「Xのスクショ、相手にバレる?」——VTuber発デマがすぐ検証された背景と、知っておくべき最新スクショ仕様
Xでスクリーンショットを撮ると、相手に通知が届く──。
先日、そんな噂が突然タイムラインをにぎわせました。
きっかけは、VTuberの猫街ひみつさんがiPhoneの操作画面を投稿したこと。
それを見た一部のユーザーが「あれ、スクショって通知いくの?」と疑問を持ち、噂がみるみる広がっていきました。
でも実際には、Xでは一般のポストをスクリーンショットしても相手への通知は届きません。
デマが広がってからすぐにコミュニティが動き、あっという間に「ただの誤解」として収束した今回の出来事。
なぜこのデマが生まれ、なぜこれほど素早く消えていったのかが、とても興味深いと思いました。
Xのスクショ仕様って、実際どうなっているのか──SNS担当者として知っておきたい情報も含めて、深掘りしてみます。
デマが生まれた経緯と「即検証」した Xコミュニティの動き
2026年6月13日の午前中、猫街ひみつさんがiPhoneの画面(スクリーンショットのシェアメニューが映ったもの)を投稿しました。
それを見た複数のユーザーが「もしかしてXはスクショを撮ると相手に通知が届くのでは?」と反応し始めます。
Instagramのストーリーには既読通知や、スクリーンショットをすると相手に通知がいく仕様が一部存在します。
その感覚を持ったまま、「Xでも同じでは?」と混同したユーザーが多かったようです。
さらに「iOSの標準共有メニューが画面に映っていた」ことを「X側からの通知」と誤読したケースもあったとのことで、複数の誤解が重なってデマが生まれました。

ところが、ざわつき始めた直後にユーザーたちが実際に検証を始めます。
「やってみたけど通知来なかった」「Xの公式ヘルプにそんな機能はない」──そんな報告が続々と投稿されました。
「Instagramの話と混同していない?」という指摘も相次ぎ、数時間のうちに「デマだった」という結論がタイムラインを覆いました。
SNSコミュニティが誤情報を自浄する力は、思った以上に速く、機能しています。
Xのタイムライン構造(投稿に対して返信・引用が集まる)では、一人が疑問を投げかけると、詳しい人が調べて返信するサイクルが非常に速く回ります。
デマの収束に半日もかからなかった今回の事例は、その特性がよく出た好例でした。
Xのスクショ仕様、2026年6月現在の実態
では実際のところ、Xでスクリーンショットを撮ると相手に通知されるのでしょうか?調べてみると、「通常のポスト」と「チャット(旧DM)」で仕様が大きく異なることがわかりました。
通知されないケース(一般的な利用):
– 通常の投稿(ポスト)をスクショ
– プロフィール画面をスクショ
– 旧DM(ダイレクトメッセージ)をスクショ
これらはすべて、スクショを撮っても相手への通知はありません。
2026年現在も変わりません。
通知・制限される可能性があるケース:
– Xの「チャット」機能(2025年11月から展開):チャット画面でスクショを撮ると、グループ内に通知が届く設定が可能。
さらに「スクリーンショットをブロック」する設定もあります(Android端末の一部で対応)

この「チャット」機能が広く知られていなかったことが、今回の混乱を増幅させた一因かもしれません。
Xの「チャット」とは?——スクショ通知が実際に動く機能
Xのチャットは、旧DM(ダイレクトメッセージ)をリニューアルした機能です。
2025年11月頃から展開が始まり、暗号化メッセージ・消えるメッセージ・音声通話・スクショ通知など、プライバシー保護が大幅に強化されました。
チャット機能がリリースされた当初、「チャット内でスクショすると通知される」という仕様に驚いたユーザーが多くいました。
XのDM新機能「消えるメッセージ」・「スクリーンショット設定」
— とらちゃん (@torachan2021) 2025年12月9日
暗号化メッセージを有効化してないとダメなのね。
前は別機能だった暗号化メッセージ、機能統合されてお互いに暗号化メッセージ登録してると設定できるぞ👀
チャット内で誰かがスクショすると通知って🤣監視グループかw pic.twitter.com/RLtemb07Ha
「スクショすると通知って監視グループかw」という率直な反応が示すように、プライベートチャットに監視的な仕様が加わることへの戸惑いは少なくありませんでした。
一方で、個人情報の流出やスクショによる情報漏洩を防ぎたいユーザーからは、歓迎する声も上がっています。
チャット機能のスクショ通知が機能するのは、以下の条件が揃っている場合です。
- チャットグループ内での利用(設定が必要)
- 暗号化メッセージを有効にしている場合
- Androidアプリを使用している場合(iOSでは現状ブロック機能は未対応)
今回のX「チャット」機能のポイントはこちらです。
— 松尾 憲 |お問い合わせ改善の専門家 (@matsuoken0507) 2025年12月16日
・スクショ通知
・ブロック機能:画面保存をすると相手に通知。ブロック設定も可能
・機能強化:メッセージの暗号化、音声・動画通話、ファイル転送に対応
・消えるメッセージ:最短5分でメッセージが自動で消える設定も… https://t.co/oAsEWqMGrb
このポストにあるように、Xチャットのポイントは「スクショ通知・ブロック機能」「消えるメッセージ(最短5分)」「暗号化」の3点です。
SNS運用担当者として、チャット機能を業務利用する場合は仕様を把握しておく価値があります。
さらに深掘りしたい方へ
SocialReport編集部の考察
今回の「Xスクショデマ」が興味深いのは、誤情報の生まれ方と消え方の両方に、SNSプラットフォームの特性が現れている点です。
デマが生まれた理由は、「ありえそうな誤解」が複数重なったからです。
Instagramのストーリーにはスクショ通知がある(実際の機能)。
Xのチャットにもスクショ通知がある(2025年以降の実際の機能)。
さらにiPhoneのスクショシェアメニューが画面に映ったことを誤読した人もいました。
この3つが重なって「Xのポストをスクショするとバレる」という誤情報が生まれたのです。
SNS担当者として押さえておきたいのは、プラットフォームのプライバシー仕様は急速に変化しているという点です。
2025年にXがチャット機能を展開したことで、「DM(旧)」と「チャット(新)」でスクショの扱いが変わりました。
顧客対応やインフルエンサーとのやりとりにXのメッセージ機能を使っている企業は、新機能の仕様変更を定期的に確認することが重要です。
また、誤情報への対応という観点でも今回の事例は参考になります。
プラットフォームの機能について誤解が広がっているタイミングで、正確な情報を丁寧に発信するコンテンツは注目を集めやすい傾向があります。
「Xのスクショ仕様、実はこうなっています」という解説投稿は、SNS担当者がフォロワーへの貢献として機能しつつ、専門知識のあるアカウントとして認知される機会にもなります。
自社のX運用において、フォロワーが気にしているプラットフォーム仕様の疑問に答えるコンテンツ──それは広告よりも信頼を積み重ねる手段になります。
まとめ
Xで通常のポストをスクリーンショットしても、相手への通知はありません。
ただし、2025年末から展開しているXの「チャット」機能ではスクショ通知の設定が可能で、そこに混同が生まれた今回のデマの背景があります。
コミュニティがすぐに検証・否定したことも印象的でしたが、SNS担当者としてはXのプライバシー仕様の変化を定期的に把握しておくことが、今後ますます重要になりそうです。