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「パリッ!!」が斬撃音と食感を繋げた――『鬼武者』新作とシャウエッセンの掛け合いが伸びた理由

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年9月16日 更新
「パリッ!!」が斬撃音と食感を繋げた――『鬼武者』新作とシャウエッセンの掛け合いが伸びた理由
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刀が肉を断つ音を、カプコン公式は「パリッ!!」の2文字とともに動画で公開しました。
その約1時間後には食品メーカーの公式アカウントが「シャウ一閃」と便乗し、5,600件を超える「いいね」を集めています。
『鬼武者 Way of the Sword』は発売から9月16日でちょうど12日。
この記事では、発売後の反応と数字を一次情報で確認したうえで、この掛け合いが「公式コラボ」なのか、それとも別の何かなのかを整理します。

先に結論をまとめると:
– 『鬼武者 Way of the Sword』は発売初日で全世界100万本を突破し、シリーズ累計は1,000万本に達したとカプコンが公表しています
– 「シャウ一閃」はシャウエッセン公式アカウントが、カプコン公式の斬撃音動画に自発的に便乗した投稿とみられ、ゲームとの正式なタイアップ(ビジネス上の業務提携)とは確認されていません
– 発売から12日が経ち、Xでは「クリアしました」報告が相次ぐ一方、ゲーム内の最上位難易度「鬼殺(おにごろし)」は攻略サイトの情報ではクリア後に解放される要素として紹介されています

何が起きたのか

『鬼武者 Way of the Sword』は、宮本武蔵が幻魔と戦う江戸時代初期の京都を舞台にした剣戟アクションです。
9月4日の発売から10日以上が経ち、Xでは「クリアした」という報告と、ボスの表情や演出を切り取った投稿が入り混じって流れています。

流れを変えたのは、9月16日午前にカプコン公式(@onimusha_capcom)が投稿した1本の動画でした。
刀が幻魔を斬る瞬間の音だけを切り出し、「🔊パリッ!! ※音声ありでご覧ください」というテキストを添えたものです。

この約1時間後、シャウエッセン公式アカウント(@schauessen_nh)が「シャウ一閃」という一文とともに画像を投稿しました。
ゲーム内の必殺技名「一閃」と、ソーセージの噛んだときの「パリッ」という食感・ブランド名の「シャウ」を掛けたダジャレです。
投稿はいいね5,600件超・インプレッション43万を超え、カプコン公式本体の投稿(いいね1,470件)を上回る反応を集めています。

ただ、ここまでの数字だけでは「なぜソーセージメーカーがゲームの話題に乗ったのか」「これは企業同士が仕込んだ企画なのか」までは分かりません。
そこで発売後の公式発表と過去の経緯を確認しました。

調べて分かったこと

本当に公式コラボだったのか?

結論から言うと、今回の「シャウ一閃」はカプコンとシャウエッセン(日本ハム)が事前に合意して実施した公式タイアップではないとみられます。
カプコンが『鬼武者 Way of the Sword』の発売にあわせて発表した公式コラボは、プロモーションソング「一閃」を書き下ろしたロックバンド・MAN WITH A MISSIONとのタイアップで、シャウエッセンとの業務提携に関する発表は見当たりませんでした。

シャウエッセンの公式アカウントは、以前から白米にソーセージを乗せただけの投稿(通称「シャウご飯」)がXで240万インプレッションを記録するなど、公式アカウント自らが軽い調子で発信することで知られています。
今回の「シャウ一閃」も、カプコン公式が投稿した斬撃音動画のタイミングに合わせて、担当者が独自の判断でダジャレを乗せた便乗型の投稿である可能性が高そうです。
「公式同士のコラボ」というより「公式アカウントの中の人が機転を利かせた便乗」と捉えるのが実態に近いでしょう。

発売12日で、実際どれだけ売れたのか

数字の一次情報も確認しておきます。
カプコンは9月7日の適時開示で、『鬼武者 Way of the Sword』が発売初日(9月4日)に全世界販売本数100万本を突破し、これによってシリーズ累計販売本数が1,000万本に達したと発表しました。
前作『新 鬼武者 DAWN OF DREAMS』(2006年)から数えて20年ぶりの完全新作としては、かなり強い出足だといえます。

対応プラットフォームはPlayStation 5・Xbox Series X|S・Nintendo Switch 2・PCの4機種で、通常版の価格は税込8,990円です。
REエンジン(カプコンが自社開発したゲーム映像エンジン。
実写に近い質感の描写を得意とする)による映像の作り込みも、発売直後から評価されているポイントの一つです。

最高難易度への挑戦は、実際どこまで進んでいるのか

攻略サイトの情報によると、本作には「鬼殺(おにごろし)」という最上位の難易度があり、ゲームをクリアした後にニューゲーム(周回プレイ)で選択できるようになる仕様です。
Xでも「あの、鬼武者クリアしました。」という報告が2,800件超のいいねを集めるなど、発売から12日でストーリーを終えたプレイヤーの声が目立ちます。

VTuberの配信でも、発売日から続けてきたプレイの最終回を迎える投稿が見られました。
ストーリーを終えた層が、次は周回や高難易度に手を伸ばす段階に入りつつあるタイミングだと言えそうです。

Shiritomo GAME編集部の考察:ブランドアカウントは便乗できる瞬間をどう見つけているか

今回興味深いのは、シャウエッセン公式のいいね数(5,600件超)が、当のカプコン公式投稿(1,470件)を上回った点です。
ゲームの新作情報そのものより、そこに乗った第三者のダジャレのほうが拡散しやすいという構図は、SNS運用の観点でも示唆があります。
シャウエッセンの担当者は過去にも「シャウご飯」のような軽い投稿で反応を得てきた実績があり、フォロワーがそのアカウントに何を期待しているかを理解した上で、話題のタイミングにだけ言葉遊びを重ねるという運用パターンが定着しているように見えます。
企業アカウントが他社の話題に乗る際、事前調整のある正式コラボでなくても、ブランドの持ち味と時事ネタの重なりを見つけられれば十分に伸びる好例だと感じました。
ゲーム業界の側から見ても、こうした「意図しない拡散」は広告費をかけずに新規層へリーチする機会であり、公式が過度に反応を統制しない姿勢も含めて、今後の展開を追う価値がありそうです。

まとめ

『鬼武者 Way of the Sword』は発売初日100万本・シリーズ累計1,000万本という実売の裏付けを持ちながら、Xでの話題化はシャウエッセン公式の便乗投稿という予期しない形でも広がりました。
数字と話題の両輪が噛み合った12日間だったと言えそうです。

この記事で取り上げた製品

鬼武者 Way of the Sword Xbox Series X

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数字の出典は、カプコンが9月7日に発表した適時開示資料と、それを報じた各メディアの記事です。