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24時間で1万3,783件。朝8時投稿のピザハット企画が、正午にもう一度伸びた理由

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年8月27日 更新
24時間で1万3,783件。朝8時投稿のピザハット企画が、正午にもう一度伸びた理由

朝8時ちょうどに投稿されたフォロー&リポストの告知が、最初の1時間で2,280件拡散されました。
ここまでは、よくある初速の話です。
目を引いたのはその4時間後でした。
いったん700件台まで落ちていた拡散が、正午台にまた1,000件台へ跳ね返っています。

扱っている商材は宅配ピザです。
拡散の推移が、そのまま「ピザを頼みたくなる時間」をなぞっている。
キャンペーンの投稿時刻を何時にするか迷ったことがある方なら、この動きは他人事ではないはずです。

先に結論をまとめると:

  • 24時間で1万3,783件が拡散。
    表示回数に対する拡散の比率は5.8%で、いいねの4.48倍がリポストに回りました
  • 拡散の山は3つ。
    投稿直後・正午台・締切直前で、いずれも設計側が置ける山でした
  • 5日間の通し企画にせず「毎日締め切る」形にしたことが、山の数そのものを増やしています

いいね1件に対して、リポストが4.5件

まず数字を並べます。
この告知投稿は、取得時点でリポスト総数1万4,389件、引用リポスト19件を集めました。
表示回数は24万9,600回、いいねは3,209件、リプライ59件、ブックマーク97件です。

比率のほうが雄弁でした。
いいね1件に対して、リポストが約4.5件
通常は「いいね」がいちばん多くなります。
指を1回動かすだけで済むからです。
それを拡散が4倍以上上回っているのは、応募条件そのものがリポストだったことに加えて、この投稿が「眺めて終わるもの」ではなく「手を動かすもの」として受け取られていたからだと読み取れます。
表示回数に対する拡散の比率も5.8%あり、20人に1人以上が拡散まで進んだ計算になります。

投稿から24時間ぶんを1時間単位で数えると、合計1万3,783件でした。
内訳はほぼ純粋なリポストで、引用は19件です。
コメントを求めない設計が、そのまま参加のかたちに出ています

時間帯別の詳しい推移や、拡散した人たちの属性をどこまで分解できるかについては、SocialReport のキャンペーンレポートにデータをまとめてあります。
この記事の拡散データもそちらから引いています。

「すき焼き月見ピザ」は、秋の定番になりつつある

そもそも何のキャンペーンだったのかを確認しておきます。

ピザハットは2026年8月24日から11月1日まで、月見シリーズ4種を期間限定で販売しています。
主役の「すき焼き月見ピザ」は、甘辛い割下がしみた牛すき焼き肉に半熟たまご風ソースを合わせ、しいたけ・しらたき・春菊まで載せた一枚です。
持ち帰りなら2枚目無料、配達なら2枚目半額のセット対象にもなっています。
「今年も」という言葉が公式の告知にも出てくるとおり、秋の定番として定着しつつあるシリーズです。

キャンペーンの中身はシンプルでした。
公式アカウントをフォローして、対象の投稿をリポストする。
それだけで、期間中に抽選で10名へオンラインギフト3,000円分が当たり、結果はその場で分かる形式です。

見落とせないのが期間の切り方です。
分析対象の投稿には「本日3日目」「残りあと2日」と書かれており、5日連続で実施されていることが分かります。
しかもリポストの受付は翌朝7時59分まで。
5日間の通し企画ではなく、24時間で完結する企画を5回並べた形になっています。

山が3つできた理由

拡散の推移を見ると、山が3回訪れていました。

1つ目は投稿直後です。
最初の1時間で2,280件、24時間全体の約17%がここに集中しました。
6時間後には約52%に達しています。
半分は最初の4分の1の時間で終わっている計算です。

2つ目が正午台の1,105件でした。
前後の時間帯は11時台が788件、13時台が724件ですから、昼だけが明確に高い。
朝8時に流れてきた投稿が、昼にもう一度目に入って動いたと考えるのが自然です。
宅配ピザという商材でなければ、この山は立たなかったかもしれません。

3つ目が締切直前です。
深夜3時台には74件まで下がるのですが、そこから朝6時台に155件、締切前の7時台には202件まで戻しています。
底の2.7倍です。
件数としては小さな山ですが、「期限があると人は動く」という当たり前が、そのまま形になって出ています。

参加条件が1アクションだったことも、この3つの山を支えていました。
応募フォームも投稿作成も挟まないので、思い出した瞬間に参加が完了します。
思い出してから参加までの距離が短いほど、山は作りやすいということでもあります。

Shiritomo編集部の考察:投稿時刻は「自社の都合」から決めない

このキャンペーンから持ち帰れることは2つあると考えています。

1つは、投稿時刻を商材が消費される時間から逆算する発想です。
多くの企業アカウントは、投稿時刻を「担当者が出社している時間」や「エンゲージメントが高いとされる一般論の時間帯」で決めています。
今回は朝8時に投稿して、昼にもう一度伸びました。
朝に置いたから昼に効いた、という順序です。
飲食・デリバリー・食品なら食事どき、化粧品なら夜のスキンケア時間、ゲームなら帰宅後というように、自社の商材が生活のどこに現れるかを起点に時刻を決め直す価値があります。

もう1つは、連日開催の考え方です。
5日間走らせる企画を「同じ告知を5回打つこと」と捉えるか、「初動と締切の山を5セット作ること」と捉えるかで、設計はまるで変わります。
後者なら、締切を毎日置くことに意味が出てきます。
今回は締切直前に拡散が底の2.7倍まで戻っており、その山は1日ごとに区切ったからこそ発生したものでした。
通し1回の締切では、この波は最終日にしか来ません。

参加条件を軽くする話は語られ尽くしていますが、時刻と締切の設計はまだ伸びしろが残っている領域だと感じます。

まとめ

1万3,783件という総数より、その内訳のほうに学びがありました。
初動・昼・締切直前という3つの山は、どれも運任せではなく、投稿時刻と締切の置き方で作れる山です。
同じ賞品でも、設計を組み替えれば拡散の形は変えられます。

さらに深掘りしたい方へ

出典:拡散データは SocialReport のキャンペーンレポート に基づく(2026年8月27日時点の集計)