LINEアプリ、11月4日にまた一部の端末が使えなくなる――対象は「バージョン14.6.3未満」
来月4日、LINEの一部の利用者がアプリを開けなくなる。
対象になるのは、古いiPhoneやAndroid端末でアプリを更新していない人だ。
ニュースとして騒がれているわけではなく、公式ヘルプセンターに静かに掲示された告知だけが根拠になっている。
SNSやアプリを運用する側にとっても、これは他人事ではない。
「古いOSのサポートを切る」判断とその伝え方は、どの会社にも訪れる課題だからだ。
この記事では、何が変わるのか、いつまでに何をすればいいのか、そして同じことが実は毎年起きていた事実を整理する。
先に結論をまとめると:
– iOS/iPadOSは14.6.3未満、Androidは14.4.6未満のLINEアプリが、2026年11月4日にサポート終了となる
– 今後LINEを使い続けるには、iOS/iPadOSなら15.0以上、Androidなら8.0以上のOSへの更新が必要
– 同じ形のサポート終了は2025年11月4日にも行われており、今回が初めてではない
何が起きたのか
LINEの公式ヘルプセンターは、2026年10月8日付の更新で「【終了】LINEアプリ バージョン14.6.3未満(iOS/iPadOS)および14.4.6未満(Android)のサポート終了について」というページを公開した。
内容はシンプルで、2026年11月4日をもって、iOS/iPadOSはバージョン14.6.3未満、Androidはバージョン14.4.6未満のLINEアプリのサポートを終了するというものだ。
ページでは「お使いの端末のOSやLINEアプリを最新の状態にすることで、今後もLINEをご利用いただけます」と案内している。
裏を返せば、対応しないと今後の利用に支障が出る可能性があるということになる。
終了後に具体的にどう動作するか(起動できなくなるのか、一部の機能だけ制限されるのか)までは、ページ上で明示されていない。
必要なOSの最低要件も示されている。
iOS/iPadOSは15.0以上、Androidは8.0以上、Apple Watchと連携する場合はwatchOS 8.0以上が目安になる。
watchOSが7.6.2以下の場合は別の手順が案内されており、スマホ単体のアップデートだけでは済まないケースもある。
調べて分かったこと
これは今回だけの話ではない
LINEのこの手のサポート終了告知は、実は毎年繰り返されている。
2025年12月、LINEの公式アカウントは次のように投稿していた。
【「LINE」バージョン13.20.0以下をご利用の皆さまへ】
— LINE (@LINEjp_official) 2025年12月4日
2025年11月4日をもちまして、「LINE」バージョン13.20.0以下のサポートは終了いたしました。
メッセージ送受信などができない場合は、お手数ですが、最新版「LINE」へのアップデートをお願いいたします。https://t.co/KLbsufAMRL
「【『LINE』バージョン13.20.0以下をご利用の皆さまへ】2025年11月4日をもちまして、『LINE』バージョン13.20.0以下のサポートは終了いたしました」という内容で、日付まで同じ11月4日だった。
基準となるバージョン番号が13.20.0から14.6.3(iOS/iPadOS)へ、Androidも同様に引き上げられた格好で、毎年秋のこの時期に閾値を上げる運用が続いていると見てよさそうだ。
なぜ毎年このタイミングなのかは公式には説明されていないが、OSベンダー側のセキュリティサポート終了サイクルに合わせて、LINE側も古い暗号化方式や通信規格への対応を切っていく、という業界共通の事情が背景にあると考えられる。
古いOSのままだと、LINEだけでなく他の主要アプリも同様の制約を受けることが多い。
古い端末でアップデートできないときはどうすればいいか
一番やってはいけないのは「よく分からないから放置する」ことだ。
まずは手元の端末で、設定アプリからOSのバージョンを確認する。
iPhoneなら「設定」→「一般」→「情報」、Androidなら「設定」→「デバイス情報」で確認できる。
OSの更新画面に「最新です」と出ているにもかかわらず要件(iOS/iPadOS 15.0、Android 8.0)に届かない場合、その端末自体が対応していないということになる。
この場合は端末の買い替えが必要になる可能性が高い。
OSが更新できるのに後回しにしているだけなら、Wi-Fi環境で充電しながら更新を済ませておけば、11月4日を過ぎても特に困ることはない。
Shiritomo編集部の考察:告知の届け方にも学びがある
今回の件で気になったのは、告知の経路がヘルプセンターのページ1枚に留まっていることだ。
LINEのように利用者数が多いサービスほど、古い端末を使い続けている層ほど情報収集に積極的でない傾向があり、ヘルプページを自発的に見に行く人は限られる。
SNS運用・マーケティングの視点で見ると、この手の「期限付きの不利益告知」は、告知した事実そのものより伝わる経路の設計が成果を分ける。
アプリ内のお知らせ、プッシュ通知、メールなど複数の経路を重ねて初めて、対象ユーザーの大半に届く。
毎年同じ時期に同じ運用を繰り返しているなら、その告知フローの到達率を毎年検証し、伝わっていない層への経路を増やす余地があるはずだ。
自社サービスで古いバージョンのサポートを切る予定がある担当者は、ヘルプページへの掲示だけで満足していないか、一度見直してみる価値がある。
まとめ
LINEは2026年11月4日、iOS/iPadOSは14.6.3未満、Androidは14.4.6未満のアプリのサポートを終了する。
これは今回限りの出来事ではなく、2025年11月4日にも同じ形で行われた毎年恒例の運用だ。
対象になりそうな人は、11月4日より前にOSとアプリを最新の状態にしておけば困ることはない。
さらに深掘りしたい方へ
このサポート終了の詳細や、必要なOSバージョンの一覧は公式ヘルプセンターで確認できる。
LINEアプリ バージョン14.6.3未満(iOS/iPadOS)および14.4.6未満(Android)のサポート終了について(LINE公式ヘルプセンター)