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1本買うごとに動画が1本増える——サントリー×TXTキャンペーンが仕掛けた「購入回数」の設計

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年7月22日 更新
1本買うごとに動画が1本増える——サントリー×TXTキャンペーンが仕掛けた「購入回数」の設計

「朝からコンビニに駆けつけるMOAの姿が熱い」。
TOMORROW X TOGETHER(TXT)のファンをそう呼ぶ投稿が、Xで次々と流れてきました。
理由は、7月21日にスタートしたサントリーとのコラボキャンペーンです。
この記事では、いいねやリポストの数字だけでは見えない「なぜコンビニに人が動いたのか」という設計の中身を掘り下げます。
ファン向けキャンペーンの成功事例として、購入体験そのものを企画する視点はSNS運用者にも参考になります。

先に結論をまとめると:
– 「1本買うごとに動画が1本増える」仕組みで、SNSでの拡散より先に来店・購入という行動を引き出している
– 5本・10本という累計購入数に応じて限定コンテンツが解放される段階設計が、リピート来店を作っている
– 対象店舗を全国8チェーンに広げたことで、地域を問わず参加できる導線になっている

Xで話題になっていること

サントリーの「天然水 きりっと果実」とTXTのスペシャル企画「OUR SHINING MOMENTS」が、7月21日9時にスタートしました。

対象商品を1本買うごとに、特設サイトでメンバー同士が”輝く瞬間”をテーマに撮影した「シャイニングムービー」を1本ずつ視聴できる仕組みです。
全10種類のムービーがあり、累計5本・10本購入を達成すると、それぞれ限定の「スペシャルムービー」(各1種)が追加で解放されます。
単に商品を買って終わりではなく、”買うたびに手に入るコンテンツが増える”という体験が、ファンの購買意欲を後押ししているようです。

TXT公式アカウントの告知には1万4千件超のいいねが集まり、コンビニでの購入報告や「何本買った」という投稿がXのタイムラインに広がりました。
ただ、この盛り上がりの裏には、単なる話題性だけでは説明できない仕掛けがあります。
そこで、キャンペーンの設計そのものを詳しく確認してみました。

調べて分かったこと

なぜ「動画を小分けにして解放する」設計にしたのか?

サントリーの公式発表によると、対象商品を2本同時購入すると先着でオリジナルステッカー(全2種)がもらえるほか、5本購入ごとに専用サイトから応募することでメンバーの直筆サイン入りフルーツオブジェが抽選で当たる仕組みも用意されています。
1回の購入で完結させず、「1本」「2本」「5本」「10本」と購入回数ごとに異なる特典を段階的に設定しているのがポイントです。
1回買って終わりのキャンペーンに比べ、次の特典を目当てにもう一度店舗に足を運ぶ動機が生まれやすく、これが「朝から駆けつける」という行動につながったと考えられます。

対象店舗を絞らなかった理由は?

対象店舗はセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、セイコーマート、デイリーヤマザキ、ローソンストア100、ポプラの計8チェーンと非常に幅広く設定されています。
特定チェーンに限定するキャンペーンも多い中、全国どこでも参加できる設計にしたことで、地方在住のファンが「近所のコンビニで完結できる」体験を作った点は見逃せません。
応募期間も7月21日9時から8月31日23時59分までと1カ月以上確保されており、じっくり複数回購入する余地を残しています。

CMの新曲初公開も購入動機になっているのか?

今回のキャンペーンに合わせて公開された新Web CMでは、TXTの日本オリジナル最新曲がリリースに先駆けて初公開されました。
楽曲そのものがまだ配信されていない段階のため、「CMでしか聴けない曲を確認したい」という動機も、購入や視聴のきっかけになっていると見られます。
商品購入とコンテンツ体験、さらに未発表曲という「ここでしか得られない情報」を組み合わせている点が、単なる物販タイアップと一線を画しています。

Shiritomo編集部の考察:ファン施策は「購入後に何が起きるか」で差がつく

企業のアーティストタイアップというと、CMやポスターでの露出が目的になりがちです。
しかし今回のキャンペーンで注目すべきは、購入という行動の”後”に体験を設計している点です。
動画コンテンツを小分けにして購入回数に紐づける手法は、ソーシャルゲームの「デイリーログインボーナス」に近い発想であり、単発の話題作りではなく継続的な行動を促す仕掛けとして機能しています。
SNS運用担当者がファン向け施策を考える際は、「投稿してもらうこと」だけでなく「もう一度行動してもらうこと」を目的にコンテンツを段階設計する視点が、今後さらに重要になっていくのではないでしょうか。

まとめ

サントリー×TXTのキャンペーンは、購入回数に応じてコンテンツを解放する設計によって、話題性だけでなく実際の来店・購入行動を引き出すことに成功しています。

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