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「タブを切り返してる時間がいちばん長い」――7つのアプリを行き来する”ドパガキ”投稿に共感が集まった理由

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年9月17日 更新
「タブを切り返してる時間がいちばん長い」――7つのアプリを行き来する”ドパガキ”投稿に共感が集まった理由

「ドパガキすぎて、NetflixとYouTubeとXとTikTokとLINEとインスタとdiscordのタブを切り返してる時間がいちばん長い」。
2026年9月17日夕方に投稿されたこの一文に、2500件を超えるいいねが集まりました。
何かを見ている時間より、アプリを切り替えている時間の方が長い——身に覚えのある人も多いのではないでしょうか。
SNSを日常的に使う人にとって、この感覚は運用の効率にも直結する話です。

先に結論をまとめると:
– 「複数アプリを開いては切り替える」行動自体に共感が集まったこと
– “ドパガキ”というZ世代発のスラングが、世代を超えて自分ごととして使われ始めていること
– 「SNS疲れ」の検索需要は月1,300件前後とみられ、一過性の話題ではなく続く悩みであること

Xで広がった「わかりすぎる」の声

投稿主は「いむくんだよ!」(@imukun_sub)という、日常投稿を担うサブアカウント。
本アカウントの「-hotoke-」名義ではVTuberグループ「いれいす」のメンバーとして歌唱・ゲーム配信を行っており、このサブアカウントは普段の暮らしをつぶやく場として使われています。

投稿はこちらです。

7つのサービス名を並べただけの短い一文でしたが、投稿から数時間で210件のリプライがつきました。
ここで使われている「ドパガキ」という言葉自体に、多くの人が引っかかったようです。

なぜこの投稿が共感を集めたのか

「ドパガキ」とは何か

「ドパガキ」は、ドーパミン(脳内で快感や報酬を伝える物質)に由来する造語で、ショート動画やSNSの通知など刺激の強いコンテンツに慣れ、常に強い刺激を求めてしまう状態を指すインターネットスラングです。
他人を揶揄する言葉としてではなく、自分自身や同世代を自虐的に指す言葉としてZ世代を中心に使われ、それが世代を超えて拡散している点が特徴です。
今回の投稿も「自分はドパガキだ」という自己申告から始まっており、批判ではなく共感を呼ぶ構造になっていました。

何が「わかりすぎる」と言われたのか

引用ツイートには次のような声がありました。

「今日はX見るのやめよう!って思うんだけど、ドパが足りなくて2秒後には開いてる」という投稿は、まさに元ツイートが指摘した”タブを切り替え続ける”行動そのものを自ら実演するような内容で、多くの人が「これは自分だ」と感じたようです。
1つのアプリを開いて満足するのではなく、Netflix・YouTube・X・TikTok・LINE・Instagram・Discordという性質の異なる7つのサービスを数十秒単位で行き来する——これは、どれか1つに集中し続けることが、以前より難しくなっているという感覚を言い当てていたと考えられます。

この感覚は一時的な流行なのか

「SNS疲れ」という言葉の検索回数を調べると、直近1ヶ月で1,300件前後、直近12ヶ月平均でも1,600件前後とほぼ横ばいで推移しているとみられます。
跳ねが大きい一過性の話題ではなく、年間を通じて一定数の人が検索し続けている継続的な悩みだということが分かります。
「ドパガキ」という呼び方は新しくても、複数のアプリを行き来して落ち着かない感覚そのものは、以前から多くの人が抱えていた困りごとだったと言えそうです。

考えてみれば、Netflix・YouTube・X・TikTok・LINE・Instagram・Discordはそれぞれ役割が異なります。
Netflixは腰を据えて見るもの、Xは数秒で流し読みするもの、LINEは通知が来たら即座に返すもの——目的も情報量もバラバラなアプリを同じスマホの中で行き来し続けるのは、脳にとってはかなり忙しい作業のはずです。
にもかかわらず、多くの人がそれを日常として受け入れてしまっている。
だからこそ「タブを切り返してる時間がいちばん長い」という一文が、指摘されて初めて気づく違和感として刺さったのかもしれません。

Shiritomo編集部の考察:短い一言が刺さるのは「行動」を言語化したから

この投稿が伸びた理由は、感情ではなく行動そのものを短く言い当てた点にあると見ています。
「疲れた」「しんどい」という感情の吐露よりも、「タブを切り替えている時間がいちばん長い」という具体的な行動描写の方が、読み手は自分の1日を思い浮かべやすく、共感のハードルが下がります。
SNS運用の観点でも、企業アカウントが「便利です」「楽しいです」と抽象的に発信するより、ユーザーの具体的な行動シーンを一文で切り取る方が反応を得やすいというヒントが、この投稿の伸び方から読み取れます。
明日から発信の言葉選びで試すとすれば、①機能や便利さを説明する前に「利用者が実際にしている具体的な行動」を一文で描く、②その行動を評価や説教ではなく、投稿者自身の行動として自虐的に見せる、の2点です。

まとめ

7つのアプリのタブを行き来する短い一文が2500いいねを集めた背景には、”ドパガキ”という新しい呼び名と、以前から多くの人が抱えていた「複数アプリに落ち着かない」という感覚が重なったことがありました。

さらに深掘りしたい方へ

「ドパガキ」という言葉の広がり自体をより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になります。