WiiとPS3は「レトロゲーム」なのか——ゲームセンターCXが8月23日に生配信で激論へ
「発売から20年経過」。
この一文だけを見ると、対象はファミコンやスーパーファミコンあたりを想像する読者が多いはずです。
ところが今回、番組公式アカウントが議論の俎上に載せたのは、Wiiとプレイステーション3(PS3)でした。
『ゲームセンターCX』の公式Xアカウントが、8月23日15時から17時にYouTubeチャンネルで生配信を実施し、この2機種を挑戦タイトルの対象として解禁するかどうかを議論すると発表しました。
ゲーム番組の企画動向やファンコミュニティの反応に関心がある読者にとっては、「なぜ2006年発売のハードがレトロ扱いになり得るのか」「番組のルールがどう運用されてきたか」を知ることが、この盛り上がりの背景を理解する手がかりになります。
先に結論をまとめると:
– 『ゲームセンターCX』には「ハード発売から20年経過」で挑戦対象に解禁するという番組ルールがあり、Wii(2006年12月2日発売)・PS3(2006年11月11日発売)は今年でその条件を満たします
– 8月23日15時〜17時のYouTube生配信「Wii & PS3 解禁!?生配信」で、有野晋哉さん演じる有野課長とスタッフが解禁の可否を議論します
– 過去にもPS2・ゲームキューブ・ゲームボーイアドバンス(2021年)、ドリームキャスト(2019年)が同じルールで段階的に解禁されてきた実績があります

何が起きたのか——「20年前がレトロ?」に集まった驚きの声
『ゲームセンターCX』は、よゐこの有野晋哉さんが「有野課長」というキャラクターを演じ、懐かしいレトロゲームのクリアに挑む長寿番組です。
2003年からフジテレビ系列で放送が始まり、現在はYouTubeでの生配信企画も積極的に展開しています。
今回の発表は、電ファミニコゲーマーの公式アカウントの投稿がきっかけの一つとなり、大きな拡散を呼びました。
『ゲームセンターCX』、WiiとPS3の解禁を議論する生配信を8月23日15時より実施。両ハードはレトロゲームなのか、有野課長やスタッフが激論を交わすhttps://t.co/onQR9kXaj2
— 電ファミニコゲーマー (@denfaminicogame) 2026年8月1日
レトロゲームに焦点を当てた『ゲームセンターCX』では「ハード発売から20年経過」が解禁のルール。20年経過……。20年……? pic.twitter.com/bcqV7dqRYH
投稿には「20年経過……。
20年……?」という一文が添えられており、これがまさに多くの視聴者の反応を代弁する形になっています。
PS3を最新機種の一つとして遊んできた世代からすると、それが番組の定めるレトロゲームの基準に達していること自体が、にわかには信じがたい感覚なのでしょう。
ファミ通も同様に速報を出しており、メディア各社が注目していることがうかがえます。
ただ、この「20年ルール」自体は今回突然出てきたものではありません。
番組が長年運用してきた既存の基準です。
そこで、実際にどんな運用がされてきたのかを確認してみました。
「発売20年ルール」は本当に厳密なのか?
調べてみると、このルールは過去にも複数回、実際に適用されてきたことが分かりました。
2021年放送の第25シーズンでは、プレイステーション2(2000年発売)、ゲームキューブとゲームボーイアドバンス(ともに2001年発売)の3機種が、発売から20年以上経過したことを理由に一斉解禁されています。
さらにさかのぼると、2019年の第23シーズンにはドリームキャストが解禁対象に加わったことも確認できました。
つまり「20年経てば挑戦対象になり得る」というルールは、番組内で継続的に運用されてきた実際の基準であり、今回のWii・PS3もその延長線上にあります。
Wiiは2006年12月2日、PS3は同年11月11日の発売で、2026年でちょうど20年を迎える計算です。
番組側が「今年はこの2機種が該当する」と早めにアナウンスし、視聴者を巻き込んで議論する形を取ったのは、過去の解禁がいずれもファンの間で大きな話題になってきたことを踏まえた企画と考えられます。
famitsu.comの投稿も同様の切り口で速報を伝えており、番組ファンの間での関心の高さがうかがえます。
【ゲームセンターCX】WiiとPS3が挑戦タイトルに? 有野課長とスタッフ激論?https://t.co/v2tMQiFoad
— ファミ通.com (@famitsu) 2026年8月1日
8月23日にYouTubeチャンネルで生配信決定。両ハードが今年で発売から20年。解禁するか否か、いったいどんな内容になるのか。 pic.twitter.com/Hlkn9EOs5M
なぜ「解禁するかどうか」をわざわざ議論する必要があるのか?
ここで気になるのは、ルール上条件を満たしているなら自動的に解禁すればいいのではないか、という点です。
しかし番組が「議論する」という形を取っているのには理由がありそうです。
一つは、Wii・PS3世代のソフトが、それ以前のファミコン・スーパーファミコン世代と比べてボリュームが大きく、クリアにかかる収録時間や難易度の性質が異なることです。
もう一つは、番組を長年見てきた視聴者にとって、Wii・PS3はまだ「現行機」に近い感覚が残っているという心理的な側面でしょう。
ルール上は条件を満たしていても、番組の世界観としてどう扱うかは別問題だという判断が働いているのかもしれません。
こうした事情から、番組側は視聴者の意見も交えながら公開の場で結論を出す形を選んだと見られます。
実際に解禁となれば、有野課長がこれまで挑んできた世代とは毛色の異なるタイトルが、新たな挑戦候補として浮上しそうです。
Shiritomo GAME編集部の考察:「懐かしさの基準」は世代とともに動き続ける
今回の一件が興味深いのは、単なる番組企画の告知にとどまらず、「レトロゲームとは何か」という定義そのものが視聴者の間で揺れ動いている様子が可視化された点です。
あるハードが「懐かしいもの」として語られ始めるタイミングは、実際の発売年だけでなく、それを体験した世代がどれだけ「現役感」を持って記憶しているかにも左右されます。
Wii・PS3は、リモコン操作やHD画質への移行など、ゲーム体験そのものを大きく変えた世代です。
この2機種を「レトロ」として扱うかどうかの議論は、番組の企画にとどまらず、ゲームの遊ばれ方が世代を経てどう変化してきたかを振り返る機会にもなっています。
番組が視聴者参加型の生配信という形式を選んだのも、こうした「感覚のズレ」自体をコンテンツ化する狙いがあったのではないでしょうか。
今後も同様に「20年区切り」で語られるハードが次々と現れることを考えると、今回の議論の運び方は、次の解禁企画の一つのモデルケースになりそうです。
まとめ
『ゲームセンターCX』は8月23日15時から17時のYouTube生配信で、発売20年を迎えたWiiとPS3を挑戦タイトルとして解禁するかどうかを議論します。
過去の解禁実績を踏まえると、視聴者の反応次第で新たな挑戦タイトルが生まれる可能性は十分にありそうです。
さらに深掘りしたい方へ
番組の詳細な発表内容や過去の解禁経緯は、以下の記事でも確認できます。
『ゲームセンターCX』、WiiとPS3の解禁を議論する生配信を8月23日15時より実施(電ファミニコゲーマー)
【ゲームセンターCX】WiiとPS3が挑戦タイトルに加わる?(ファミ通.com)
「ゲームセンターCX」“発売20年以上”のルールにのっとり、PS2/ゲームキューブ/GBAが使用解禁!(Game*Spark)