閉じればパスポートサイズ、開けばミニタブレット——Xiaomi新型「横折り」219gが薄さにこだわった理由

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年9月8日 更新
閉じればパスポートサイズ、開けばミニタブレット——Xiaomi新型「横折り」219gが薄さにこだわった理由

219g。
Xiaomiが2026年9月7日に中国で発表した新型の折りたたみスマホ「Xiaomi 18 Fold」の重さです。
開いた状態の厚さは5.02mm、閉じた状態でも10.68mmしかありません。
外側5.38インチ、内側7.58インチという大画面をたたみ込みながら、この軽さと薄さを両立させたモデルが登場しました。

実機を手にしたガジェット系インフルエンサーのBen Geskin氏は、「閉じればパスポートほどのサイズ、開けば小型タブレットになる」とこの形状を評しています。
折りたたみスマホの選択肢を考える人にとっても、Xiaomiが自社設計のチップまで投入してきた事情は他人事ではありません。
実機情報とスペックを一次情報で確かめてみました。

先に結論をまとめると:
– 外側5.38インチ・内側7.58インチの有機ELディスプレイに219gの軽さを実現し、独自チップ「XRING O3」でAnTuTu(スマホの総合性能を測るベンチマークアプリ)500万点超という数字を出しています
– Leica監修の200MPトリプルカメラとIP58/IP59防水、6,000mAhバッテリーを搭載し、価格は12GB+256GBモデルで10,999元(為替レート次第ですが約25万円相当)からです
– 発売は2026年9月10日から中国国内限定、グローバル展開は未定で、今のところ日本で購入する手段はありません

発表と同時に15万インプレッションを集めたツイート

Xiaomi 18 Foldは、パラレルに展開する「横折り」(開閉軸が縦にあり、本のように横へ開くタイプ)のフォルダブルスマホです。
発表直後、Ben Geskin氏の投稿が15万インプレッションを超える反応を集めました。

Xiaomi 18 Foldが中国で正式に発売された、独自のXRING O3チップと200MPのLeicaカメラ、6,000mAhバッテリーを備えたコンパクトな横折りフォルダブルで、外側5.38インチ・内側7.58インチのディスプレイはフルRGB画素配列、最大4,000ニトの輝度に対応し、展開時の厚さは5.02mmだ、という趣旨の投稿です。

これはメーカーとインフルエンサーの発表がベースの情報です。
実際のところ数字は正確なのか、そして日本でも手に入るのか、一次情報で確かめてみました。

発表内容を一次情報で照らし合わせてみた

独自チップ「XRING O3」はどれほど速いのか?

実機を先行して触ったBen Geskin氏は、IFA会場でのハンズオンでも投稿を残しています。
閉じるとパスポートほどのサイズになり、開くと小型タブレットに変わる、この形状が気に入った、搭載チップはXiaomi独自のXRING O3で10コアCPUと16コアの「G2-Ultra NX」GPUを組み合わせている、という趣旨の投稿でした。

複数の海外メディアの報道を確認したところ、XRING O3はAnTuTuベンチマークで522万点を記録し、500万点を世界で初めて突破したスマホ向けAIフラッグシップチップとされています。
CPUのマルチコア性能は前世代比60%向上、中〜低負荷時の消費電力は25%削減、GPU性能は85%向上しながら消費電力は64%削減という数値も報告されていました。
折りたたみという薄い筐体では発熱と電力効率の両立が難しいため、自社設計のチップをここで投入してきたのは意味のある選択だと考えられます。

カメラ・バッテリー・防水はどこまで本気なのか?

カメラはLeica監修のトリプル構成で、メインが200MP(センサーサイズ1/1.56インチ、絞りF1.7、OIS対応)、望遠が50MPの3.5倍光学ズーム(OIS対応)、超広角が50MPという組み合わせです。
バッテリーは高シリコン設計の6,000mAh「金沙江電池」で、エネルギー密度920Wh/L、67W有線・50Wワイヤレス充電に対応します。
防水・防塵はIP58/IP59の等級を取得しており、薄さ5.02mmの筐体でこの防水等級を確保した点は、折りたたみスマホとしてはかなり踏み込んだ仕様といえそうです。

価格はいくらで、日本でも買えるのか?

価格は12GB+256GBの基本モデルが10,999元、12GB+512GBが11,999元、16GB+512GBが12,999元、16GB+1TBが14,999元、セラミック特別仕様の16GB+1TBが15,999元という構成でした。
執筆時点(2026年9月8日)のレート(1元=約23円)で単純換算すると、基本モデルはおよそ25万円相当になります。
ただしこれはあくまで為替換算上の目安で、実際の日本円価格ではありません。

発売は2026年9月10日午前10時(中国時間)から、まずは中国本土市場のみで始まります。
現時点で日本から正規に購入する手段はない、というのが実情です。
海外メディアの報道でも、グローバル展開や日本発売についてXiaomiから公式な言及は確認できませんでした。
折りたたみスマホの新モデルを追いかけている人にとっては、しばらく「中国限定モデル」として眺める形になりそうです。

「横折り」という言葉自体、どんな意味なのか?

見出しでも使った「横折り」は、開閉の軸が本の背表紙のように縦に走り、左右へ開いて画面が横に広がるタイプの折りたたみスマホを指す言い方です。
閉じたまま片手で持てるコンパクトさと、開いたときのワイドな画面を両立できるのが特徴で、Xiaomi 18 Foldもこの形状に当てはまります。
対して開閉の軸が横に走り、上下にたたむタイプ(コンパクトな縦長スマホになるタイプ)は「縦折り」や「フリップ型」と呼ばれることが多く、両者は用途も見た目もまったく異なります。

Xiaomi公式アカウントも、XRING O3を初めて搭載するフラッグシップとして2026年9月7日に中国本土で発売する、と発表時に告知していました。

「横折り」という言葉自体は検索されるボリュームが大きいわけではありませんが、直近ではやや検索が増えている様子も見られ、この手の新モデルが出るたびに言葉自体を調べ直す人が一定数いることがうかがえます。
Xiaomi 18 Foldに限らず、今後も横折りタイプの新機種を追ううえで覚えておいて損はない言葉です。

Shiritomo GADGET編集部の考察:自社チップという賭け方

今回の発表で編集部が注目したのは、カメラやディスプレイの数字以上に「自社設計のチップを折りたたみモデルに最初に投入した」という順序です。
フラッグシップの通常モデルではなく、筐体設計の制約が最も厳しい折りたたみモデルにXRING O3を先に載せてきたのは、薄さと発熱のせめぎ合いを自社チップの電力効率で解決できる自信の表れとも読めます。

Samsungのfoldシリーズや多くの折りたたみモデルは、依然としてQualcommのSnapdragonに設計を左右される立場にあります。
もしXiaomiが自社チップで薄さ・軽さ・防水等級のどれかを他社より一段踏み込めるなら、折りたたみスマホの競争軸は「誰のチップを積んでいるか」から「誰が自分でチップを作れるか」へ静かに移り始めているのかもしれません。
AppleやHuaweiが先行してきた垂直統合の流れに、Xiaomiが本格的に合流してきた一手として見ておく価値があります。

まとめ

Xiaomi 18 Foldは、219g・展開時5.02mmという軽さと薄さに、AnTuTu500万点超の独自チップ、Leica監修カメラ、IP58/IP59防水まで詰め込んだ意欲的な横折りフォルダブルです。
ただし今のところ販売は中国本土限定で、日本での入手手段は確認できませんでした。
今後グローバル展開の発表があるかどうかは、引き続き注目したいところです。

さらに深掘りしたい方へ

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