「死亡は欠勤理由として認められていない」――ホラゲ『報連喪症候群』、Steamで体験版配信
出社しようとした朝、自室が無限にループするようになった。
しかも、死んでも欠勤は認められない。
そんな理不尽な社内規定を抱えたブラック企業を舞台にしたホラーゲームが、10月30日にSteamで体験版配信を始めました。
ゲームに興味がある人はもちろん、「ブラック企業あるある」に身に覚えがある人ほど刺さりそうな設定です。
『報連喪症候群』というタイトルからも伝わってくる、理不尽な報告業務とホラーを組み合わせたこの作品がどんな内容なのか、調べてみました。
先に結論をまとめると:
– 『報連喪症候群』体験版が10月30日、Steamで無料配信開始。
開発は合同会社ウィザードトータスゲームス、パブリッシャーはYAMI GAMES(株式会社闇)
– 主人公はブラック企業の社員。
無限ループする自室で怪現象をスマホで撮影し、パワハラ上司に報告しながら脱出を目指す
– フル版は2027年内にリリース予定。
10月31日開催の「東京ゲームダンジョン14」にも出展される
何が起きたのか
ゲームメディアの電ファミニコゲーマーは、体験版配信を次のように伝えています。
パワハラ上司に「報連相」して“無限に続く自室”から脱出するホラーゲーム『報連喪症候群』体験版がSteamにて配信開始https://t.co/5Ohb6sYI2O
— 電ファミニコゲーマー (@denfaminicogame) 2026年10月30日
「死んでも出社しろ」という理不尽な状況で何としても会社を目指す。次々起こる怪現象の発生源を突き止め、スマホで撮影して上司へと報告 pic.twitter.com/HaMbb3nBZ8
投稿によると、プレイヤーは「死んでも出社しろ」という理不尽な状況のもと、何としても会社を目指すことになります。
次々と起こる怪現象の発生源を突き止め、スマホで撮影して上司に報告する――という流れが、このゲームの基本的な進め方だということが分かります。
ただ、この投稿だけでは、なぜ「報連相(報告・連絡・相談)」というビジネス用語がホラーゲームの核に据えられているのか、具体的な背景までは見えてきません。
そこで、プレスリリースや各ゲームメディアの記事をもとに、もう少し詳しく調べてみました。
調べて分かったこと
「死亡が欠勤理由にならない」という設定の正体
ゲームの主人公・帳谷蓮は、ブラック企業「スクラムコミュニケーションズ」の社員として、パワハラと長時間労働に苦しんでいる人物として描かれています。
ある朝、出社しようとした蓮の自室が、突然無限にループする異常事態に陥るところから物語が始まります。
この作品の企業設定には、「死亡は欠勤理由として認められていない」という方針があります。
つまり、プレイヤーは生き残りながら脱出を目指さなければならないわけです。
実際のゲームプレイでは、無限ループ化した自室を探索し、不気味な黒い人影や会議室らしき空間など、異界化した自室の中に現れる異変を見つけ出し、スマホで撮影して上司に報告しながら先に進んでいく流れになっています。
開発を手がけた合同会社ウィザードトータスゲームスは、理不尽な社内文化という誰もが共感しやすい題材を、ホラーゲームの文法に落とし込んだと言えそうです。
なぜ今、体験版という形で公開されたのか?
体験版は10月30日からSteamで無料配信されており、現時点では序盤部分のみプレイ可能です。
パブリッシャーを務めるYAMI GAMES(株式会社闇)によるプレスリリースでは、フル版は2027年内のリリースを予定していることが明らかにされています。
さらに、10月31日に東京都立産業貿易センター浜松町館で開催される「東京ゲームダンジョン14」(ブース番号3T-7)にも本作が出展されることが発表されています。
インディーゲームの展示イベントに合わせて体験版を先行公開するのは、現地でプレイしてもらいながら反応を集め、フル版の開発に反映させる狙いがあると考えられます。
Shiritomo GAME編集部の考察
『報連喪症候群』が興味深いのは、「報連相」というビジネスパーソンなら誰もが知る業務プロセスを、そのままホラーの脱出メカニクスに転用している点です。
怖がらせる対象を未知の怪物ではなく、理不尽な上司への報告義務という「日常の延長線上にある恐怖」に置いていることが、一見地味な設定に強い引力を生んでいます。
インディーホラーゲームの市場では、既存の恐怖演出だけで差別化するのが難しくなっている中、こうした社会風刺的なテーマ設定は、プレイヤーの実体験に根ざした共感を呼びやすい手法だと言えるでしょう。
東京ゲームダンジョン14のような小規模な展示イベントで体験版を先行公開する動きも、フル版発売までの期間に口コミを育てる戦略として一般的になりつつあります。
2027年のフル版リリースまで、この「ブラック企業ホラー」というジャンルがどこまで広がりを見せるか注目したいところです。
まとめ
『報連喪症候群』は、ブラック企業の理不尽な社内文化をホラーゲームに落とし込んだ作品で、Steamで体験版が無料配信されています。
フル版は2027年内のリリースを予定しており、東京ゲームダンジョン14への出展も決まっています。