1玉でも3玉でも同じ値段——丸亀製麺のつけ汁うどんが「選ばせる」設計になっている理由
1玉、1.5玉、2玉、2.5玉、3玉。
丸亀製麺が9月2日から出した「旨辛豚つけ汁うどん」と「濃厚魚介豚つけ汁うどん」は、この5段階からうどんの量を選べて、値段はどちらも変わりません。
旨辛豚つけ汁うどんが990円、濃厚魚介豚つけ汁うどんが1,090円。
麺を3倍にしても追加料金は発生しない仕組みです。
値引きでも増量無料でもなく、「量を選べて値段は変わらない」の一点だけを打ち出した設計です。
SNS運用に携わる方にとっては、単なるグルメニュースではなく、選択肢の作り方そのものを考える材料になりそうです。
先に結論をまとめると:
– 旨辛豚つけ汁うどんが990円、濃厚魚介豚つけ汁うどんが1,090円で、どちらも1玉から3玉まで同じ値段です
– 麺の量だけを5段階に分け、価格という判断材料を固定したのが設計の要点です
– 販売は2026年9月2日から10月上旬までの期間限定です
値段を動かさず、量だけを5段階にした
丸亀製麺の新メニューは、麺量を0.5玉刻みで1玉から3玉まで選べるのが最大の特徴です。
旨辛豚つけ汁うどんは冷たいつけ汁にラー油を効かせた辛口仕立てで、やわらかな豚しゃぶと小松菜ナムルを添えています。
濃厚魚介豚つけ汁うどんは丸亀製麺として初めての魚介系つけ汁で、豚と鶏のスープにかつお粉やいわし・さばの魚介粉を加えた、温かく味わう一杯です。
販売期間は2026年9月2日から10月上旬までの予定です。
ただ、メニューの中身だけでは「なぜ値段を据え置いたのか」までは分かりません。
公式の発信を確認しながら、その狙いを探ってみました。
調べて分かったこと
なぜ3玉まで同じ値段にしたのか?
丸亀製麺の公式サイトによると、今回の価格据え置きは「その日のお腹の空き具合に合わせて、食べたい量を選べるように」という狙いで用意されたものです。
9月とはいえ暑さが残る時期は、食欲がある日とさっぱり済ませたい日の差が大きくなりがちです。
麺量だけを5段階に分け、価格という一番わかりやすい判断材料を固定したことで、注文する側は「今日はどれくらい食べたいか」だけを考えればよくなっています。
旨辛豚つけ汁うどんと濃厚魚介豚つけ汁うどんはどう違うのか?
旨辛豚つけ汁うどんは冷たいつけ汁が基本で、温泉卵を100円で追加できます。
濃厚魚介豚つけ汁うどんはとろみのある温かいつけ汁で、魚介の風味を効かせているのが特徴です。
同じ「豚しゃぶ+小松菜ナムル」の組み合わせでも、つけ汁の温度と風味の系統が違うため、量だけでなく味の好みでも選べるようになっています。
つまり、量と味という2つの軸を用意しながら、値段という軸だけを動かさない構成になっています。
丸亀製麺のうどん、何玉が目安なのか?
初めて頼む人が気になるのは「結局何玉が普通なのか」という点だと思います。
丸亀製麺は目安を公表していないため、どれが標準かという基準は示されていません。
0.5玉刻みで選べるのは、その基準を店側が決めずに食べる側へ渡したということでもあります。
迷うなら少なめから試して、次回に調整するのが無難です。
Shiritomo編集部の考察:明日から使える「選ばせる」設計
丸亀製麺のこの施策が興味深いのは、値引きでも増量無料でもなく、「量を選べて値段は変わらない」という一点だけを打ち出しているところです。
値引きは「安いかどうか」の一点で比べられて終わりますが、量の選択は「自分はどれを選んだか」という話になります。
話題にするときの主語が、店ではなく自分に移るということです。
同じ価格で選択肢だけを用意するこの作り方は、飲食に限らずサービスや商品のバリエーション訴求にも応用できる設計ではないかと考えます。
まとめ
丸亀製麺の新メニューは、価格を固定したまま麺量の選択肢だけを増やすというシンプルな工夫でできています。
10月上旬までの期間限定なので、気になる方は早めに試してみてください。