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「メディア欄を画像に戻す」――Xの動画優先化にユーザーが拡張機能で対抗した理由

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年8月23日 更新
「メディア欄を画像に戻す」――Xの動画優先化にユーザーが拡張機能で対抗した理由

「グリッド表示を取り除くなんて信じられない。
ここ数年でXに加わった数少ない良い変更のひとつだったのに」。
8月14日、そんな投稿に118件のいいねが付きました。

Xのプロフィール画面には、投稿した写真・動画をまとめて見られる「メディアタブ」があります。
これまでは正方形のサムネイルが格子状(グリッド)に並ぶ表示でしたが、2026年7月頃、動画を前面に出す新しいデザインに変わりました。
この記事では、何が起きて、ユーザーがどう対処しているのかを一次情報ベースで整理します。
プロフィールを画像中心に見せたい運用者やクリエイターアカウントには、地味に効いてくる変更です。

先に結論をまとめると:
– Xは2026年7月頃、メディアタブを「動画優先」の新デザインに切り替え、従来のグリッド状サムネイル一覧を廃止しました
– Xが公式にグリッド表示を復元したという発表・一次情報は見つかっておらず、廃止されたままです
– 8月中旬以降、有志が拡張機能やuserscript(ブラウザに追加スクリプトを入れる仕組み)を配布し、ユーザー側の自衛で復元する動きが広がっています

何が起きたのか

海外メディアpiunikawebの報道によると、Xは一部ユーザー向けにメディアタブを「Videos」寄りの表示へ置き換える更新を行いました。
新しいメディアタブは既定で動画が優先され、写真を見るにはドロップダウンメニューから「Photos」を選び直す必要があるといいます。
以前は写真も動画も同じグリッドに並んでいたため、自分の写真投稿を一覧でざっと確認する、という使い方が一段面倒になった格好です。

この変更に対して、Xのユーザーからは戸惑いと不満の声が上がりました。

「what the — この数日離れていただけなのに、戻ってきたらメディアタブがグリッド表示じゃなくなっていた」(意訳)

この投稿には32件のいいねが付き、返信欄にも同様の困惑コメントが並びました。
ただ、こうした個々の驚きの声だけでは、Xが一時的な不具合を出しているのか、それとも意図した仕様変更なのかまでは判断できません。
そこで、公式側の意図や、その後の展開を確認してみました。

なぜ廃止されたのか?

X社が明確な理由を発表したわけではありませんが、報道では「動画体験の見直し」というプロダクト側の方針が背景にあるとされています。
以前の動画プレイヤーについて、X社のプロダクト担当が「大幅な刷新が必要だった」と認めていたという言及もあり、メディアタブの再設計は、動画をより主役に据える一連の取り組みの一部と見るのが自然です。
裏を返せば、写真中心にプロフィールを見せたいアカウントにとっては、優先順位が下がった変更だったといえます。

Xは公式にグリッド表示を戻したのか?

ここが今回いちばん確認したかった点です。
結論から言うと、Xがグリッド表示を公式に復元したという発表・一次情報は見つかりませんでした
WebSearchで確認した範囲では、廃止に対する不満の投稿や、それに対応する形で登場した非公式な拡張機能・userscriptの情報ばかりで、X社側からの「元に戻す」という告知は確認できていません。
8月14日時点の投稿でも「拡張機能を知らないか」と呼びかけられているように、この時点では公式な代替手段が用意されていなかったことがうかがえます。

その空白を埋めるように動いたのが、有志のユーザーたちでした。

ユーザーはどう自衛しているのか?

8月中旬以降、GreasyFork(ユーザースクリプトを配布するサイト)やGitHub上に、メディアタブのグリッド表示を復元するためのuserscriptや拡張機能が複数公開されていることを確認しました。
例えば、GreasyForkに公開されている復元スクリプトのひとつは2026年8月14日に公開され、8月16日にも更新されており、公開からわずか数日で300件以上インストールされています。
プロフィールの再設計レイアウト全体を戻すタイプと、メディアタブだけをグリッドに戻すタイプの、複数のバリエーションが出回っているようです。

日本語圏でも同様の動きがありました。

メディア欄の初期表示を画像に戻すChrome拡張機能を自作したので、良ければ活用してほしい。
Xのメディア欄を画像に戻す(投稿タブは「すべて」表示にする)という趣旨の投稿です。

いいね数自体は9件と大きな数字ではありませんが、個人が「困ったから自分で直す」形で拡張機能を公開し、それが同じ悩みを持つ他のユーザーに届いているという点で、今回の一連の動きを象徴する投稿だと感じます。
X社に修正を要望するのではなく、ユーザー同士がツールを共有して解決してしまう。
SNSプラットフォームの仕様変更に対する、ある種の実務的な処世術ともいえそうです。

なお、これらの拡張機能やuserscriptはブラウザに任意のスクリプトを追加で読み込ませる仕組みのため、Tampermonkeyなどの管理用拡張機能を別途入れる必要があります。
手軽さでいえば公式機能には及ばず、あくまで「有志による回避策」の域を出ない点は押さえておきたいところです。

別の変更と混同しないために

Xをめぐっては、もうひとつ画像の見せ方に関する変更がありました。
投稿内に複数枚添付した画像の表示が、グリッドから横スワイプのカルーセルに変わったという話です。
こちらはすでに別記事で取り上げていますが、今回のテーマである「プロフィールのメディアタブ(投稿をまとめて振り返る場所)」の話とは別の変更です。
混同されやすい点なので、この記事ではあくまでプロフィール側の変更に絞って扱っています。

Shiritomo編集部の考察:運用者が今日から確認すべきこと

今回の一件で興味深いのは、Xが公式に対応する前に、ユーザー側の自衛策の方が先に広がった点です。
プラットフォームの仕様変更に対してユーザーが声を上げるだけでなく、拡張機能という「自分たちで直す」手段を選んだのは、過去のSNS仕様変更でもたびたび見られてきたパターンではないでしょうか。
かつてInstagramのアルゴリズム変更時にも、非公式ツールでフィード順を「時系列」に戻す動きが一時的に広がったことがありました。

運用者にとっての実務的な影響は、写真中心のブランディングをしているアカウントほど大きいと考えられます。
プロフィールを訪れた新規フォロワー候補が、動画優先のタブで求めていた写真にすぐたどり着けない可能性があるためです。
対策として、プロフィール概要欄やピン留め投稿に代表的なビジュアルをまとめておく、といった導線の見直しが有効かもしれません。
仕様がユーザーに有利な形に戻る保証はない前提で、自社の見せ方を作り込んでおく方が現実的でしょう。

まとめ

Xはメディアタブを動画優先に変更し、グリッド表示を廃止しました。
公式な復元は確認できておらず、当面はユーザー側の拡張機能・userscriptによる自衛的な対応が続きそうです。
プロフィールの見え方に依存した運用をしているアカウントは、この変更の影響を一度点検しておく価値があります。

さらに深掘りしたい方へ

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