「え…??ないんだけど」――新型Apple Watch、日本だけ足りない機能の理由
「え…?? Series 12とUltra 4に『高血圧パターンの通知』がないんだけど……」。
Apple Watch専門メディアの中の人がそうつぶやいたのは、発表直後のことでした。
9月9日(日本時間10日)に登場した新型「Apple Watch Ultra 4」は、心拍センサーの刷新やバッテリー50時間駆動など進化点の多いモデルです。
それなのに、なぜか日本ではすでに旧モデルで使えていたはずの機能が見当たらない。
予約はすでに始まっていて、多くの人が旧モデルからの買い替えを検討しています。
買う前に知っておきたいこの「抜け」の正体を、公式発表をもとに調べてみました。
先に結論をまとめると:
– Apple Watch Ultra 4はGPS+Cellularモデルが税込14万2800円から、9月18日発売。
バッテリーは通常使用で最大50時間駆動する
– 「高血圧パターンの通知」は、旧モデル(Series 9以降・Ultra 2以降)では日本で使えるのに、新型のSeries 12・Ultra 4では発売時点で非対応
– 理由はセンサーの再設計にともなう医療機器プログラムの再承認待ちとみられ、Apple公式は「規制当局による追加承認を申請中」だとして「来年利用可能になる予定」としている
何が起きたのか
Apple Watch Ultra 4は、新しいヘルスセンシングシステムを搭載し、心拍数を5秒ごとに測定。
体調を0〜10のスコアで示す新機能「準備度」も加わりました。
auやNTTドコモ、ソフトバンクの各キャリアも取り扱いを発表し、購入を決めた人からは早速こんな投稿も届いています。
Apple Watch Ultra 4、購入完了👍👍👍 pic.twitter.com/TxCDrtlUrr
— はむさんど. (@hamu_3nd) 2026年9月9日
一方で、Apple Watch Journalの中の人が指摘したのが、冒頭の「高血圧パターンの通知」の欠落でした。
え…??
— Apple Watch Journal (@JournalApple) 2026年9月9日
Series 12とUltra 4に「高血圧パターンの通知」がないんだけど……
これは、さすがにサイトの誤りかな?
…もしくは新機種を医療機器として申請中でまだ認可待ちの状態なのかな🤔
(心電図は通ってそうなのでそういうわけでもなさそうだけど。) pic.twitter.com/o2Ok9RmS9o
「サイトの誤りでは」という声も出るほど、直感的には理解しづらい状況です。
実際のところ何が起きているのか、もう少し詳しく確認してみました。
調べて分かったこと
なぜ新型だけ「高血圧パターンの通知」が使えないのか?
Appleによれば、Series 12・Ultra 4では心拍センサーをハードウェアレベルで再設計しており、これにともなって医療機器プログラムとしての規制当局への再承認が必要になったとみられます。
Apple公式は「来年利用可能になる予定」と説明しており、2027年中の対応が見込まれています。
つまり、発売日だけを見れば、旧モデルのSeries 11・Ultra 3のほうが新型より先にこの機能を使えるというねじれた状況になっています。
スペックと価格はどうなっているのか?
Apple Watch Ultra 4はGPS+Cellularモデルが税込14万2800円から、9月18日発売。
バッテリーは通常使用で最大50時間、低電力モードでは84時間駆動し、15分の急速充電で最大18時間分使えます。
新機能「準備度」は、直近の運動量やトレーニング負荷、睡眠スコアなどから体調を0〜10で採点し、「休養」「無理せずに」「準備完了」といった提案を表示する仕組みです。
高血圧通知はいつ日本で使えるようになるのか?
Apple公式の説明どおりなら、対応時期は「来年」、つまり2027年中が目安です。
買い替えを検討している人にとっては、血圧まわりの機能を目的にするなら急いで新型に乗り換える理由は薄いという判断材料になりそうです。
心拍センサー自体の精度向上は新型のメリットとして残るため、何を優先するかで結論が変わってくる部分といえます。
Shiritomo GADGET編集部の考察:新機能より「承認待ち」に注目したい
新製品発表というと進化点にばかり目が行きがちですが、今回のApple Watch Ultra 4は「新しくなったのに一部の機能が一時的に後退する」という珍しいケースです。
ヘルスケア関連の機能は医療機器としての規制対応が絡むため、ハードウェアを刷新するたびに各国での再承認が必要になり、地域ごとに使える機能がずれるという構造的な事情があります。
Apple製品に限らず、健康・医療系のセンサーを搭載したガジェットを選ぶときは、「そのモデル特有の新機能が、購入する国ですぐ使えるか」を発表直後の一次情報で確認する習慣を持つと、こうした「思っていたのと違う」を避けやすくなります。
まとめ
Apple Watch Ultra 4はバッテリー駆動時間や心拍センサーが進化した一方、日本では「高血圧パターンの通知」が発売時点で使えず、対応は2027年中が見込まれています。
買い替えの決め手にしたい機能が何かによって、急ぐべきか待つべきかの判断は変わりそうです。
この記事で取り上げた製品
Apple Watch Ultra 4
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さらに深掘りしたい方へ
- Apple、「Apple Watch Ultra 4」を発表 – Apple (日本)
- 50時間駆動になった「Apple Watch Ultra 4」 センサー刷新で新機能「準備度」 – Impress Watch
【訂正】(2026年9月12日)
公開当初の記述に誤りがありました(「理由はセンサーの再設計にともなう医療機器プログラムの再承認待ちで、Apple公式は『来年利用可能になる予定』と説明している」と結論部で断定)。
一次情報を確認したところApple公式発表の脚注では『これらのモデルにおけるこの機能の利用については現在、規制当局による追加承認を申請中です。
来年利用可能になる予定です。
』とあり、『来年利用可能』は事実として確認できる。
しかし『理由はセンサーの再設計にともなう再承認待ち』という因果関係はApple自身が説明したものではなく、本文でも『とみられます』と推測扱いにしている。
冒頭の結論要約だけがこの推測を落として、あたかもApple公式が理由まで説明したかのように断定しており、本文の慎重な書き方と矛盾している。
該当箇所を修正しています。
読者のみなさまにお詫びして訂正いたします。

