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「リポスト数に応じて当選本数が増える」JBC2026のX企画、1日余りで6,972リポスト――拡散した人の7割は競馬以外の発信者

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年11月3日 更新
「リポスト数に応じて当選本数が増える」JBC2026のX企画、1日余りで6,972リポスト――拡散した人の7割は競馬以外の発信者

当選者50名から始まって、リポストが増えるたびに枠が広がり、最後は300名になる。
地方競馬の祭典「JBC2026」に向けて、地方競馬全国協会(NAR)公式が10月28日朝に始めたフォロー&リポストキャンペーンは、参加者の数で当選枠そのものが育つ仕組みでした。
SocialReport の集計では、開始から1日余りでリポストは6,972件に届き、最上段の「6,800件突破」を超えています。
SNS でキャンペーンを企画する人にとって、「参加する理由」をどう設計するかのヒントが詰まった事例です。

先に結論をまとめると:
– 当選人数をリポスト数に連動させた5段階の設計で、1日余りで最大300名の段階まで到達した
– リポストはいいねの約3.7倍で、「見た人がそのまま動く」反応になっていた
– 主要な拡散者の約7割は競馬以外のジャンルの発信者で、競馬ファンの外にも届いていた

リポストが当選枠を押し上げた24時間

まずは数字から見ていきます。
引用元の SocialReport が10月29日10時時点で集計したデータでは、この投稿のリポストは6,972件、引用リポストは16件でした。
告知投稿そのもののインプレッション(投稿が表示された延べ回数)は54,883回で、いいねは1,889件、ブックマークは262件です。

目を引くのは、いいねよりリポストのほうがずっと多いことです。
リポストはいいねの3.69倍、表示された回数に対しては12.7%がリポストしています。
ふつうの投稿なら、いいねで済ませる人が大半でしょう。
この企画では、押すべきボタンがはっきりリポストに寄っていました。

立ち上がりも速いものでした。
公開直後の8時台だけで561件、続く9時台には663件のリポストが集まり、最初の6時間で全体の約45%に達しています。
時間ごとの件数を積み上げると、1,500件は公開から3時間以内、2,900件は6時間以内、4,700件は12時間以内に超えていました。

詳しい拡散の推移や、どんな層が拡散したかの分析は SocialReport のレポートで公開しています。
ここからは、なぜこの企画がここまで動いたのかを、仕組みの側から確かめていきます。

JBC2026はどんなイベントで、何がもらえるのか?

JBC(ジャパンブリーダーズカップ)は、JBC実行委員会(事務局:地方競馬全国協会)が実施する、ダート競馬のビッグレースが集まる1日です。
2026年は11月3日(祝・火)に開催され、JBCクラシック・JBCスプリント・JBCレディスクラシックの3競走が金沢競馬場、JBC2歳優駿が門別競馬場で行われます。
JBC特設サイトによると、金沢での開催は2021年以来5年ぶりです。
キャッチコピーは「夢よ、走れ。
JBC」で、俳優の安藤政信さんがブランドアンバサダーを務めています。

キャンペーンの応募要項は特設サイトに載っています。
応募期間は10月28日(水)8:00から11月3日(祝・火)23:59まで、つまりレース当日の夜までです。
賞品は選べるデジタルギフト(デジコポイント)500円分。
参加方法は、@nar_keiba をフォローしてキャンペーン投稿をリポストするだけです。

当選人数はどう増えていくのか?

ここがこの企画の核心です。
当選人数はリポスト数によって5段階で決まります。

  • 1,500件まで:50名
  • 1,500件突破:100名
  • 2,900件突破:150名
  • 4,700件突破:200名
  • 6,800件突破:最大300名

最初の節目が1,500件と近く、そこから段階ごとの間隔が少しずつ広がっていく刻み方です。
集計の時点で表示上のリポスト数は6,972件なので、最上段を超えたところまで来ています。

当選したらどう連絡が来るのか?

懸賞に参加した人がいちばん気にするのは、当選の連絡を見逃さないかどうかでしょう。
応募要項によると、締切後1か月前後をめどに、当選者にだけ公式アカウントからダイレクトメッセージ(DM)で連絡が届きます。
アカウントの削除や変更、DMの受け取り拒否、フォローの解除があると連絡できない場合がある、とも書かれています。
また、Xアカウントを公開設定にしておくことが参加の条件です。

この注意書きは、ほかのフォロー&リポスト型のキャンペーンでもよく見かけるものです。
応募したら、締切後しばらくはフォローを外さず、DMを受け取れる設定のままにしておく。
当選を確実に受け取るための、いちばん基本的な準備といえます。

なぜここまでリポストが集まったのか?

理由は大きく3つあると考えています。

1つ目は、リポストが「自分のため」と「みんなのため」を兼ねる設計です。
ふつうのリポストキャンペーンでは、リポストは応募の手続きでしかありません。
この企画では、1人がリポストするたびに全体の当選枠が増えていきます。
自分の当選確率のためにも、ほかの参加者のためにもなる行動なので、押す理由がはっきりしていました。
いいねの約3.7倍というリポストの多さは、その表れだと読んでいます。

2つ目は、最初の節目を近くに置いた刻み方です。
1,500件、2,900件と序盤の段階が近く、実際に公開から数時間で次々と越えていきました。
「もう次の段階に届きそう」という手応えが早いうちに得られる設計は、立ち上がりの勢いを生みやすいはずです。

3つ目は、開催日が決まったイベントへのカウントダウンに組み込んだことです。
応募期間はレース当日までの約1週間。
懸賞への参加が、そのまま11月3日への関心につながる構成になっていました。

競馬ファン以外にも届いていた

SocialReport のレポートでは、拡散者の傾向をつかむため、青バッジ(X の有料機能の認証マーク)が付いたアカウントを抽出して分析しています。
そのうちフォロワー1,000以上の主要な拡散者49件を発信ジャンルで分けると、競馬・公営競技が中心の層は15件(31%)でした。
残りは家族の日常やグルメ・美容などライフスタイル系が15件、ゲーム・アニメ系が12件、特定ジャンルに寄らない層が7件です。

主要な拡散者の約7割は、競馬以外のジャンルの発信者だったことになります。
賞品が使い道を選べるデジタルギフトで、競馬に詳しくない人でも参加する理由があったことが、ファンの外側まで届いた一因と考えられます。

Shiritomo編集部の考察:「押す理由」は賞品の外にも作れる

ここで一つ、私たちの考えをお伝えします。
リポストキャンペーンの伸びを決めるのは、賞品の豪華さだけではありません。
今回の賞品は500円分のデジタルギフトで、単価で言えば控えめです。
それでも1日余りで約7,000件のリポストが集まったのは、リポストという行動に「枠を増やす」という意味を足したからだと考えています。

この設計は、自社のキャンペーンにも持ち込みやすいはずです。
たとえば当選人数を固定するかわりに、参加数に応じて段階的に増やす。
節目を越えたら、そのことを公式アカウントからあらためて投稿する。
まだ参加していない人には「あと少しで次の段階」という後押しになり、すでに参加した人には自分の行動が効いたという実感になります。

もう一つ見逃せないのは、競馬以外の層に届いた点です。
JBCのようなイベントの主催者にとっては、ふだん競馬を見ない人に「11月3日に何かあるらしい」と知ってもらうこと自体に価値があります。
万人向けの賞品は、ファン以外の人が企画に入ってくる入口として機能していました。
誰に届けたいかから逆算して賞品と参加方法を選ぶと、同じ予算でも届く範囲が変わってくるのではないでしょうか。

まとめ

JBC2026のフォロー&リポストキャンペーンは、当選枠をリポスト数で育てる段階設計によって、1日余りで最上段を超える参加を集めました。
押す理由を参加者に用意できるかどうかが、リポストキャンペーンの伸びを左右することを示す事例です。

さらに深掘りしたい方へ

出典:拡散データは SocialReport のキャンペーンレポート に基づく(2026年10月29日10時時点の集計)