AI最新情報 読了 8 分

ChatGPTのPro新規受付が止まったさなか、月500ドル「Pro Max」の存在がコードから見つかる

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年9月25日 更新
ChatGPTのPro新規受付が止まったさなか、月500ドル「Pro Max」の存在がコードから見つかる

月額500ドル、VAT(付加価値税)込みだと600ドル。
ChatGPTの内部コードの中に、そんな数字と「promax」という文字列が並んでいるのが見つかりました。
現行の最上位プラン「Pro」(月200ドル)の2.5倍という水準です。

ChatGPTに毎月お金を払っている人はもちろん、「AIツールにどこまで課金するか」を考えたことがある人なら、この金額は他人事ではないはずです。
今回はコードから見つかった手がかりと、その背景にある事情を整理しました。

先に結論をまとめると:
– ChatGPTの内部コードから「Pro Max」という名称と、月500ドル(VAT込みで600ドル)の価格が見つかった
– 現行のProプランとの違いは「Fastest Work and Codex」という長時間タスク向けの高速処理機能とみられる
– 9月29日のOpenAI DevDayで正式発表される可能性があるが、公式確認はまだない

コードに残っていた「promax」という文字列

最初にこの痕跡を見つけたのは、AI関連のリーク情報を追いかけているアカウント「TestingCatalog」です。
日本時間9月25日未明、ChatGPTの未公開コードに新しいプラン名「Pro Max」と価格設定が埋め込まれているのを発見し、投稿しました。

月500ドル(VAT込みで600ドル)という価格は、「市場に出回っているAIサブスクリプションの中でもかなり高額な部類に入る」とTestingCatalog自身も驚きを隠していません。

投稿を日本語に訳すと「今後登場予定のChatGPT Pro Maxプランの価格は500ドルになる。
市場に出回っているAIサブスクリプションの中でもかなり高額な部類に入るだろう。
『待った甲斐がある』ことを願っている」という内容です。

投稿に添付されたコードのスクリーンショットには、「promax」という項目の下に月額600.0(tax: inclusive=税込)、そのすぐ下に「psp_override」として500.0(tax: exclusive=税抜)という2つの数字が並んでいるのが写っています。
この600ドルと500ドルの差が、VATの有無を表しているとみられます。
ただ、これはあくまでコードから読み取れる内容であり、OpenAIからの公式な説明ではありません。

Proプランと何が違うのか

もう1枚の投稿画像には、コードの列挙型(enum:あらかじめ決められた選択肢の一覧)の中に「GO」「PLUS」「PROLITE」「PRO」に続いて「PROMAX」という名前が並んでいる様子が写っています。
これは、既存のプラン体系にPro Maxが新しい階層として追加されている形跡といえそうです。

このPro Maxは、実は価格判明より少し前の同日、同じTestingCatalogが「開発中である」ことを先に報告していました。

こちらも日本語に訳すと「新しいChatGPT Pro Maxプランが開発中であることが確認された。
OpenAIは以前から、ユーザーが長時間かかるタスクをChatGPTと一緒にこなせるようにする方法を模索してきた。
来週に控えたOpenAI DevDayで、近いうちに詳細が明らかになりそうだ」と書かれています。

海外メディアの報道によると、Pro Maxの説明文は現行Proとほぼ同じで、追加されているのは「Fastest Work and Codex」という1行だけとされています。
「Work」はChatGPTが数分〜数時間かけて長時間タスクをこなすエージェントモード、「Codex(コーデックス)」はOpenAIのコーディング支援エージェントを指します。
つまりPro Maxは、会話の質そのものより「重い作業をどれだけ速く・長く回せるか」に特化したプランになりそうです。

なぜこのタイミングなのか

背景には、ChatGPTの最新モデル「GPT-6 Astra」の存在があります。
9月3日に公開されたこのモデルへの需要が想定を大きく上回り、Proプランの新規受付は9月11日から一時停止中です。
既存のPro利用者や、Go・Plusといった下位プランは通常どおり使えますが、これから月200ドルのProに入ろうとしても、今は入り口自体が閉じている状態になっています。

その一方で、さらに上の500ドルプランがコードの中で着々と準備されている——という今回の発見は、なんとも対照的です。
海外メディアの分析では、エージェント型のコーディング作業は何時間もGPUを使い続けることがあり、一律200ドルの上限では割に合わなくなってきた利用者層が一定数いるのではないか、という見方も出ています。

9月29日のOpenAI DevDay(アメリカ・サンフランシスコのFort Masonで開催、基調講演はSam Altman氏が登壇し無料でライブ配信される予定)では、新しいサブスクリプション階層やAPIについて言及される可能性が高いとみられています。
日本時間だと9月30日未明にあたる時間帯です。
ただし、Pro Maxが実際にここで発表されるかどうかは、あくまで現時点での見立てにすぎません。

ChatGPT料金プランの選び方に迷ったら

そもそも「ChatGPTの料金プランをどう選べばいいか分からない」という悩みは、Pro Maxの話題が落ち着いたあとも消えないはずです。
目安として、日常的な調べものや文章作成であれば無料版やPlus(月20ドル)で十分なことが多く、Pro(月200ドル)は長時間のエージェント作業やコーディングを頻繁にこなす人向けの上位プランという位置づけでした。
もしPro Maxが実装されれば、その上にさらに「開発チーム単位で長時間のCodex作業を回す」ような、より限られた層向けの選択肢が加わることになりそうです。
今すぐ判断を迫られている人は少ないでしょうが、今後プラン名が増えていく中で、自分の使い方にどこまでの処理速度が必要かを整理しておくと選びやすくなりそうです。

Shiritomo編集部の考察:発表前に価格が漏れる構造

今回の発見で興味深いのは、公式発表より先に、コードの中の文字列や設定値から新プランの輪郭がほぼ丸ごと見えてしまった点です。
アプリの裏側の設定ファイルを地道に追いかける「コード差分の監視」は、スマホアプリのベータ版から未発表機能が漏れる手法と同じ構造で、AI企業のロードマップに対しても同様に機能し始めています。
OpenAIほどの企業でも、価格や機能名といった具体的な情報はテキストとしてコードに残る以上、こうした形での先出しは避けにくいようです。
SNS上の速報アカウントが企業の公式発表より先に情報を届ける構図は、AI業界に限らず今後も広がっていくと考えられます。

まとめ

ChatGPTのコードから月500ドルの新プラン「Pro Max」の痕跡が見つかり、Proの新規受付停止という異例の状況と重なって注目を集めています。
9月29日のDevDayで何か発表されるのか、まずはその日を待つ必要がありそうです。

さらに深掘りしたい方へ