「ちゃんと見ている」――肉まんの包装紙に隠れたブタの顔、4万いいね超えの投稿の中身
「商品のパッケージとか包装とか裏側とかに描いてある↓こういうちょっとした可愛いやつが本当に好きなので、ちゃんと見ている」
このひとことから始まる投稿に、4万を超えるいいねが集まりました。
投稿したのは@bakunojobさん。
中村屋の肉まんの包装紙を開いたところに描かれていた、ブタの顔のイラストを紹介したものです。
この記事では、投稿の内容と、パッケージの”隠れた部分”にイラストを仕込む手法が実際にどう使われているのかを調べてまとめました。
先に結論をまとめると:
– @bakunojobさんの投稿(10月24日)に4万3,928件のいいね、57万2,336件超の表示が集まった
– 紹介されていたのは中村屋の肉まんの包装紙を開いた内側に描かれたブタの顔イラスト
– パッケージの目立たない場所にイラストを仕込む手法は、ローソンの商品などでも実際に採用例がある
何が起きたのか
投稿が出たのは10月24日。
@bakunojobさんが、商品パッケージの裏側や包装の内側に描かれた小さなイラストが好きだという内容をポストしました。
これ前も言ったことあるんですけど、
— 安心院バク (@bakunojob) 2026年10月24日
商品のパッケージとか包装とか裏側とかに描いてある↓こういうちょっとした可愛いやつが本当に好きなので、ちゃんと見ているので、
世の中のパッケージをデザインする仕事の人たちには今後も頑張ってほしい。 pic.twitter.com/qoulhOdLE2
添えられていたのは、中村屋の肉まんの包装紙を広げた写真です。
英語・ベトナム語表記の「PORK BUN」「Bánh bao nhân thịt」といった多言語の商品説明に加え、赤いインクでブタの顔と肉まんの形をあしらったイラストが描かれていました。
普段は丸めて捨てられてしまう包装紙の内側に、こうした遊び心のある絵が入っていたことが、4万件を超えるいいねにつながったようです。
投稿のテキストでは「世の中のパッケージをデザインする仕事の人たちには今後も頑張ってほしい」という一文で締められており、パッケージの細部に込められた工夫への敬意がこの投稿の軸になっています。
なお、このポストへの引用投稿を検索したところ、本記事執筆時点で条件に合う引用ポストは見つかりませんでした。
元の投稿自体が57万件超の表示を集めている点から、反応の広がり自体は大きかったとみられます。
調べて分かったこと
パッケージの”目立たない場所”に仕込む手法は他にもある
商品パッケージにおける細部の工夫は、今回の肉まんの例に限った話ではありません。
日経クロストレンドの報道によると、ローソンが2024年5月21日に発売したチルド飲料「シトラスレモンティー」では、寝落ちしているアザラシに毛布を掛けるホッキョクグマや、新橋の居酒屋で店員を気遣って食器を片付けるカバなど、ゆるい動物イラストをパッケージ全7種類で用意しています。
なお「発売から1週間で10万本」というヒットの実績は、前年に発売した同シリーズの先行フレーバー「ジャスミンレモンティー」のもので、シトラスレモンティーはその設計を引き継いだ商品です。
「どの絵が当たるか」を楽しめる仕掛けが、Z世代を中心とした購買のきっかけの一つになっていたと報じられています。
デザイン業界でも”開封体験”が重視されている
パッケージデザインを専門に手がける制作会社・T3デザインが公開している2026年上半期のトレンド解説でも、パッケージが「店頭で見せるもの」から「動画で見せるもの」へと変化し、開封そのものがコンテンツになっているという指摘がされています。
凸版印刷が運営するコラムサイトでも、森永製菓のチョコレート「DARS」の限定商品「パンダース」がSNSで話題を集めた事例が紹介されており、商品企画の段階からパッケージの”話題になりやすさ”を意識したデザインが作られていることがわかります。
こうした記事を踏まえると、パッケージの表面だけでなく内側や裏側まで手をかける作り方は、業界内でも一定の関心を持たれている手法だと言えそうです。
Shiritomo SNS編集部の考察:「ちゃんと見ている」が刺さった理由
この投稿が反応を集めた理由を考えると、イラストそのものの可愛さだけでなく、「ちゃんと見ている」という言葉が持つ意味の大きさが大きかったのではないかと思います。
パッケージの裏側や包装の内側は、商品を使い終わればすぐに捨てられてしまう部分です。
デザインする側にとっては、どれだけ力を入れても気づかれないかもしれない場所でもあります。
それでも手を抜かずに作り込んだものを、ユーザー側が「見ている」「好きだ」と言葉にして届けたことが、今回の投稿の反応の大きさにつながったのではないでしょうか。
ローソンの動物イラストラベルの例からも分かるように、パッケージの隠れた部分への工夫は、売上という結果に結びつくこともある施策です。
ただ、それが数字として成果を出すかどうかとは別に、今回のように「見ている人がいる」という事実そのものが可視化されたことには、デザインに関わる人たちへの一種のエールとしての意味もあったように感じます。
普段は数字では測りにくい細部への配慮が、SNSを通じて改めて評価される機会になったと言えそうです。
まとめ
@bakunojobさんが紹介した中村屋の肉まんのパッケージに描かれたブタの顔イラストは、4万件を超えるいいねを集めました。
パッケージの目立たない場所に遊び心のあるイラストを仕込む手法は、ローソンの飲料ラベルなど他の商品でも実際に採用されており、開封時の小さな驚きや楽しみを演出する工夫として、デザイン業界でも注目されている傾向のようです。
さらに深掘りしたい方へ
ローソン「シトラスレモンティー」のヒット事例は日経クロストレンドの記事で、パッケージデザインの最新トレンドはT3デザインの解説記事や凸版印刷のコラムで詳しく紹介されています。