FMV Note U冬モデルは634g維持、クラファン7,491万円のキーボードも同時発売

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年10月22日 更新
FMV Note U冬モデルは634g維持、クラファン7,491万円のキーボードも同時発売

634グラム。
手のひらに乗せると、スマホを2台重ねたのとそう変わらない重さしかありません。
富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は2026年10月22日、ノートPC「FMV」の2026年冬モデルとして5シリーズ11機種を発表し、10月23日から順次発売を始めました。
軽量ノートPCの買い替えを考えている人はもちろん、デスク環境をまとめて整えたい人にも関係がある発表です。

先に結論をまとめると:
– FMV Note Uは14.0型・約634gの軽さを維持したまま、バッテリー駆動時間と冷却性能を改善
– 新ブランド「FMV Accessory」が始動し、クラウドファンディングで7,491万円を集めたキーボードが量産化
– 映画『ゴジラ-0.0』とのコラボPC「FMV Zero GODZILLA EDITION」が26万5,100円から受注開始

何が起きたのか

発表されたのは、FMV Note U・Note C・Note M・Note A・Note Qの5シリーズ11機種です。
フラッグシップのFMV Note U(14.0型)は、AMD・Intel・Qualcommの3種類のプロセッサから選べる構成で、いずれもCopilot+ PC(Microsoftが定めるAI機能強化PCの規格)に対応しています。
634gという軽さは前モデルから引き続き「14.0型ワイド液晶搭載ノートPCとして世界最軽量」(FCCL調べ、2026年9月1日現在)を掲げたままで、今回はバッテリー駆動時間と冷却性能を伸ばした点が変更点です。
通信モジュールを内蔵した「ConnectIN povo」対応モデルも用意され、こちらは約870gとやや重くなりますが、SIMの差し替えなしでpovoの通信がそのまま使えます。

他のシリーズも刷新されました。
FMV Note C(13.3型)はAMD Ryzen AI 7プロセッサを搭載しタッチパネルに対応、新色のホライゾンブルーとピンクゴールドが加わりました。
FMV Note M(14.0型)はアルミボディと着脱式バッテリーを採用し、Intel Core 3/5プロセッサを選べます。
FMV Note A(16.0型)はAMD Ryzen 7プロセッサで、家族用の大画面機という位置づけです。
価格はいずれもオープンプライス(メーカーが定価を設定しない販売方式)で、実売価格は販売店ごとに異なります。

ただ、今回の発表で一番驚いたのは本体そのものではなく、周辺機器の方でした。

調べて分かったこと

「FMV Accessory」とは何なのか?

FCCLは今回、PC本体とは別に新しい周辺機器ブランド「FMV Accessory」を立ち上げました。
10月下旬に発売されるのは、磁気スイッチ(キーを押す深さをセンサーで検知し反応速度を上げる機構)を搭載したキーボード「FMV Keyboard X01M」、エルゴノミクスデザインのマウス「FMV Mouse X01MB」、省スペース向けディスプレイ「FMV Display V2403」シリーズです。
価格はキーボードが税込29,700円、マウスが税込14,850円、ディスプレイが約2万〜3万円です。

ノートPCメーカーが自社ブランドでキーボードを出すのは珍しいことではありませんが、FMV Keyboard X01Mには少し特殊な経緯があります。

なぜキーボードがクラウドファンディングから生まれたのか?

このキーボードは、2026年4月8日から6月12日にかけてGREEN FUNDINGで実施されたクラウドファンディングが元になっています。
目標金額を大きく超え、2,921人の支援者から7,491万9,827円を集めました。
FMVのキーボード開発担当者が監修し、静音性にこだわった特注のキースイッチと、打鍵音を抑える「ガスケットマウント構造」(キーボード内部の基板を緩衝材で浮かせて固定する作り)を採用しています。
キーの反応の重さは3段階(軽い入力向け・FMVノートPCのキーボードに近い設定・しっかり押す設定)から選べるようになっており、ノートPCのキー配列に慣れた人がそのまま外付けキーボードに移行しやすい設計を意識しています。

量産版の価格は税込29,700円。
クラウドファンディング限定の珍しいガジェットで終わらせず、通常の販売ラインに乗せたのが今回の発表のポイントです。

ゴジラコラボPCは何が違うのか?

もう一つの目玉が、映画『ゴジラ-0.0』とコラボした特別仕様機「FMV Zero GODZILLA EDITION」(FMV WU3G-L3)です。
天板には黒いインクでゴジラの横顔が描かれ、タッチパッドやEnterキーにもゴジラをモチーフにしたデザインが施されています。
専用デザインのACアダプターも用意され、こちらは11月下旬から単体でも販売される予定です。
FMV Store限定で10月22日から受注を開始し、価格は26万5,100円から、提供は11月下旬の予定です。
映画『ゴジラ-0.0』の劇場公開が11月3日であることを踏まえると、公開に合わせて話題を作る狙いの企画である可能性が高そうです。

Shiritomo GADGET編集部の考察:周辺機器に本気を出すメーカーが増えている理由

ノートPC本体の性能は年々頭打ちになりやすく、「軽さ」や「バッテリー」といった定番の売り文句だけでは買い替えの決め手になりにくくなっています。
FCCLが今回、本体と同じ熱量で周辺機器ブランドを立ち上げたのは、PC単体ではなく「作業環境ごと」売ろうという発想の転換に見えます。
クラウドファンディングを経て量産化する手順も特徴的です。
いきなり量産して売れ残るリスクを避けつつ、実際に欲しい人の声(7,491万円という支援額)を先に可視化できるため、今後も他メーカーがキーボードやディスプレイ単体でこの手法を使う動きが増えるかもしれません。
ゴジラコラボのような期間限定デザインも、本体の型番選びに悩む層とは別の「欲しいから買う」層を狙った売り方で、スペック競争から距離を置く戦略だと言えるでしょう。

まとめ

FMVの2026年冬モデルは、本体の軽さそのものよりも、クラウドファンディングから生まれたキーボードや映画コラボPCといった周辺機器・企画側の動きが目立つ発表になりました。
軽量ノートPCを探している人は、まずFMV Note Uの実機を店頭で確認してみるとよいでしょう。

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