーム内で何が起きているのかまでは分かりません。
そこで一次情報を確かめてみました。
調べて分かったこと
なぜ「マルギット戦」でここまで苦戦の声が集まるのか
新規プレイヤーが最初にぶつかる大きな壁として名前が挙がるのが、序盤の関門ボス「マルギット」です。
ここは複数の攻撃パターンを持つ強敵で、フロム・ソフトウェア作品ではおなじみの「最初の高い壁」として意図的に配置されているボスだと言われています。
「10回以上倒された」「ローリング(回避行動)に何度も失敗した末、盾で持ちこたえて勝利した」といった苦戦エピソードも語られていますが、この具体的な回数についてはニュース要約による報告で、今回確認できた投稿の中に同じ数字を直接語っているものは見当たりませんでした。
実際に確認できた投稿では、もう少し具体的な攻略の工夫が共有されていました。
例えば、強力な武器を紹介する投稿ですが、投稿者自身「ゲット出来るのローデイルなんだな」と書いており、実際に入手できるのは物語終盤に近い王都ローデイルのようです。
Switch2から始めた知人に「じゃあもうとにかく一番強い武器教えてくれよ!」って泣きつかれた俺の脳裏に浮かんだ武器
— MS.BUSIDO (@MrsBUSIDO) 2026年9月1日
仮に俺がエルデンリングに飛ばされてクリアするまで帰れま10させられたらこれを使うけど、ゲット出来るのローデイルなんだな…… pic.twitter.com/wjN42xiTfD
見た目からスパイク状の鈍器と見られるこの武器を紹介した投稿には1,000件を超えるいいねが集まりました(投げつけて範囲攻撃になるかどうかは、この投稿からは確認できません)。
ほかにも「牙付き棍棒」を序盤の亜人系の敵からドロップで入手できると紹介する投稿や、円卓(拠点)に着いた頃には持っているはずのアイテムでHPの最大値をほぼ永続的に高められると紹介する投稿もあり、いずれも初心者同士で装備の情報を教え合う空気が見て取れます。
マルギットのような序盤ボスで心が折れそうなときは、「牙付き棍棒」や円卓のアイテムなど、序盤から探せる範囲の武器・アイテムの入手ルートを当たってみると突破口になるかもしれません。
新素性「重装騎士」は何が違うのか
前述の通り、今回のアップデートで新しく選べるようになった素性の一つが「重装騎士」です。
重装の鎧と大剣を持つスタイルで、防御力を活かしたプレイができる素性だと紹介されています。
実際に選んでプレイした投稿も見られました。
switch2でもエルデンリング始めましたってお話
— 平方 昌宏 (@magoroku2) 2026年9月1日
重騎士いろいろちぐはぐで楽しい pic.twitter.com/c2LAaxPdQm
手描きのコミック調イラストとともに「重騎士いろいろちぐはぐで楽しい」と綴られたこの投稿は1,000件以上のいいねを集めていて、装備の組み合わせを自分なりに試す自由度が評価されているようです。
もう一つの新素性「イデスの騎士」と合わせて、キャラクター作成の時点から選択肢が広がったことになります。
30fpsでの動作は快適なのか
携帯機であるSwitch2でこの規模のオープンワールド作品を動かすとなると、動作面を心配する声も事前にはありました。
実際には、TVモード・携帯モードともにおおむね30fpsで安定した動作をしていると報告されており、携帯モードでは1080p表示になるとも言われています。
一部のボス戦や広いエリアでわずかな処理落ちが見られるという指摘もありますが、致命的な支障は少ないという評価が目立ちます。
この点はすでに別記事で詳しく検証しているので、気になる方はそちらもあわせてご覧ください。
Shiritomo GAME編集部の考察:移植版が「新規勢の入口」になる理由
今回の動きで興味深いのは、Switch2版が単なる携帯機移植ではなく、新規プレイヤーを呼び込む「入口」として機能している点です。
新要素そのものは他機種にも550円のDLCとして配信されており、コンテンツ量だけで見ればSwitch2版の優位性はそこまで大きくありません。
それでも初心者の苦戦報告や攻略情報の共有がこれだけ盛り上がっているのは、「携帯機で気軽に始められる」という敷居の低さが、シリーズ未経験層の背中を押したからだと考えられます。
マルギットのような意図的に難しく設計されたボスは、本来なら離脱要因になりかねません。
ですが「詰まった経験そのもの」をSNSで共有し合う文化がすでに根付いているシリーズだからこそ、苦戦がむしろ購買・プレイ継続の動機に転化しています。
ゲームデザインの視点で見ると、この「壁」は難易度調整の失敗ではなく、コミュニティを回す装置として機能していると言えるでしょう。
新規タイトルの発売直後に苦戦談が可視化される設計は、他のオープンワールド作品にとっても参考になる構造だと感じます。
まとめ
Switch2版『ELDEN RING Tarnished Edition』は、本編とDLCを収録した完全版として8月28日に発売され、新規プレイヤーの苦戦と達成感がSNS上で活発に共有されています。
マルギット戦の壁や新素性「重装騎士」の自由度、30fpsでの動作の安定感が話題を後押ししていて、装備・アイテムの情報共有を通じて初心者コミュニティが広がっている状況がうかがえます。
この記事で取り上げた製品
エルデンリング ターニッシュドエディション Switch2
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参考情報としては、発売内容をまとめたテクノエッジの記事、動作検証を行ったGame*Sparkの記事も参考になります。


