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OpenAI Codexがブラウザに進出——Chrome拡張でログイン済みサイトを直接操作できるように

shiritomo | AI・SNS・話題のテック情報メディア by Hashout編集部 @shiritomoAI_jp 2026年5月9日 更新
OpenAI Codexがブラウザに進出——Chrome拡張でログイン済みサイトを直接操作できるように

「サブスクリプションを3つ、1分で解約できた」
こんな感想がXに流れてきたとき、思わず手を止めました。
解約手続きはどのサービスも「わかりにくい場所に解約ボタンがある」「複数の確認画面がある」と面倒なもの。
それを1分で終わらせたというのは、OpenAIのAIコーディングエージェント「Codex」が5月7日にリリースしたChrome拡張機能の話です。

Codex Chrome拡張とは何か

OpenAIが開発するCodexは、コードを書いて実行するだけでなく、パソコン操作そのものを代行できる「AIコーディングエージェント」です。
これまでもデスクトップアプリとしてMacOSとWindowsで動作していましたが、今回のChrome拡張によって「ブラウザ内の作業」に特化したアクセスが可能になりました。

拡張の最大の特徴は、ログイン済みのブラウザ状態を使って作業できる点です。
LinkedInやSalesforce、Gmailなど、APIやプラグインでは操作しにくいサービスでも、あなたのアカウントにログインした状態でCodexが動いてくれます。

具体的に何ができるか

公式サイトや報道によると、以下のような用途が想定されています。

  • Webアプリのテスト(DevToolsを活用した動作確認)
  • 複数タブの横断的な情報収集
  • Gmail・Salesforce・社内ツールなどのタスク自動化
  • 前述の「複数サブスクの解約」のような繰り返し操作の一括処理

ChromeのタブグループにCodexの作業がまとまる仕組みになっており、どのスレッド(会話セッション)でどのタブを使ったかが整理されます。
ブラウザの操作がそのままAIエージェントの「手」になる感覚です。

4倍増のユーザー数と今年の急成長

OpenAIによると、Codexの週間アクティブユーザーは現在400万人を超えており、年初比で8倍に増加しています。
「コンピューターユース機能(PC操作の代行)をデスクトップ版に追加したところ、最も多い作業がブラウザ内だとわかった」ため、Chrome拡張という形でその部分を強化したと説明しています。

Xでの反応

この発表に対し、開発者コミュニティでは実用性への期待が先行しました。
OpenAI公式アカウントはこう発信しています。
「デバッグからダッシュボードの確認、調査作業、CRM(顧客管理ツール)の更新まで、ブラウザで行う作業をCodexが引き受ける」。

国内のAI情報発信者は「これ、RPAの代わりにもなるかも」という視点で紹介しており、「複数タブを裏側で同時操作・ログイン必須のサイトもOK・自然言語で指示するだけ」と整理しています。

なお、Chrome拡張はEUとイギリス以外の地域で即日利用可能で、EU・UK対応は「近日中」とされています。

Claudeとの棲み分け

ここで気になるのが、AnthropicのClaude Codeとの比較です。
Claude CodeはターミナルやIDEからコードを書き・テストし・デプロイする用途に強く、CodexのChrome拡張はブラウザ上のGUI操作に特化しています。
どちらも「AIがコードを書いて動かす」ツールですが、得意領域が異なります。

「コードを書くならClaude Code、ブラウザを操作させるならCodexのChrome拡張」という使い分けが、開発者の間で広まりつつあるようです。
どちらのツールも急速に進化しているため、今後は両者の境界がさらにあいまいになっていく可能性もあります。

まとめ

Codex Chrome拡張は、「AIが代わりにウェブを操作する」という体験をより身近にする一歩です。
サブスクの解約から社内ツールの自動化まで、ログインさえしていれば何でもできる可能性は広く、今後の活用事例が楽しみです。
EUとUKでの展開が始まれば、さらなる普及も期待できそうです。

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