聲の形、公開10周年で再上映開始――入野自由・早見沙織が10年ぶりに舞台挨拶
2016年の公開当時、上映館はわずか120館でした。
それでも口コミで評判が広がり、最終的な興行収入は23億円まで伸びています。
映画『聲の形』が、公開から10年を迎えた2026年10月30日、全国で再上映を始めました。
今回は初めて、迫力ある音響と映像を体感できるDolby Cinema版も上映されています。
当時スクリーンで見届けたファンも、まだ出会っていない人も、10年を経たこの作品が今どんな形で甦っているのか気になるところではないでしょうか。
先に結論をまとめると:
– 10月30日から全国で再上映がスタートし、初のDolby Cinema版も登場しています
– 入野自由さん・早見沙織さんが10年ぶりに舞台挨拶へ登壇しました
– 原作者・大今良時さんの描き下ろしイラストなど、記念企画が多数展開中です
舞台挨拶で見せた、10年前との変化
再上映の初日となった10月30日、東京・丸の内ピカデリーのDolby Cinemaスクリーンでは18時30分の回に合わせて舞台挨拶が開かれました。
登壇したのは、主人公・石田将也役の入野自由さんと、西宮硝子役の早見沙織さん。
2人は公開当時を振り返りながら、ファンへの感謝を伝えています。
舞台挨拶後、早見さんは自身のアカウントで振り返りのコメントを投稿しました。
#聲の形
— 早見沙織 Official (@hayami_official) 2026年10月30日
舞台挨拶ありがとうございました
公開から10年の今も、これから先も、多くの人に伝えていけますように。
ぜひ劇場で、進化した音響で、じっくり味わっていただけると嬉しいです(早) pic.twitter.com/2BW6ukgfro
「公開から10年の今も、これから先も、多くの人に伝えていけますように」という言葉には、単なる再上映イベントではなく、作品を次の世代につなぐ意識がにじんでいます。
ただ、舞台挨拶で感慨を語るだけなら、よくある周年企画のひとつで終わってしまいます。
今回はそこにとどまらない動きが、制作側や原作者からも重なって出てきました。
調べて分かったこと
なぜ今、10年目に再上映するのか?
『聲の形』は、聴覚障害のある少女・硝子と、かつて彼女をいじめていた将也の再会と再生を描いた物語です。
原作は大今良時さんによる漫画(講談社刊)、監督は『けいおん!』などで知られる山田尚子さん、脚本は吉田玲子さん、制作は京都アニメーションが手がけました。
2016年9月の公開当初は120館規模のミニシアター公開でしたが、口コミによってロングランヒットとなり、興行収入は23億円まで伸びています。
今回の再上映は、公開10周年という節目に合わせたものです。
すでに一度劇場で見た観客にとっては当時の感動を再体験する機会であり、公開当時にはまだ映画館に通っていなかった若い世代にとっては初めての出会いの機会にもなっています。
Dolby Cinemaで何が変わったのか?
今回の再上映で特に強調されているのが、初のDolby Cinema上映です。
Dolby Cinema(映像と音響を専用の規格で再構築した上映方式)では、通常のスクリーンより明暗の幅が広い映像と、立体的な音の広がりが得られます。
公式発表によれば、今回の上映に向けて音響面の最新ブラッシュアップが施されたとのことです。
✨本日✨
— 映画『聲の形』公式 (@koenokatachi_M) 2026年10月30日
再上映&Dolby Cinema上映🎬
⋱主題歌アーティストコメント紹介📣⋰
aiko
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主題歌に選んでいただけた時は信じられなくて取り乱して、とってもプレッシャーを感じたのを覚えています笑#映画聲の形 pic.twitter.com/LcZHWrRLzV
この投稿は、主題歌を担当したaikoさんのコメントを紹介したものです。
aikoさんは「今でも歌う時に最初に浮かぶのは将也と硝子が寄っている姿」と振り返りました。
10年前の自分に伝えたいこととして挙げたのは、主題歌「恋をしたのは」の歌詞にある「今も昔もずっと同じままだよ」という一節です。
新しい音響で聴くことになるこの主題歌が、10年前と変わらない形で届くのか、変わって聴こえるのか――そこも今回の再上映の見どころのひとつです。
原作者はどう10年を振り返っているのか?
10周年を記念して、原作者の大今良時さんは、将也と硝子が映画館を訪れる場面を描いた新作イラストを公開しました。
劇場のロビーで配布される入場者特典カードにも、公開当時のキャラクター別イラストを組み合わせた将也と硝子の2人が描かれており、舞台挨拶に登壇した入野さんと早見さんも、このカードを手にファンの前に立っています。
再上映は単に過去のフィルムを流すだけでなく、原作者・声優・音楽アーティストがそれぞれ新しいコメントや作品を寄せる形で進んでいる点が特徴です。
Shiritomo ANIME編集部の考察
新作を一本も作らず、音響と上映規格だけをアップデートして「もう一度体験してほしい」と呼びかける。
今回の再上映がやっていることは、実はシンプルです。
10年前に感動した人の記憶に、Dolby Cinemaという新しい入り口を足しただけとも言えます。
それでも入野自由さんと早見沙織さんが同じ舞台に立ち、原作者が新しいイラストを描き下ろし、主題歌のaikoさんまでコメントを寄せています。
制作陣・キャスト・原作者がそろって同じタイミングで動いていることが、単なる懐古企画と一線を画しています。
カタログ作品の価値を測る基準が「新作が出るかどうか」だけでなく「10年後も関係者が同じ場所に集まれるかどうか」に移りつつあることを、この再上映は示しているのではないでしょうか。
まとめ
映画『聲の形』は10年という時間を経て、新しい音響とスクリーンで観客の前に戻ってきました。
当時の記憶を持つ人も、これから初めて出会う人も、この機会に劇場でその“聲”を確かめてみてはいかがでしょうか。
さらに深掘りしたい方へ
より詳しい情報は公式サイトや各メディアの記事でも確認できます。