「他行をご利用いただく」――ドコモSMTBネット銀行、総合振込の障害で案内。同日に手数料改定も発表

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年11月2日 更新
「他行をご利用いただく」――ドコモSMTBネット銀行、総合振込の障害で案内。同日に手数料改定も発表

「・他行をご利用いただく」。
ドコモSMTBネット銀行の「お知らせ」ページに、11月2日、こんな一文が載りました。
法人のお客さま向けに提供している「総合振込サービス」が止まり、代わりに案内されたのが、まさかの「ほかの銀行を使ってください」という内容だったのです。

ネットバンキングやキャッシュレス決済を日常的に使っている人にとって、「障害が起きたらどうなるか」は他人事ではありません。
この記事では、何が起きたのかを整理したうえで、同じトラブルが自分の使っている銀行で起きたときにどう対処すればいいかもまとめます。

先に結論をまとめると:
– ドコモSMTBネット銀行で11月2日、法人向け「総合振込サービス」にシステム障害が発生し、10月30日以降の申込分がまとめて取消しに
– 銀行側は「1件ずつ都度振込」「他行の利用」「復旧後の再申込」の3つを代替手段として案内。
復旧時期は未定
– 同じ日に、提携NEOBANK9支店(7支店は月5回から2回、ファイターズ・ツツジの2支店は月3回から2回)とV NEOBANK本体の手数料無料回数を減らす改定も発表されました

何が起きたのか

ドコモSMTBネット銀行(NTTドコモとSMBC信託銀行が共同で手がけるネット銀行)は、2026年11月2日16時7分、法人のお客さま向けの「総合振込サービス」でシステム不具合が発生し、サービスを停止したと発表しました。
総合振込は、給与や複数の取引先への支払いをまとめて処理できる機能で、企業の経理担当者が使う基幹的なサービスのひとつです。

同日17時55分の追記では影響範囲がさらに広がり、10月30日19時から11月1日の間に受け付けた申込分と、障害当日の11月2日に受け付けた申込分のすべてが取消しとなることが明らかになりました。
週末をまたいで受け付けていた振込依頼が、まるごと無効になったことになります。

この状況を伝えたのが、@honahuku_vrcさんの投稿です。

投稿には銀行の公式お知らせページのスクリーンショットが添えられていて、赤い「システム障害」の表示と「他行をご利用いただく」という一文が写っています。
この投稿は2026年11月2日の昼過ぎ(日本時間12時59分)に投稿され、1,588件のいいねと542件のリツイートを集めました。

ただ、銀行が案内する「他行利用」が具体的にどういう意味なのか、そして同じタイミングで発表された手数料の話は何なのか。
一次情報を確認してみました。

調べて分かったこと

障害の原因や復旧の見通しは分かっているのか?

ドコモSMTBネット銀行の公式お知らせ(2026年11月2日更新)を確認すると、障害の原因についての説明はなく、「サービスの復旧につきましては、改めてお知らせいたします」とのみ記載されています。
つまり、現時点では復旧の目処は公式には示されていません。
銀行が案内している代替手段は次の3つです。

  • 1件ずつ都度振込を行う
  • 他の金融機関(他行)を利用する
  • サービス復旧後に、あらためて総合振込を申し込む

まとめて処理できるはずの総合振込が使えなくなったことで、担当者が1件ずつ振込操作をやり直す手間が発生していることになります。

総合振込が止まったとき、今すぐできることは?

ネット銀行の障害は今回に限った話ではなく、別の銀行でも振込ができなくなるトラブルはたびたび起きています。
もし自分の使っている銀行で総合振込や通常の振込が止まってしまったときは、今回ドコモSMTBネット銀行が案内した3つの手段がそのまま参考になります。

特に支払期限が迫っている場合は、まとめて処理する機能を使わず「1件ずつ都度振込を行う」方法に切り替えると、障害の影響を受けにくくなります。
取引先への支払いが絡む場合は、振込が完了しているかどうかを個別に確認し、同じ内容を二重に申し込まないよう気をつける必要があります。
取消しとなった申込分は自動的に再実行されるわけではなく、利用者側であらためて手続きをする点も、今回のケースと共通しています。

手数料改定はいつから、何が変わるのか?

同じ11月2日、ドコモSMTBネット銀行はATMと他行宛振込の手数料無料回数を減らす改定も発表しました。
対象はヤマダネオバンク・京王NEOBANK・ライブドア支店・ファイターズ支店・おうちバンク支店・ノムコム支店・FANY支店・ツツジ支店(アルバルク東京NEOBANK)・リノシー支店の提携9支店で、2027年2月1日から、ヤマダ・京王・ライブドア・おうちバンク・ノムコム・FANY・リノシーの7支店は月5回から月2回へ、ファイターズとツツジの2支店は月3回から月2回へ、それぞれ無料回数が減ります。
主力の「V NEOBANK」(イチョウ支店)自体も、2027年4月1日から同じく月5回から月2回に変更される予定です。

発表は今回の障害と同じ日でしたが、手数料の変更が実際に始まるのは数ヶ月先の2027年2月・4月からで、障害そのものとは別の決定です。
「今すぐ手数料が上がる」わけではないものの、無料で使える回数が半分以下になる変更だけに、普段からATMや他行への振込を頻繁に使っている利用者ほど影響は大きくなりそうです。

Shiritomo編集部の考察

この件で印象的だったのは、障害を伝える銀行のお知らせ内容が、スクリーンショットの形でXでも共有され、広く見られていたことです。
障害や不具合が起きたとき、ユーザーは公式サイトを定期的に見に行くのではなく、Xで検索して「本当に障害が起きているのか」「自分だけの問題ではないのか」を確認しようとする傾向があります。
今回の投稿も、法人向けサービスという一般利用者には縁遠い内容にもかかわらず、スクリーンショットそのものが一次情報の役割を果たしていました。

企業がシステム障害を告知する際、お知らせページを整備するだけでは情報が届く範囲は限られます。
検索性の高いSNS上でどう見られ、どう転載されるかまで含めて発信を考える必要があることを、この一件は示しているのではないでしょうか。

まとめ

ドコモSMTBネット銀行では11月2日、法人向け総合振込サービスの障害により週末分の申込がまとめて取消しとなり、利用者は「都度振込」「他行利用」「復旧後の再申込」のいずれかで対応する必要があります。
同日発表された手数料の無料回数削減は2027年2月・4月からの変更で、今回の障害とは別の話として覚えておくとよさそうです。

さらに深掘りしたい方へ

【訂正】(2026年11月3日)
公開当初の記述に誤りがありました(結論部分で「提携NEOBANK9支店とV NEOBANK本体の手数料無料回数を月5回から2回へ減らす」と総括しているが、本文では9支店中7支店のみが月5回→2回で、ファイターズ・ツツジの2支店は月3回→2回と明記されている)。
一次情報を確認したところ一次情報(すまほん!!記事、ドコモSMTBネット銀行発表に基づく)を確認すると、9支店のうち7支店(ヤマダ・京王・ライブドア・おうちバンク・ノムコム・FANY・リノシー)は月5回→2回だが、ファイターズ支店とツツジ支店(アルバルク東京NEOBANK)は月3回→2回であり、本文の記述と一致する。
一方、結論まとめの一文は全9支店が『月5回から2回』であるかのように総括しており、本文と矛盾している。
読者が最初に目にする結論部分の誤りを本文に合わせて修正する。
該当箇所を修正しています。
読者のみなさまにお詫びして訂正いたします。