「改めて、はじめまして」――公式Xを開設したばかりのウェルネオシュガー、初日で5,704件のリポスト・引用
「カップ印」や「クルルマーク」の砂糖は、多くの家庭の台所に置かれています。
ところが、それを作っている会社の名前を言える人はそう多くないかもしれません。
その会社、ウェルネオシュガーが10月19日に公式Xで最初のプレゼント企画を始めると、開始から24時間で5,704件のリポスト・引用が集まりました。
新しくアカウントを立ち上げるSNS担当者にとって、「社名がまだ新しくても初日から人が動く条件」を考える材料になる事例です。
先に結論をまとめると:
– 開設したばかりのアカウントでも、告知1件で約64万インプレッションに届いた
– 参加条件をフォローとリポストの2ステップに絞り、リポストがいいねの約3.2倍に達した
– 社名は新しくても、商品はすでに生活者の手元にあったことが追い風になった
開設直後のアカウントに、どれだけ人が集まったのか
キャンペーンの告知はこちらの投稿です。
フォローとリポストで応募でき、星野リゾート宿泊ギフト券10万円分が1名、Amazonギフトカード5,000円分が100名に当たります。
【プレゼント企画】
— ウェルネオシュガー【公式】 (@wellneo_sugar) 2026年10月19日
「改めて、はじめまして」キャンペーンスタート!
①フォロー②本投稿をリポストで完了
抽選で当たります!
星野リゾート宿泊ギフト券 10万円分 ×1名
Amazonギフトカード 5,000円分 ×100名
10/19-11/1開催。
キャンペーン規約はリプライをご参照ください。 pic.twitter.com/uyC2mJysL7
SocialReport が10月22日時点で集計したデータによると、この投稿のリポストは7,826件、インプレッション(投稿が表示された延べ回数)は640,967回に達していました。
いいねは2,418件、ブックマークは761件、リプライも450件寄せられています。
目を引くのは時間の使い方です。
開始直後の1時間は35件と静かでしたが、昼の12時台に657件でピークを迎えました。
そこから大きく崩れず、夕方から夜にかけても1時間300〜400件のペースが続いています。
拡散の時間ごとの推移や、どんな層が拡散したかの分析は、SocialReport のキャンペーンレポートで詳しく公開されています。
ここでは、なぜこの企画が初日から動いたのかを、背景から確かめていきます。
ウェルネオシュガーはなぜ今「はじめまして」なのか
どんな会社なのか?
ウェルネオシュガーは、2023年に日新製糖と伊藤忠製糖の経営統合で生まれた製糖会社です。
その後も統合を重ね、2026年10月1日には東洋精糖との合併を迎えました。
今回のキャンペーンは、この合併にあわせた「“改めまして”のご挨拶」という施策の一環として発表されています。
公式Xアカウント「ウェルネオシュガー【公式】」もこのタイミングで新しく開設されたものです。
つまり告知文の「改めて、はじめまして」は、言葉遊びではありません。
社名が変わり、会社の形も変わった企業が、生活者へ挨拶し直すという意味が込められているとうかがえます。
賞品の組み立てはどうなっているのか?
賞品は2段構えです。
1等は10万円分の宿泊ギフト券を1名に。
もう一方は5,000円分のギフトカードを100名に配ります。
高額な1等で目を引き、当選人数の多さで「自分にも当たるかもしれない」と思わせる。
懸賞企画でよく使われる組み合わせを、開設記念の場でそのまま採用した形です。
当選の連絡が来たら、本物かどうかどう確かめる?
大型の懸賞企画が話題になると、公式を装った偽アカウントが現れることがあります。
2025年9月には、UQ mobile の公式Xが、公式を装った偽アカウントによる当選通知が報告されているとして注意を呼びかけました。
報道によると、偽アカウントは名前やアイコンが公式とわずかに違い、不審なリンクへ誘導したり、手数料名目でクレジットカード情報などの個人情報を求めたりする手口でした。
確かめる手順は難しくありません。
まず連絡してきたアカウントの@から始まるユーザー名が、応募した公式アカウントと完全に一致するかを見ます。
次に、当選連絡の方法を応募規約で確認します。
今回の企画も、規約は告知投稿のリプライで案内されています。
当選の手続きでカード情報を求められたら、まず疑ってかかるのが安全です。
なぜ初日からここまで伸びたのか
理由は大きく3つ考えられます。
1つ目は、参加の手間の少なさです。
フォローとリポストだけで応募が完了します。
引用やハッシュタグ付きの投稿を求めないので、迷わずに参加できます。
実際、24時間の拡散のほぼすべてがリポストでした。
2つ目は、行動を促す設計です。
リポストはいいねの約3.2倍に達しています。
投稿を見て「いいね」で済ませる人より、参加まで進む人が多かったことになります。
3つ目は、商品がすでに生活者の手元にあったことです。
参加者の投稿には、賞品の話よりも、日頃使っている砂糖の使い勝手や、パッケージのマークに触れるものが目立ちました。
社名は新しくても、商品との接点はもともとあった。
その記憶が、挨拶をきっかけにXの上で動き出したように見えます。
Shiritomo編集部の考察:開設初日は「認知」より「再会」を設計する
新しいアカウントを立ち上げるとき、多くの担当者は「まず知ってもらう」ことから考えます。
ただ、ウェルネオシュガーの事例から読み取れるのは、生活者向けの商品を持つ企業なら、開設初日の仕事は「再会」の場づくりだということです。
社名を覚えてもらうより先に、「あの砂糖の会社です」と商品で思い出してもらう。
今回の告知文は、まさにその入口として機能していました。
これはリブランディングや合併で社名が変わった企業、親会社名と商品名が離れている企業にそのまま当てはまります。
もう1つ見ておきたいのが、ピークの後です。
12時台の頂点のあとも、夜まで1時間300件以上の参加が続きました。
初動の数字だけを見て判断すると、こうした「持続力」を見落とします。
次に開設記念キャンペーンを企画するなら、告知文で商品やブランドマークを名指しすること、そして開始から少なくとも24時間は時間ごとの推移を追うこと。
この2つを最初の設計に入れておくと、企画の手応えを正しく測れるはずです。
まとめ
社名がまだ新しい企業でも、商品という共通の記憶を入口にすれば、公式X開設の初日から数千件規模の参加を集められる。
ウェルネオシュガーの「改めて、はじめまして」は、その手本になりそうな事例です。
さらに深掘りしたい方へ
- ウェルネオシュガー公式X開設記念キャンペーン分析:初日24時間で5,704件の拡散、告知は約64万インプレッション(SocialReport)
- 「いつものお砂糖」のウェルネオシュガーから皆さまへ 「“改めまして”のご挨拶」施策を展開(ORICON NEWS)
- 「当選通知でだます」偽UQアカウント出現、公式が注意喚起(ITmedia Mobile)
出典:拡散データは SocialReport のキャンペーンレポート に基づく