Amazon Q DeveloperのIDE版・CLI版が2027年4月終了——後継「Kiro」への移行が始まった
「Amazon Q Developerが終わる」——そんな見出しを目にして、思わず二度見してしまいました。
AWSが提供するAIコーディングアシスタント「Amazon Q Developer(アマゾン キュー デベロッパー)」のIDE(統合開発環境:コードを書くための専用ソフト)拡張機能と有償サブスクリプション、そしてCLI(コマンドラインインターフェース:文字を打ち込んで操作するツール)が、2027年4月30日にサポートを終了することが発表されています。
後継ツールとして用意されているのが「Kiro(キロ)」ですね。
新規登録は2026年5月15日から停止されるとのことで、移行の準備は早めに始めた方がよさそうです。
詳しく調べてみたので、まとめてお伝えします。
コミュニティの声——移行情報が飛び交っています
5月1日にAWSが発表したこのニュースは、日本のAWS開発者コミュニティでも即座に反応を呼んでいます。
英語圏のAWSパートナー企業Logicataは、この件をいち早くXで共有しています。
Amazon Q Developer IDE plugins and paid subscriptions will reach end of support on April 30, 2027, with AWS guiding developers to transition to Kiro for spec-driven, agentic development via Ankit S. and Brian Beach on AWShttps://t.co/Xd84EOfSas#aws #AmazonQDeveloper #Kiro
— Logicata (@LogicataCloud) 2026年5月1日
日本語コミュニティでは、CLIの移行方法を具体的に示す投稿が注目を集めているようです。
設定ファイルの移し替え先(.amazonq → .kiro、.amazonq/cli-agents → .kiro/agents、.amazonq/rules → .kiro/steering)を整理したpiqcy氏の投稿は、「公式ドキュメントに書いていなかった」として開発者に好評のようです。
Amazon Q Developer CLI から Kiro へ移行する際の設定ファイル引っ越し先は次の通りです。
.amazonq → .kiro
.amazonq/cli-agents → .kiro/agents
.amazonq/rules → .kiro/steering公式だと肝心のagentsどこに置くか書いてなかったので参考になれば!https://t.co/gEA33IAick
— piqcy (@icoxfog417) 2025年11月18日
また、AWSマネジメントコンソール上でAmazon Q Developerの画面がすでに「Kiro」に変わっていることを確認した報告も上がっており、移行の波は既に始まっているようです。
AWSマネジメントコンソールの「Amazon Q Developer」の画面が「Kiro」に変貌したことを確認。
※eu-central-1の画面で確認https://t.co/cfJuvF6Ovw pic.twitter.com/R6mYEMKBqv— nasuuu (@nasuvit_z) 2025年11月17日
終了するものと継続するもの——整理してみました
AWSの公式ブログによると、今回の終了対象と継続対象は明確に分かれています。
終了するもの(2027年4月30日):
– VS Code、JetBrains、Eclipse、Visual Studio向けのIDE拡張機能
– Amazon Q Developer Pro有償サブスクリプション
– CLIツール(qコマンド)
継続するもの:
– AWSマネジメントコンソール内のQ Developer
– Slack・Microsoft Teamsとのチャット連携
– AWSドキュメントやモバイルアプリでの利用
後継ツールのKiro(キロ)は、単なるコーディング補助ツールではありません。
「仕様駆動開発(スペックドリブン開発:仕様書をもとにAIが開発を進める手法)」を軸に設計されたエージェント型IDEで、開発者が自然言語で仕様書を書くと、Kiroがそれを読み込んで計画・実装・検証まで一気にこなしてくれます。
Q Developerで使えたインラインコード補完、チャット、コード生成はKiroでもすべて引き継がれます。
さらにKiro独自の機能として、イベント駆動で自動実行される「フック」、プロジェクト設定を管理する「ステアリングファイル」、カスタムサブエージェントなども利用できるようになっています。
CLIについては、既存のqコマンドとの互換性が保たれており、設定ファイルを所定の場所に移動するだけで移行できるとのことです。
VS Codeユーザーにとっては移行が最も簡単で、Kiro IDEをインストールして起動すると、拡張機能・設定・キーバインドを自動でインポートするプロンプトが表示されるそうです。
さらに深掘りしたい方へ
- Amazon Q Developer サポート終了の公式発表(AWS DevOps Blog)
- Kiro公式サイト
- Amazon Q DeveloperからKiroへの移行ガイド(公式ドキュメント)
- Amazon Q Developer CLIからKiro CLIへのアップグレードガイド
- KiroとAmazon Q Developerの比較(AWS公式ドキュメント)
まとめ
AWSはAmazon Q DeveloperのIDE・CLI版を2027年4月30日に終了し、後継ツール「Kiro」への移行を推奨しています。
Kiroは既存の機能をすべて引き継ぎつつ、仕様駆動開発という新しいスタイルで開発を進められる強化版ツールです。
新規登録が5月15日から停止されるため、現在のユーザーは早めに移行計画を立てることをおすすめします。