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表示の8回に1回がリポスト。ゆず庵の秋メニュー企画が24時間で1万件を超えた理由

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年9月15日 更新
表示の8回に1回がリポスト。ゆず庵の秋メニュー企画が24時間で1万件を超えた理由

表示回数は9万5,845回、リポストは1万1,807件。
寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵が9月14日の朝7時に始めたフォロー&リポストキャンペーンは、投稿を見た人のおよそ8回に1回がリポストに動いた計算になります。
応募条件はフォローとリポストだけで、特別な仕掛けはありません。

8月に同じ形式で実施された牛角の企画と並べると、この比率は一段高い水準です。
X でプレゼント企画を担当している方には、賞品の組み立て方と告知の時間を見直す材料になるはずです。

先に結論をまとめると:

  • 表示に対するリポストの割合は12.3%で、8月の牛角の企画(9.0%)を上回った
  • 賞品は次の来店で使える1万円分のアプリクーポンで、応募と来店の動機が1つにまとまっている
  • 朝7時の告知で最初の1時間に約16%が動き、夜21〜23時台にも2つ目の山ができた

24時間で何が起きたのか

まず告知投稿そのものの数字です。
取得時点で、インプレッション(投稿が表示された延べ回数)は95,845回、いいねは3,654件、リプライは135件、ブックマークは64件でした。

拡散の側は、リポストが11,807件、引用リポストが26件です。
表示に対するリポストの割合は12.3%で、見た人のおよそ8回に1回がリポストしています。
リポスト数をいいね数で割ると3.23で、いいねの3倍を超える参加が集まりました。

投稿から24時間に絞って集計すると、リポストと引用を合わせて11,146件になります。
そのうち引用は23件だけで、ほぼすべてが通常のリポストでした。
応募条件がリポストだけなので、自然な内訳です。

時間ごとの推移や、どんな層が拡散したかという担い手の分析は、SocialReport のキャンペーンレポートで公開されています。
この記事では、そこから見えた設計の話に絞ります。

蜜芋のキャラメリゼと1万円分のアプリクーポン

ゆず庵は物語コーポレーションが展開する寿司・しゃぶしゃぶの食べ放題専門店です。
2026年8月の発表時点で、全国118店舗を展開しています。

今回の企画は、9月8日に始まった秋の期間限定メニューの販売を記念したものでした。
物語コーポレーションの発表では、「松茸香るきのこ極だし」、国産サーモンととろサーモンの食べ比べ、北海道産の秋刀魚握りなどが並び、販売は11月上旬までの予定です。
告知が主役に選んだのはデザートの「蜜芋のキャラメリゼ」で、紅はるかのねっとりとした甘みをキャラメリゼで香ばしく仕上げた一品として紹介されています。

賞品は、抽選で10名に当たる1万円分のアプリクーポンです。
ゆず庵の公式アプリには、予約や全メニューの検索に加えて、来店スタンプの数でランクが上がる仕組みや、誕生日クーポンの配信があります。
賞品を受け取る場所そのものが、次の来店につながる窓口になっているわけですね。

引用リポストの中にも、この設計がにじんでいました。
ある参加者はとろサーモンの食べ比べと芋スイーツの両方に触れ、別の参加者は秋栗のモンブランプリンや和梨のシャーベットを挙げて家族で行きたいと書いています。
告知の本文には出てこないメニュー名が、参加者の言葉として出てきているのです。

表示の8回に1回がリポストになった理由は?

牛角の企画と比べると何が違うのか?

比較として、8月17日に牛角が実施した企画を並べてみます。
応募条件は同じフォロー&リポストで、賞品は3,000円分のお食事券が30名、告知は朝8時51分でした。
24時間の拡散は9,624件、表示に対するリポストの割合は9.0%です。

ゆず庵は24時間で11,146件、割合は12.3%でした。
業態も時期も違う2件なので、どちらが優れているという話ではありません。
それでも違いが出たのは、賞品の配り方です。

賞品の総額は牛角が9万円分、ゆず庵が10万円分で、ほぼ同じ規模でした。
違うのは1人あたりの額面で、ゆず庵は1万円と牛角の3倍強です。
当選人数を絞って1人あたりの額を上げ、当たれば家族で行ける金額にしたことが、参加の後押しになった可能性があります。
実際、参加者の声には家族で食べに行きたいという言葉が交じっていました。

朝7時の告知は夜にも効いたのか?

時間の使い方も見ておきます。
最初の1時間、つまり7時台だけで1,794件が動き、全体の約16%を占めました。
6時間後の12時台までに約51%が積み上がっています。
牛角の企画は6時間で約42%だったので、ゆず庵のほうが前半に寄った立ち上がりです。

そのうえで、夜にもう一度山が来ました。
21時台に514件、22時台に543件、23時台に536件と、3時間続けて500件を超えています。
月曜の朝7時は通勤や身支度の時間と重なり、夜は一日の用事が済んだ時間です。
朝の告知ひとつで、生活の中の2つの時間帯に参加を取りこめたことがうかがえます。

Shiritomo編集部の考察:賞品は当たったあとの場面まで設計する

フォロー&リポスト型の企画は、応募条件で差をつけにくい形式です。
どの企業も同じ2アクションを求めるので、差が出るのは賞品と告知の置き方になります。
今回のゆず庵は、その2つを工夫して割合が一段高い水準に届いた事例として読めます。

持ち帰れることは2つあります。
ひとつは、賞品を当たったあとの場面まで想像できる形にすることです。
1万円分のクーポンは、家族で食べ放題に行く場面をそのまま思い描ける金額でした。
当選人数を増やして1人あたりを薄くするより、使い道が一目で分かる額にまとめるほうが、参加者の手を動かしやすいのかもしれません。

もうひとつは、成果を朝と夜の両方で見ることです。
今回は7時台に最大の山が来ましたが、21〜23時台にも500件を超える時間が3時間続きました。
告知直後の数時間だけで評価すると、この2つ目の山を見落とします。
次の企画の告知時間を決めるときは、24時間の推移を丸ごと手元に残しておくと判断がぶれにくくなります。

アプリクーポンという賞品は、公式アプリを入れてもらう入り口にもなりえます。
キャンペーンの成果をリポスト数で終わらせず、その後の来店やアプリの利用まで追いかける設計にしておくと、同じ予算でも得られるものが増えるでしょう。

まとめ

ゆず庵の秋メニュー企画は、特別な応募条件を使わず、賞品の額面と告知の時間を工夫した結果、表示の8回に1回がリポストに動きました。
フォロー&リポスト型でも、賞品を当たったあとの場面から逆算すれば、まだ伸ばせる余地がありそうです。

さらに深掘りしたい方へ

出典:拡散データは SocialReport のキャンペーンレポート に基づく