「圏外」表示のままスマホを使い続ける日々が、9月で変わるかもしれません
登山中に電波が消えて家族と連絡が取れない。
海に出た途端、地図アプリが固まる。
そんな経験がある人は少なくないはずです。
ソフトバンクの格安ブランド「LINEMO」は、2026年9月1日から主力プラン「LINEMOベストプラン」「LINEMOベストプランV」に、衛星と直接通信する機能を月額料金そのままで追加すると発表しました。
契約プランを変えなくても、自分のスマホが圏外エリアに強くなる話です。
今使っているスマホの通信範囲がどう広がるのか、公式発表をもとに確認していきます。
先に結論をまとめると:
– LINEMOは2026年9月1日から、既存ユーザーも含めて「SoftBank Starlink Direct」(衛星とスマホが直接通信するサービス)を追加料金なしで使えるようにします
– ただし利用できるのはSMSなど一部のテキスト通信と、対応した一部アプリのデータ通信のみで、通話や動画視聴はできません
– 同時に海外データ通信(毎月最大7日間分)も追加料金なしになり、国内外どちらでも「圏外・現地SIM不要」の安心材料が増えます
何が話題になっているのか
きっかけは、ソフトバンクグループの公式アカウントが投稿したプレスリリースの告知でした。
LINEMO公式アカウントも同じ内容を発信しており、料金そのままで機能が増えるという珍しい形の発表です。

【🌎朗報✈️】
— ラインモさん🍏(LINEMO公式) (@LINEMO_official) 2026年8月7日
LINEMOの料金プランが
料金そのままでパワーアップ!!💪
SoftBank Starlink Directと
無制限の海外データ通信(毎月最大7日間分)
が追加料金なしで利用可能に🌟
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これまで「SoftBank Starlink Direct」はソフトバンク本体・ワイモバイルでは2026年4月10日から提供されていましたが、格安プランのLINEMOは対象外でした。
それが9月から仲間入りするというのが今回のニュースです。
ただ、告知文だけでは「無料」の中身がどこまで指すのか分かりにくい部分もあり、プレスリリース本文を確認してみました。
調べて分かったこと
そもそも衛星と直接通信するとはどういうことか
「SoftBank Starlink Direct」は、宇宙にある多数の衛星と、スマホが基地局を介さず直接電波をやり取りする仕組みです。
山間部や海上など、地上の基地局が届かないソフトバンクの圏外エリアでも通信できるようになるのが最大の特徴です。
ソフトバンク公式サイトによれば、この仕組みで利用できるのはSMS・S!メール(MMS)・RCS(次世代SMS規格)といったテキストメッセージの送受信、緊急地震速報など一部の緊急速報メールの受信、そして対応した一部アプリのデータ通信に限られます。
通話や110番・119番などの緊急通報には対応していません。
対応アプリも「動画視聴や大容量通信はできない」制限付きで、地図アプリや天気アプリなど軽いデータのやり取りに使う一部アプリのみが対象とされています。
加えて衛星との間に遮蔽物のない、空が開けた場所でしか使えず、屋内・地下・市街地では利用できません。
通信速度も、衛星通信という性質上、地上の4G/5G通信より低速になる場合があるとのことです。
「圏外でもいつも通り使える」というより「圏外でも最低限の連絡手段が確保される」機能というのが実態に近そうです。
なぜ今LINEMOに追加されるのか
プレスリリースを読むと、提供の仕方には段階があります。
2026年9月1日から冬(予定)までは、Starlink Directの月額1,650円分を全額割引する形で実質無料にし、冬以降に全プランで正式に「追加料金なし」の機能として組み込む計画です。
名目上は割引という扱いですが、利用者から見れば9月時点で追加負担なく使える点は変わりません。
対象は既存ユーザー・新規ユーザーの両方で、プラン変更の手続きは不要とされています。
背景には、格安プラン同士の競争があるとみる声もあり、Xでは他社の格安ブランドとの比較で語る投稿も見られました。
【LINEMOでもStarlink Direct無料提供】
— ゼンブログ (@ASUS_ZenBlog) 2026年8月6日
▪️SoftBankのサブブランドLINEMO
▪️Starlink Directを9月から無料化
▪️現在の月額1650円→無料
▪️ahamoなど格安プランへの対抗策 pic.twitter.com/wb3Tc52ZL5
ドコモの「ahamo」や楽天モバイルなど、月額の安さで勝負する格安ブランド同士は、料金以外の付加価値でも差をつけようとする動きが続いています。
衛星通信という「安心材料」を無料で載せるのは、その一環と見るのが自然でしょう。
海外データ通信の拡充も見逃せない
今回同時に発表されたのが「海外あんしん定額」の拡充です。
200以上の国・地域で、毎月最大7日間分のデータ通信が追加料金なしで使えるようになります。
ただし1日あたりのデータ量が10GBを超えると、通信速度が最大4.5Mbpsに制限される仕組みが用意されているようです。
海外旅行のたびに現地SIMやeSIMを手配していた人にとっては、選択肢が一つ増える形になります。
Shiritomo GADGET編集部の考察:スマホの「通信範囲」という新しい比較軸
これまでスマホを選ぶ基準は、カメラ性能やバッテリー持ちが中心でした。
しかし衛星直接通信の無料標準化が進むと、「このスマホは衛星と直接通信できるか」という対応機種かどうかの違いが、購入時の新しい判断材料になっていきそうです。
対応機種は現時点で限定的で、iOS・Androidともに一定以上のOSバージョンへの更新が条件とされています。
手持ちのスマホが対象かどうかは、機種変更の際にチェックしておく価値があるでしょう。
通話ができない・対応アプリが限られるという制約は、災害時の「最低限の連絡手段」と捉えるのが実情に近く、過度な期待は禁物です。
とはいえ料金プランを変えずに使える機能が広がる流れは、他の格安ブランドにも波及していく可能性があります。
まとめ
LINEMOは2026年9月1日から、料金プランを変えずに衛星直接通信と海外データ通信の拡充を利用できるようにします。
使える機能はテキスト中心と限定的ですが、圏外エリアでの「最低限つながる」安心感が、追加料金なしで手に入る変化だといえそうです。
さらに深掘りしたい方へ
より詳しい対応機種や利用条件は、ソフトバンク公式のサービス拡充リリースと、SoftBank Starlink Directのサービスページで随時更新されています。
