Geminiの「Gem」、11月17日から読み取り専用に――ChatGPTの「GPTs」も12月11日で終了
11月17日、Googleの「Gem」は個人アカウントで読み取り専用になり、12月17日には完全に削除されます。
これに先立つ12月11日には、OpenAIの「GPTs」も動作を止める予定です。
似た仕組みを持つ二つの機能が、年末にかけてほぼ同時に区切りを迎えることになります。
Gemで自分用の指示文を作っていた人、誰かが作ったGPTsに日々相談を投げていた人にとっては、年末の設定整理が重なる格好になりそうです。
この記事では、それぞれ何が・いつ変わるのか、そして今のうちにやっておくべきことを整理します。
先に結論をまとめると:
– Geminiの「Gem」は個人アカウントで11月17日に読み取り専用、12月17日に削除。
自動で新機能「スキル」へ移行される
– Workspace(法人向け)は2027年3月、教育向けは2027年6月に移行が始まる
– ChatGPTの「GPTs」は12月11日に動作を停止。
12月中にはChatGPTとCodexの利用枠も一つに統合される予定
Gemの「スキル」移行、Google公式が10月に紹介していた新機能
Gemの後継にあたる「スキル」は、繰り返し使う指示や手順をあらかじめ保存しておき、チャット中に「/」を打つだけで呼び出せる機能です(Googleは「@」でも呼び出せるよう近く変更する予定だとしています)。
10月9日、Google Japanの公式アカウントがこの新機能の特徴をまとめて紹介していました。
繰り返し行うタスクや指示をあらかじめ保存し、いつでも簡単に再利用できる新機能「スキル」を Gemini アプリで順次提供開始しました🚀
— Google Japan (@googlejapan) 2026年10月9日
「Gem」の進化版「スキル」の主な特徴と機能をまとめてみました🛠️
■「/(スラッシュ)」とプロンプトに入力するだけで保存したスキルを簡単に呼び出し
■… pic.twitter.com/x0aH8Whr3E
この投稿で紹介されているとおり、複数のスキルを一つのチャットの中で組み合わせて使える点は、これまでのGemにはなかった動きです。
移行後の使い勝手そのものは、むしろ広がる方向にあるといえそうです。
ただ、この投稿だけでは「いつ・誰が」実際に移行するのかまでは見えてきません。
そこでGoogleの公式ヘルプを確認してみました。
調べて分かったこと
Gemの「スキル」移行で何が変わるのか?
Google公式のヘルプセンターによると、個人アカウント(18歳以上)では11月17日にGemが読み取り専用になり、新規作成・編集ができなくなります。
12月17日を過ぎるとGeminiアプリ上のGemとその添付ファイルは完全に閲覧できなくなるため、残しておきたいファイルは個別にダウンロードしておく必要があります。
Googleは「Gemの提供終了に伴い、Gemは自動的にスキルに移行されます」と案内していますが、移行後のスキルは元のGemと完全に同じではありません。
ファイルには100MBという総容量の上限があり、GitHub連携ファイルや音声・動画、古い形式のOfficeファイル、圧縮ファイルは移行の対象外です。
普段から大きなファイルを添付していた人ほど、「放置でOK」とは言い切れない内容になっています。
Workspace(企業・法人・非営利団体向け)は2027年3月から、教育機関向けは2027年6月からと、個人アカウントより数カ月遅れて移行が始まります。
Googleはこの間に、残っているGemを自動で「スキルの下書き」へ変換するとしています。
ChatGPTのGPTsとCodexの利用枠、何が重なるのか?
ChatGPT側では、個人向けの「カスタムGPT」機能が12月11日に動作を停止します。
後継にあたるのは「プラグイン」という機能で、指示文(プロンプト)と参照ファイルはこのプラグインに引き継がれますが、過去の会話履歴は移行されません。
企業向けワークスペースでは、承認を得たうえで2027年2月11日まで猶予が認められるケースもあるようです。
これとは別に、OpenAIは12月のある時点から、ChatGPTとCodex(コード生成向けのエージェント機能)の利用枠を一つのプールへ統合すると案内しています。
ChatGPTのエージェント機能とCodex(ChatGPT経由・コードエディタ・ターミナルのいずれからの利用でも)が同じ枠を消費する形になり、通常のチャットだけは枠を消費しない設計です。
具体的な実施日や、プランごとの上限の数値はまだ公表されていません。
GemとGPTsの終了は数カ月前から決まっていた話ですが、この利用枠統合は11月に入ってから案内された新しい変更で、情報の出どころも更新のタイミングも別物です。
今すぐやっておくべきことは?
Gemを使っていた人は、12月17日より前に必要なファイルを個別にダウンロードしておくのが安全です。
移行後のスキルは編集専用の場所が変わるため、よく使う指示文は一度自分で見直しておくと移行後の手間が減ります。
GPTsを使っていた人は、12月11日より前に指示文・参照ファイルの内容を棚卸しし、外部サービス連携(カスタムアクション)やGPTごとに指定していたモデルは自動移行の対象外なので、自分で作り直す前提で準備しておくのが確実です。
会話履歴は移行されないため、残したい内容があれば今のうちに自分でメモしておく必要があります。
Shiritomo編集部の考察:明日からやることは2つ
今回の件で見落とされがちなのは、GemとGPTsが「似た機能だから同時期に終わる」わけではなく、それぞれ別の会社が別の理由で進めてきた移行計画が、たまたま年末に重なっただけという点です。
発表のタイミングも背景もまったく別で、たまたま期限が近接しているだけに、利用者側では「まとめて同じ対応をすればいい」と誤解しやすい状況になっています。
SNS運用やリサーチにAIツールを組み込んでいる人ほど、こうした変更が複数のサービスで同時に起きたときに対応が後手に回りやすくなります。
明日からやれることは二つです。
ひとつは、自分が使っているGem・GPTsの一覧を棚卸しして、移行後も残したい指示文を書き出しておくこと。
もうひとつは、利用枠の変更がある12月に向けて、今の使用量がどの程度か一度確認しておくことです。
小さな手間ですが、年末にまとめて対応するより負担が軽くなります。
まとめ
GeminiのGemは11月17日の読み取り専用化、ChatGPTのGPTsは12月11日の停止と、日程は数カ月前から決まっています。
年末までに自分の使い方を一度棚卸ししておくと、移行後に慌てずに済みそうです。
さらに深掘りしたい方へ
公式の案内も合わせて確認しておくと安心です。


