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「志尊淳さんがうちの洗濯機に取り憑いて2日目」――シャープが新製品発売に仕込んだ、洗濯機が”喋る”理由

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年9月15日 更新
「志尊淳さんがうちの洗濯機に取り憑いて2日目」――シャープが新製品発売に仕込んだ、洗濯機が”喋る”理由

洗濯を始めたつもりが、俳優本人としか思えない声で話しかけてくる――そんな動画を@1ent0さんが投稿したところ、24時間足らずで3000件を超すいいねを集めました。

「志尊淳さんがうちの洗濯機に取り憑いて2日目…今日は歌ってるよ!!」。
この一言に、多くの人が二重の意味で驚いたはずです。
まず洗濯機がしゃべること自体に、そしてその声が本当に俳優本人だったことに。
SNSの運用や販促に関わる人なら、なぜこの手の”音声サプライズ”がここまで拡散したのか気になるところです。
仕掛け人はシャープでした。

先に結論をまとめると:
– シャープは新製品「プラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機」の発売を記念し、志尊淳さんの録り下ろしボイスを9月14日〜21日の1週間限定で配信中
– 対象はWi-Fiに接続し、クラウドサービス「COCORO WASH(ココロウォッシュ:シャープの洗濯機向けアプリ連携サービス)」に登録した機種のみで、メッセージは全7パターンを毎朝7時に更新
– 洗濯機がしゃべる機能自体はCOCORO WASHの常設サービスで、志尊淳さんのボイスはその上に載せた期間限定の”特別出演”

洗濯機から聞こえた声に、Xがざわついた

きっかけは9月8日、シャープの公式アカウントが投稿した一本の予告でした。

「【びっくりしないで】あらかじめのお知らせです。
来週月曜日から1週間、シャープの洗濯機から毎日、志尊淳さんが洗濯を応援するメッセージが流れます。
つまりあなたの洗濯機が1週間、幻の志尊淳になります。
WiFiにつながる洗濯機が対象です。」

「幻の志尊淳になります」という言い回しがすでに独特ですが、この時点ではまだ半信半疑だった人も多かったようです。
ところが14日、実際にキャンペーンが始まると、@1ent0さんの投稿を筆頭に「本当だった」という報告がタイムラインに次々と流れ始めました。
ただ、予告があったからといって、実際に何が・どこまで届くのかは体験してみないとわかりません。
そこで配信の中身を確かめてみました。

本当に毎日違う声が届くのか?

シャープのプレスリリースによれば、この企画は「洗濯機からこんにちは!志尊淳さん発話WEEK」という名称で、期間は9月14日午前7時から21日午前6時59分まで。
メッセージは全7パターンあり、毎日午前7時に切り替わる仕組みです。
例として公開されているのは「俳優の志尊淳です。
ドラム式洗濯乾燥機の発売を記念して、今日から1週間あなたのお洗濯に寄り添います。
よろしくお願いします」というもの。
日替わりというより、1週間分の”連続ドラマ”に近い構成だとわかります。

対象になるのは、9月10日に発売されたばかりの新製品「プラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機(ES-12X2/12P2)」を含む、Wi-Fi接続対応かつCOCORO WASH登録済みの機種です。
逆に言えば、無線LANにつながっていない旧型の洗濯機では、いくら「志尊淳さん、来てくれ」と念じても声は流れません。
対応機種でWi-Fi接続済みのはずなのに声が聞こえないと戸惑うユーザーも一部で見られ、条件の細かさがうかがえます。

声の演出は、実はシャープの”お家芸”だった

今回驚かれているのは志尊淳さん本人の起用ですが、洗濯機やドラム式家電が音声でユーザーに話しかけること自体は、COCORO WASHの標準機能としてもともと備わっています。
シャープのサポートページによると、通常時は「お洗濯、おつかれさま」といった挨拶や、天気に応じた「洗濯物は早めに取り込んだほうがいい」といったアドバイスが自動で流れる仕組みです。
今回の志尊淳さんボイスは、この土台の上に乗せた期間限定の特別コンテンツというわけです。

Xでは、この”声優・著名人ボイスを家電に仕込む”シャープの手癖を知るユーザーからこんな反応もありました。

「オタクの健康と衛生に貢献している」という表現には、シャープの調理家電「ヘルシオ ホットクック」でも過去に声優・著名人ボイスの企画が行われてきた経緯が滲んでいます。
今回の志尊淳さんキャンペーンは、単発の思いつきではなく、シャープが繰り返し使ってきた「家電に人の声を宿す」という定番の販促パターンの最新版だと捉えると腑に落ちます。

一方、他社の音声機能は少し毛色が違うようです。
パナソニックのアプリ利用者からは、こんな投稿もありました。

パナソニックの場合は著名人ボイスではなく、夜遅い時間に洗濯を始めると「お疲れ様」とねぎらってくれる、時間帯連動型のメッセージです。
誰の声でしゃべるかよりも「いつ・どんな言葉をかけるか」に重心を置いた設計で、シャープの”著名人起用×期間限定”とは狙いが異なることがわかります。

Shiritomo編集部の考察:”予告”が拡散の下地を作っていた

今回のキャンペーンで見逃せないのは、シャープが本番の5日前に「びっくりしないで」と先に予告していた点です。
驚きを完全に伏せるのではなく、あらかじめ心の準備をさせておくことで、ユーザーは「聞いてはいたけど本当に来た」という体験として投稿しやすくなります。
これは、サプライズを企業側が独占するのではなく、ユーザー自身に”発見者”として実況させる設計だといえるでしょう。
機能や省エネ性能を並べるだけの新製品告知では、なかなかここまでの拡散は生まれません。
著名人の声・期間限定という制約・そして事前予告という3つの要素を組み合わせたことが、SNSでの自然な広がりにつながったと考えられます。

まとめ

シャープの洗濯機から流れた志尊淳さんの声は、新製品発売を記念した1週間限定の企画でした。
派手な機能訴求ではなく、事前予告と著名人ボイスの組み合わせが、Xでの自然な拡散を後押ししたようです。

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