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1989年発売のF-91Wを英国陸軍が新兵に配布、ソニーは初代ウォークマン復刻を匂わせる――ガジェット業界を覆った”なつかしさ”【編集部まとめ】

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年11月2日 更新
1989年発売のF-91Wを英国陸軍が新兵に配布、ソニーは初代ウォークマン復刻を匂わせる――ガジェット業界を覆った”なつかしさ”【編集部まとめ】

単1形乾電池10本で動くラジカセ、重さ15.6キロ。
かたや、わずか21グラムの腕時計。
メーカーも価格帯もまったく違う製品ですが、この1ヶ月のガジェット記事を並べてみると、8つの製品が同じ動きでつながっていました。
気になる製品が1台でもあれば、予約・応募の締切を見逃さずに済むはずです。

先に結論をまとめると:
– 英国陸軍のF-91W配布、ソニーのウォークマン復刻ティザー、カシオの指輪型A168など、値段もジャンルもバラバラな8製品が同じタイミングで”懐かしさ”を打ち出した
– 多くが単純な再販ではなく、マルチミッションデイトやAI翻訳機能のような”今の技術”を1つ添えて出している
– きのこの山・ORIONのように、クラウドファンディングや先着・抽選で需要を確かめてから作る売り方も目立つ

いま、”復刻ブーム”に何が起きているのか

腕時計・イヤホン・ラジカセと、カテゴリも世代もバラバラな製品が、この1ヶ月に相次いで過去の名作を甦らせています。
カシオはG-SHOCK初号機「DW-5000C」と定番デジタルウォッチ「A168」を2つの形で復刻し、ソニーは初代ウォークマン付属ヘッドホンを匂わせるティザーを出しました。
Boseもバッテリーを持たない有線イヤホンを11年ぶりに復活させています。

ただ、どれも単なる懐古趣味の再販ではありません。
見た目は過去のまま、中身には現在の技術を1つ足している例が多いのが共通点です。
きのこの山イヤホンやORIONのラジカセのように、量産前にクラウドファンディングで需要を確かめる売り方も目立ちました。
ここからは、8つの事例を順に見ていきます。

懐かしさを売りにした8つの事例

1. 英国陸軍が新兵全員に配ったのは、スマートウォッチではなく1989年の”チプカシ”

1989年発売のカシオ「F-91W」を、英国陸軍が2026年6月から正規の新兵全員に配り始めました。
入隊前のウェルカムパックに手紙やノートと一緒に入っていて、英国内価格はおよそ20ポンド(日本円で4,000円程度)です。
すでに2,900個を配布済みで、2027年末まで続ける方針だといいます。
電池寿命7年、日常生活防水というシンプルな性能が、画面を割りやすい高機能なスマートウォッチより訓練に向いている、という判断のようです。
35年以上ほぼ同じ設計のまま売られ続けているという事実が、実用性を物語っています。

カシオF-91W、英国陸軍が新兵全員に配布カシオF-91W、英国陸軍が新兵全員に配布——1989年発売の約20ポンドの腕時計が選ばれた理由新兵に届くウェルカムパックの中身は、入隊を歓迎する手紙とノート、ペン、そして腕時計1本です。

2. ソニーが仕掛けたのは、型番すら名乗らない”匂わせ”ティザー

ソニーは10月30日、新しいヘッドホンのティザーサイトを公開しました。
描かれているのは青とオレンジのシルエットだけで、発表日(11月6日午前9時・日本時間)以外の情報は伏せられています。
このオレンジが、1979年発売の初代ウォークマンに付属したヘッドホン「MDR-3」のイヤーパッドの色と同じだとファンの間で指摘され、輸入データから型番が「MDR-3R」であること、技術認証機関の資料から有線モデルであることが、それぞれ確認されていました。
英国陸軍が選んだ20ポンドの腕時計とは対照的に、情報を小出しにする手法です。

ソニーが新ヘッドホンのティザー公開ソニーが新ヘッドホンのティザー公開、初代ウォークマン復刻か――「耳元に、あの日のミライ。」11月6日発表青とオレンジ。
シルエットだけが浮かぶティザー画像に「耳元に、あの日のミライ。」と添えられています。

3. バッテリーを捨てたBoseの新作、「ついに復活」と販売店が沸いた理由

Boseが10月23日に発売した有線イヤホン「Noise Cancelling Wired Earbuds」は16,500円です。
USB-C接続で端末から給電するため、内蔵バッテリーを持ちません。
予約開始の時点でイヤホン専門店「e☆イヤホン」が「出た!?」と紹介し、その翌日にはヨドバシカメラの公式アカウントが「ついに復活」と紹介しています。
IPX4相当の防水、ケーブル長は約1.3m。
Lightning端子のiPhoneではOTGアダプターが必要です。
電池切れで聞けなくなる心配が減るのが、最大の売りです。

Bose有線イヤホン「ついに復活」Bose有線イヤホン「ついに復活」、バッテリー不要で16,500円16,500円。
そこにバッテリーは入っていません。
充電という発想そのものを手放した一台です。

4. 15.6キロの大型ラジカセが帰ってきた、しかもクラウドファンディングで

ドウシシャのブランド「ORION」が10月16日に発表した「SCR-B10」は、幅75cm・重さ15.6kgという、肩に担いで歩いた”大型ラジカセ”そのものの大きさです。
スピーカー8基、アンプ総合出力60Wという本格仕様に加え、単1形乾電池10本でも駆動できます。
11月4日からクラウドファンディング「GREEN FUNDING」でプロジェクトが始まり、価格は資金調達の進み方次第でまだ決まっていません。
量産してから売れ残るより、先に欲しい人を集めてから作る——この考え方は、後述するきのこの山イヤホンとも共通します。

80年代の大型ラジカセが復刻、ORION「SCR-B10」80年代の大型ラジカセが復刻、ORION「SCR-B10」は単1電池10本でも駆動幅75センチ、重さ15.6キロ。
ドウシシャのブランド「ORION」が発表した新型ラジカセのサイズです。

5. G-SHOCKの原点DW-5000Cを、あえてアナログ針で再解釈

カシオ計算機は10月22日、G-SHOCK初号機「DW-5000C」(1983年発売)の角型フォルムをもとに、デジタルではなくアナログ針で作り直した新シリーズ「2500」を発表しました。
樹脂ケースの「GAC-2500」が20,900円、メタルベゼルの「GMC-2500」は37,400円〜49,500円で、全9機種です。
日付や計測値を1つの窓で切り替える「マルチミッションデイト」など新機構も搭載しています。
実はこの型番、正式発表の7週間前の9月3日の時点で、公式サイトへの先行掲載をファンサイトが見つけて報じていました。

G-SHOCK「2500」シリーズが正式発表G-SHOCK「2500」シリーズが正式発表、初号機DW-5000Cをアナログで再現――価格は20,900円から角張った八角形のベゼルに、丸みを帯びた新しいラインが重なります。
G-SHOCKの原点を針だけで再解釈した一台です。

6. 指輪になった”チプカシ”、A168がもう一度小さく生まれ変わった

カシオの定番デジタルウォッチ「A168」(1995年発売)のデザインを、そのまま指輪サイズに落とし込んだ「CASIO RING WATCH CRW-002」が2026年11月に発売されます。
価格はシルバーが19,800円、ゴールドが22,000円です。
基本サイズは22号ですが、19号・16号用のスペーサーが同梱され、1つの商品で3段階の指のサイズに対応します。
小型化しても機能は削られていません。
2024年発売の前作「CRW-001」も抽選販売で即完売していたシリーズで、20,900円から復刻したG-SHOCK「2500」と同じ発想が重なります。

カシオ リングウォッチ「CRW-002」カシオ リングウォッチ「CRW-002」、A168デザインを指輪に宿し11月発売 19,800円から指にはめる部品の表面に、縦長の小窓が二つ並んでいます。
デジタル時計の文字盤です。

7. きのこの山がイヤホンになって”2年半ぶり”の再挑戦

2024年に3,500台限定で発売され、わずか10分で完売した「きのこの山ワイヤレスイヤホン」。
その進化版「Pro」が11月1日からMakuakeでクラウドファンディングを始めます。
1,000人以上の申し込みが集まれば商品化が決まる「All or Nothing」方式で、締切は12月13日です。
価格は通常36,300円、開始24時間・先着1,000台限定の早割なら29,800円です。
充電ケースの待機可能時間は初代の約26日から約81日へ3倍以上に延び、実用面の改善にも踏み込んでいます。

「きのこの山」ワイヤレスイヤホンPro復活「きのこの山」ワイヤレスイヤホンPro復活、11月1日からMakuake開始――早割29,800円は24時間限定3,500台が、わずか10分で売り切れました。
2024年発売モデルの進化版が帰ってきます。

8. 布袋寅泰とのコラボも4作目、45周年で初めてメタルベゼルを採用

カシオとギタリスト布袋寅泰のコラボG-SHOCK第4弾「HOTEI 45th CELEBRATION GUITARHYTHM MODEL」が発表されました。
価格は税込36,300円です。
布袋さんの音楽活動45周年を記念し、代表作「GUITARHYTHM」シリーズを象徴する柄をベルトと盤面にあしらっています。
ベースは角型デザインの「GM-5600」で、過去3作は樹脂ケースのDW-5600やGA-2100だったのに対し、今回が初めてのメタルベゼル採用でした。
先行予約は10月14日から数量限定で始まっています。

G-SHOCK×布袋寅泰コラボ第4弾G-SHOCK×布袋寅泰コラボ第4弾、45周年モデルは36,300円で予約開始税込36,300円。
カシオと布袋寅泰のコラボG-SHOCKとしては、これが4作目になります。

8個の事例を1枚にまとめると

事例 数字 効いたもの
英国陸軍×F-91W 約20ポンド、配布済み2,900個 1989年モデルを35年以上そのまま販売
ソニー新ヘッドホン 11月6日午前9時発表予定 型番「MDR-3R」、初代ウォークマンの付属ヘッドホンのデザイン
Bose有線イヤホン 16,500円 バッテリー非搭載・USB-C給電
ORION SCR-B10 重さ15.6kg、乾電池10本駆動 80年代大型ラジカセ+Bluetooth対応
G-SHOCK 2500 20,900円〜49,500円、全9機種 DW-5000Cのアナログ再解釈
カシオCRW-002 19,800円/22,000円 A168デザインを指輪サイズに圧縮
きのこの山Pro 早割29,800円/通常36,300円 待機時間3倍(26→81日)
G-SHOCK×布袋寅泰 税込36,300円 45周年、GM-5600初のメタルベゼル

Shiritomo GADGET編集部の考察

8つの事例を並べて見えてくるのは、「懐かしさ」の売り方そのものが変わってきたということです。
マルチミッションデイトのような”今の技術”を1つ添えている点は、多くの製品に共通していました。
単純な再販ではなく、過去のデザインを入口に新機能を試す場として使われているように見えます。
きのこの山やORIONのようにクラウドファンディングで先に需要を確かめてから作る手法も目立ちました。
量産して売れ残るより、欲しい人を先に見つけるほうが合理的だという判断でしょう。
明日からできることは2つ。
気になる復刻モデルがあれば予約の締切と抽選・先着の方式を確認すること。
そして「そのまま再現」か「新機能付き」かを公式発表で見極めることです。

まとめ

値段もジャンルもバラバラな8つの製品が、同じタイミングで”懐かしさ”を打ち出した1ヶ月でした。
気になる1台があれば、まずは予約や応募の締切を確認してみてください。

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