ヨックモックのクリスマス企画が24時間で2万件超の拡散、3分の1はハッシュタグ付きの引用リポストだった
応募するだけなら、フォローしてリポストボタンを押せば終わりです。
それでも、わざわざハッシュタグを打ち込んで引用リポストした人が、24時間で7,622件いました。
ヨックモックが11月1日に始めたクリスマスのプレゼント企画で、拡散全体の約35%にあたります。
X でキャンペーンを担当している人にとっては、「ひと手間かかる参加をどう増やすか」のヒントが詰まった事例です。
先に結論をまとめると:
– 公開から24時間で、リポストと引用リポストを合わせて21,830件の拡散がありました
– 応募はフォローとリポストだけで完結し、ハッシュタグ付きの引用リポストには当選確率アップが付いていました
– 投稿日はクリスマス コレクション2026の発売日で、店頭の話題と X の話題が重なっていました
Xでどう広がったのか
キャンペーンを告知したのは、ヨックモック【公式】アカウントの次の投稿です。
⋰/
— ヨックモック【公式】 (@yokumoku_jp) 2026年11月1日
フォロー&リポストで当たる!
プレゼントキャンペーン🎅🎄
⋱\
クリスマス限定パッケージのクッキー詰め合わせを
10名様にプレゼント🎁✨
➀公式アカウント@yokumoku_jpをフォロー
②この投稿をリポスト
#ヨックモックとクリスマス を付けて引用リポストで当選確率🆙 pic.twitter.com/u2kKgsZPDM
賞品はクリスマス限定パッケージのクッキー詰め合わせで、当選は10名です。
11月3日10時時点で、リポストは16,278件、引用リポストは8,529件に達していました。
告知の投稿そのものも、インプレッション(投稿が表示された延べ回数)が376,726回、いいねが7,300件です。
目を引くのは、リポストがいいねの2倍を超えていることでしょう。
見て「いいね」で終わる人より、自分のタイムラインに広げる人のほうが多かったことになります。
プレゼント企画らしい伸び方ですが、その中身が少し変わっていました。
公開から24時間の内訳は、リポスト14,208件に対して引用リポストが7,622件です。
ハッシュタグ「#ヨックモックとクリスマス」を付けた投稿も、同じ24時間で8,017件生まれていました。
当選確率アップの条件が「ハッシュタグ付きの引用リポスト」なので、この2つの数字はかなりの部分が重なっていると考えられます。
詳しい拡散の推移や、どんな層が広げたのかの分析は、SocialReport のキャンペーンレポートで公開されています。
ここではその数字を引用しながら、なぜこう広がったのかを掘り下げます。
賞品のクリスマス限定パッケージは何なのか
ヨックモックの発表によると、「ヨックモック クリスマス コレクション2026」は11月1日に全国の店舗で発売されました。
公式オンラインショップでは10月30日に先行発売されていて、販売は12月25日まで、なくなり次第終了です。
コレクションは2つのシリーズに分かれています。
1つはスウェーデンのクリスマスの妖精「トムテ」をパッケージに描いた〈トムテシリーズ〉です。
妖精たちが森のキッチンでお菓子を焼き、贈り物に仕立てる物語がパッケージの絵になっています。
もう1つは、フランスの画家クリーヴ氏が2003年から毎年描き下ろしている〈ホリデーシリーズ〉で、年号入りの缶が特徴です。
価格はシガールのクリスマスデザイン10本入りが税込950円、詰め合わせの「カドー ドゥ ノエル」が税込2,700円と4,212円です。
キャンペーンの投稿では、どの詰め合わせが当たるかまでは書かれていません。
つまり、企画が始まったのは限定パッケージが店頭に並んだその日の夕方です。
実際、取得した引用リポストの中には、コレクションの商品名を添えたものもありました。
店頭で見かけた人と X で見かけた人が、同じ商品の話をしている状態が生まれていたわけです。
なぜ引用リポストがここまで増えたのか
入口は1つ、もう一歩には見返り
参加の仕組みは2段構えでした。
フォローとリポストだけで応募は完了します。
そのうえで、ハッシュタグを付けて引用リポストすれば当選確率が上がる、という一段上の参加が用意されていました。
必須条件に引用リポストを入れていたら、応募のハードルが上がって参加者そのものが減っていたかもしれません。
入口は軽いまま、もう一歩進む理由だけを足しているのがこの設計の上手さです。
初日の夕方と翌朝、山は2回来た
SocialReport のレポートによると、拡散の山は投稿直後の17時台で、この1時間に4,219件が集まりました。
6時間で24時間分の約67%に達し、深夜にいったん落ち着いています。
そこから翌朝6時台に再び増え、昼の12時台にも566件と、日中を通して伸び続けました。
引用リポストのやり方は?
この企画のように、引用リポストで当選確率が上がる条件はよく見かけますが、普段リポストしか使わない人には操作が分かりにくいところです。
X の公式ヘルプによると、投稿の下にあるリポストのアイコンを押すと、リポストか引用かを選ぶメニューが出ます。
引用を選ぶと入力画面が開くので、コメントやハッシュタグを書いて投稿すれば完了です。
通常のリポストは元の投稿をそのまま広げるのに対し、引用リポストは自分のコメント付きの新しい投稿になります。
キャンペーンでハッシュタグを指定されているときは、コメント欄にそのハッシュタグを入れれば条件を満たせます。
Shiritomo編集部の考察:確率アップの上乗せは拡散の形を変える
この事例でいちばん面白いのは、引用リポストが増えたことで、拡散の「見え方」が変わった点だと考えています。
リポストは、フォロワーのタイムラインに元の投稿がそのまま流れるだけです。
一方、引用リポストは参加者のコメントとハッシュタグが付いた、その人自身の投稿として届きます。
しかもハッシュタグが付くので、あとから「#ヨックモックとクリスマス」で検索した人にも、参加の数がそのまま見える状態になります。
レポートの取得データにある引用リポスト10件を見ると、7件はハッシュタグだけを添えたものでした。
長い感想を書かせなくても、ハッシュタグ1つで「参加した証拠」が投稿として残る。
企業側から見れば、リポストの数とは別に、ハッシュタグ付きの投稿数という2つ目の成果指標が手に入ることになります。
明日からの企画に活かすなら、ポイントは2つです。
1つは、必須条件は増やさず、確率アップのような任意の上乗せで深い参加を促すこと。
もう1つは、商品の発売日など、店頭や公式サイトの動きと告知日をそろえることです。
今回はこの2つが重なって、初日の夕方だけで終わらない広がりになりました。
まとめ
ヨックモックのクリスマス企画は、応募の手軽さを保ったまま引用リポストに見返りを付けたことで、24時間で2万件を超える拡散を集めました。
入口を軽くして、もう一歩には理由を用意する設計は、季節商品のキャンペーン全般で参考になりそうです。
さらに深掘りしたい方へ
- SocialReport「ヨックモック「#ヨックモックとクリスマス」キャンペーン、公開から24時間で約2.2万件の拡散を記録」(時間別の拡散推移と担い手の分析)
- ヨックモックのクリスマス商品、11月1日発売 限定缶や青山本店ケーキも(ベストカレンダー)
- リポストする方法(X ヘルプセンター)
出典:拡散データは SocialReport のキャンペーンレポート に基づく