TikTok先行、Xで告知——SixTONESが新曲「マイオンリー」で見せた二段構えの拡散戦略
「TikTokが投稿されました」。
それだけのシンプルな一文とともに、SixTONESの公式Xアカウントが動画へのリンクを添えて投稿しました。
この投稿はわずかな時間で5,000件を超える「いいね」を集め、インプレッション(投稿が表示された延べ回数)は7万件を突破しています。
新曲そのものはすでに配信中で目新しい情報ではありません。
それでも、TikTokに動画を出し、そのリンクをXで告知するというシンプルな二段構えの投稿が、なぜこれほど反応を集めたのでしょうか。
SNS運用の観点から、この告知の裏側にある設計を確認してみました。
先に結論をまとめると:
– SixTONESの新曲「マイオンリー」は日本テレビ系ドラマ主題歌で、配信リリースから物理盤(9月9日発売の18thシングル)まで約2ヶ月の”引き延ばし”設計になっている
– TikTokに先に動画を出し、Xでリンクを告知する「TikTok→X」の順序が、ファン層と一般層の両方に届く導線を作っている
– ドラマ出演メンバー(髙地優吾)と楽曲を結び付けることで、ドラマ視聴者とグループファンという2つの母集団を同時に取り込んでいる
何が起きたのか(Xでの盛り上がり)
SixTONES公式Xアカウント(@SixTONES_SME)は2026年7月30日、TikTokに新曲「マイオンリー」の動画が投稿されたことを告知しました。
投稿には「TikTokはこちら」「『マイオンリー』配信はこちら」という2つのリンクと、「#SixTONES_マイオンリー」「#愛してるforever」というハッシュタグが添えられています。

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— SixTONES / ソニーミュージック (@SixTONES_SME) 2026年7月30日
新曲「マイオンリー」配信中🌃
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TikTokが投稿されました❤️🔥
ぜひご覧ください👀
🎥TikTokはこちらhttps://t.co/Ie6MY2T0qK
🎧「マイオンリー」配信はこちらhttps://t.co/mH1MjCT1v0#SixTONES_マイオンリー#愛してるforever pic.twitter.com/WirWCKuWTr
投稿文自体は事務的な告知に過ぎません。
しかし公開から短時間で5,000いいねを超えるという反応は、単なる新曲告知としては高い数字です。
この背景には、告知1本だけでは説明がつかない、もう少し込み入った事情がありそうです。
そこで、この曲がどういう位置づけの楽曲なのかを一次情報で確認しました。
調べて分かったこと(調査・深掘り)
なぜこの曲が今、話題になっているのか?
「マイオンリー」は、SixTONESの松村北斗さんが主演を務める日本テレビ系土曜ドラマ『告白─25年目の秘密─』の主題歌です。
配信リリースは2026年7月12日で、すでに2週間以上が経過しています。
つまり今回のTikTok投稿は「新曲リリース」の話題ではなく、楽曲を継続的に露出させるための追加施策だったと考えられます。
さらに公式発表によると、この楽曲は9月9日発売予定の18thシングル「Dance Forever/マイオンリー」に収録される予定です。
配信リリースから物理盤発売まで約2ヶ月の間隔が空いており、この期間中はTikTokやXでの継続的な話題づくりが楽曲の露出を支える役割を担っていると見られます。
TikTokとXを使い分ける理由は?
TikTokに動画を投稿し、その告知をXで行うという順序には理由があります。
TikTokは短尺動画のレコメンド機能によって、フォロワー外のユーザーにもコンテンツが届きやすいプラットフォームです。
楽曲の一部を切り取った動画がTikTok上で拡散されれば、楽曲を知らなかった層にもリーチできます。
一方でXは、既存ファンに「今何が起きているか」を確実に届けるための告知チャネルとして機能します。
SixTONES公式アカウントの投稿には「TikTokはこちら」「配信はこちら」という2つの導線が用意されており、TikTokで発見した動画からストリーミング再生へと、ユーザーを次の行動に橋渡しする設計になっています。
TikTokで新規層に見つけてもらい、Xで既存ファンに確実に届け、そのままストリーミング再生に誘導するという3段構えの流れが、この投稿の裏側にはあると考えられます。
主演を務める髙地優吾さんとドラマの関連付けも見逃せません。
ドラマ視聴者にとっては「主題歌を歌っているのは誰か」という関心の入り口になり、グループファンにとっては「メンバーが出演するドラマ」という関心の入り口になります。
1つの楽曲が2つの異なる母集団の関心を同時に引き寄せる設計になっているわけです。
Shiritomo編集部の考察:明日からやることは2つ
この事例から、SNS運用担当者が持ち帰れる実践的な示唆は2つあります。
1つ目は「配信リリース直後だけで告知を終わらせない」という点です。
今回のケースでは配信開始から2週間以上経ってもTikTok動画という新しい切り口で再度話題を作っており、単発の告知で終わらせず複数回にわたって接点を作る設計が功を奏しています。
2つ目は「プラットフォームごとの役割分担」です。
TikTokは新規層への発見導線、Xは既存ファンへの確実な告知と行動喚起、という役割の違いを意識してコンテンツを配置することで、限られた投稿数でも広いリーチと深いエンゲージメントの両方を狙えます。
単に同じ内容を全プラットフォームに複製するのではなく、それぞれの強みに合わせて出し分ける発想が重要でしょう。
まとめ
SixTONESの新曲告知投稿は、一見シンプルな告知ツイートに見えて、TikTokでの新規層開拓とXでの既存ファンへの確実な訴求を組み合わせた、計算された拡散設計の一端でした。
配信から物理盤発売までの約2ヶ月という長い販促期間を、こうした小刻みな話題づくりで支えている様子がうかがえます。
さらに深掘りしたい方へ
「マイオンリー」配信・詳細についてはSixTONES公式サイトのニュースページで確認できます。
18thシングル「Dance Forever/マイオンリー」は2026年9月9日発売予定です。
