iPhone充電、本体同士のケーブル1本で「おすそ分け」――できるのは15以降限定

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年10月25日 更新
iPhone充電、本体同士のケーブル1本で「おすそ分け」――できるのは15以降限定

外出先でスマホの充電が尽きかけたとき、カバンの中にあったのがモバイルバッテリーではなく、もう1台のiPhoneだったら——。
実はiPhone 15以降のモデルには、USB-Cケーブル1本で本体同士をつなぎ、充電の多い方から少ない方へ電力を分け合う機能が備わっています。
モバイルバッテリーを持ち歩かない人ほど、知っておくと役に立つ小ネタです。

先に結論をまとめると:
– iPhone 15以降なら、USB-Cケーブルで他のiPhoneやAirPods・Apple Watchを充電できる
– 最大出力は4.5Wとかなり遅く、あくまで緊急用の機能
– 充電を「もらう」側はiPhone 14以前でも対応可能

何が起きたのか

この機能自体は目新しいニュースではなく、iPhone 15がUSB-C端子を搭載した2023年秋から存在しています。
あまり知られていない小ネタとして、こんな投稿がありました。

投稿では「iPhone同士をケーブルで繋ぐと充電量の多い方から少ない方へ充電をおすそ分けできる」と説明されています。
充電をおすそ分けできるのはiPhone 15以降、というものです。
地味な機能ですが、知らなければ一生使わないまま終わる類の話でしょう。

調べて分かったこと

本当にできるのか?Appleの公式説明を確認した

Apple公式のサポートページでは、iPhone 15以降のすべてのモデルがこの機能に対応していると明記されています。
USB-C端子を備えた機器であれば直接ケーブルをつなぐだけで、Lightning接続の機器にはApple純正の「USB-C to Lightningケーブル」を使うことで充電できます。
Apple Watchの場合は専用の充電ケーブルを介する必要があります。

対応するのはAirPods・Apple Watch・その他USB Power Delivery(USB PD:充電する側と受ける側が電力量を自動でやり取りする規格)に対応した小型機器です。
もう1台のiPhoneも、USB-C経由で電力を受け取れる機器にあたるため対象に含まれます。

充電速度はどのくらい遅いのか?

公式仕様によると、この機能の最大出力は4.5Wです。
iPhone 18 Proシリーズの急速充電には35W以上の対応アダプタが必要なことを考えると、4.5Wは常用には向かない遅さだと分かります。
フル充電までに何時間もかかる計算になるため、「少しでも電池を持たせたい」という緊急時に限った使い方になるでしょう。

電力をもらう側はどこまで古い機種でも使えるのか?

分け合う方向にも条件があります。
電力を送る側はUSB-C端子を持つiPhone 15以降が前提ですが、電力をもらう側は条件が異なります。
Lightning接続の古いモデルでも、変換ケーブルを使えば電力を受け取ることは可能です。
ただし送る側にできるのは最新のUSB-C搭載モデルに限られるため、家族や友人との間で「誰が送り手になれるか」は機種によって決まってしまいます。

外出先で充電切れになったら、他に手段はあるか

モバイルバッテリーを忘れた、あるいは持っていないという場面は誰にでもあります。
今回の機能はその代替になり得ますが、4.5Wという出力では心もとないのも事実です。
コンビニやカフェで購入できる小型のモバイルバッテリー、あるいは店舗のレンタルバッテリーサービスの方が実用的な場面は多いでしょう。
あくまで「手元に電源が何もない」という最悪の状況を避けるための最終手段と捉えておくのが実態に近いようです。

Shiritomo GADGET編集部の考察

この機能が地味に重要なのは、Appleが「USB-Cへの統一」を単なる端子の変更で終わらせず、相互運用性の土台として使っている点にあります。
USB-C化によって、iPhoneはAirPodsやApple Watchだけでなく、USB PD対応の周辺機器全般と電力をやり取りできる存在になりました。
これは規格を揃えることで生まれる副産物であり、Apple自身が大々的に宣伝していないのも、あくまで緊急用の補助機能という位置づけだからでしょう。

一方で、こうした「知る人だけが得をする」仕様は、知っている人から知らない人へ少しずつ伝わっていく類のものです。
発表時に大きく報じられなかった機能ほど、後から思い出されたときに驚きを伴って広がりやすいのかもしれません。
メーカーが全部を説明しきれない以上、ユーザー同士の発見と共有が機能の価値を後から補っている構図とも言えそうです。

まとめ

iPhone 15以降のUSB-C端子には、他のiPhoneやAirPods・Apple Watchに電力を分け与える機能が備わっています。
速度は遅く常用向きではありませんが、モバイルバッテリーがない緊急時の最後の手段として覚えておく価値はあるでしょう。

さらに深掘りしたい方へ

より詳しい対応機器や充電方法は、Appleの公式サポートページにまとまっています。