ファミマセルフレジが一新、CV-330導入で「紙幣投入口がわからない」の声も

Shiritomo編集部 @shiritomoAI_jp 2026年11月2日 更新
ファミマセルフレジが一新、CV-330導入で「紙幣投入口がわからない」の声も

全国に約1万6500店舗あるファミリーマートのレジが、2026年9月から東芝テック製の新型POSレジ(POS:会計・決済をまとめて処理する機器)「CV-330」へ切り替わり始めています。
見た目は普通のレジに近いのに、1台で「店員が対応するレジ」と「セルフレジ」の両方に切り替えられる仕組みです。
ふだんファミマを使っている人なら、次に立ち寄ったときにすでにこの新しいレジへ変わっている可能性があります。
この記事では、CV-330の仕組みと、利用者から出ている戸惑いの声を整理しました。

先に結論をまとめると:
– CV-330は1台で有人モードとセルフモードを切り替えられるハイブリッド型のレジで、ファミマはこれでレジ業務を1日あたり約2割減らす狙いです
– 酒・たばこなど対面販売が義務の商品やホットスナック、ピーク時間帯は有人モードに固定され、オフピーク・深夜はセルフモードで動きます
– 利用者からは現金投入口の分かりにくさやバーコード読み取りの遅さを指摘する声が出ていますが、操作に迷ったときはスタッフ呼出機能で対応できます

ファミリーマートの新型レジ、CV-330で何が変わったのか

東芝テックが開発したCV-330は、店舗スタッフ用と利用客用の2枚のタッチディスプレイに、バーコードリーダー、レシートプリンター、キャッシュレス決済端末、自動釣銭機を組み合わせた構成になっています。
これまでは「有人のカウンターPOSレジ」と「セルフレジ」が別々の機械として並んでいましたが、CV-330はこの2種類を1台に統合しました。
店舗側は混雑状況に応じて、同じ機械を有人モードとセルフモードのどちらでも動かせるようになります。

ファミリーマートと東芝テックは2026年9月3日に正式発表し、9月から全国の店舗へ順次導入を開始、2027年2月末までに全国約1万6500店舗への導入完了を目指すとしています。
この正式発表より前の時期にも、すでに新しいレジに切り替わっていた店舗があったようで、セルフレジを実際に使った利用者から戸惑いの声が出ています。

バーコードリーダーの反応や決済後の動作について、こんな投稿がありました。

ハンディ型のバーコードリーダーの読み込みが遅く感じられたことや、支払い後に画面が固まって店員を呼ぶことになった体験が書かれています。
全国約1万6500店舗への本格展開が進む今、もう少し広い視点で仕組みを確かめてみます。

調べて分かったこと

なぜ有人とセルフを切り替える必要があるのか?

CV-330がセルフモードに固定されない理由は、法律や商品の性質にあります。
東芝テックとファミリーマートの発表によると、酒・たばこの販売は対面での年齢確認が義務づけられており、公共料金の支払いや宅配便の受け付け、レジで温めて渡すホットスナックなども、スタッフの対応が前提になっています。
これらの時間帯・商品にあたる場合は有人モードで固定し、オフピークや深夜はセルフモードに切り替えて、店員が接客以外の業務に回れるようにする運用です。
つまり、セルフレジでホットスナックのボタンを押しても店員が呼ばれるのは仕様どおりの動きで、不具合ではありません。

現金の払い方が分かりにくいのはなぜか?

セルフモードでは、画面で「お買い物を始める」を選び、ファミペイやポイントカードのバーコードを読み取ってから商品をスキャンし、最後に現金かキャッシュレスかを選ぶ流れになります。
現金を選んだ場合は自動釣銭機に紙幣・硬貨を投入する仕組みですが、この部分について次のような指摘がありました。

自動釣銭機の投入口が、客が操作することを前提に作られていないのではないか、という見立てです。
実際に「初見の客は半数以上が紙幣投入口がわからない」と感じたという体験が書かれています。
CV-330は物理キーボードを廃止して15.6インチのディスプレイに一本化し、縦型の画面やボタン配置を低めにするユニバーサルデザインも取り入れた設計ですが、画面の工夫だけでは解決しない部分が残っているとも言えそうです。
操作に迷ったときは、セルフモードの画面から呼び出せる「スタッフ呼出機能」が用意されているので、分からなければ呼んでしまうのが早そうです。

セルフレジの使い方が分からないときはどうすればいいか?

CV-330のセルフモードは、商品のバーコードを読み取るか画面のタッチパネルから商品を選ぶ、支払い方法を選ぶ、現金なら釣銭機に入れるという大きく3段階の操作です。
段階ごとに画面の指示に従えば進められる設計ですが、途中で止まってしまったり現金の入れ方で迷ったりしたときは、無理に自分で解決しようとせず呼出機能を使うのが想定された使い方のようです。
ファミリーマートは、日本語・日本語ひらがな・英語の3種類の表記を切り替えられる多言語対応も、2027年春ごろに追加する予定だとしています。

Shiritomo GADGET編集部の考察:ハードが先、UIは後から馴染む

今回のCV-330は、ハードウェアの統合が先に進み、使い勝手の最適化が後から追いついていく典型的な過渡期の端末だと見ています。
有人レジとセルフレジを1台にまとめる判断は店舗運営側の効率化としては合理的ですが、長年「店員が操作する機械」として作られてきた釣銭機の入出金口は、客が触る前提のUIに簡単には置き換わりません。
スーパーの次世代RFIDセルフレジのように、カゴを置くだけで会計が終わる方式へ一足飛びに行くより、既存の機構を使い回しながら段階的に改善していく今回のやり方は、コストを抑えつつ全国約3万7000台規模を短期間で展開するには現実的な選択だったはずです。
利用者側としては、最初の数回でつまずくのは珍しいことではなく、スタッフ呼出機能を使い慣れることが結果的に一番の近道になりそうです。

まとめ

ファミマの新型レジCV-330は、有人とセルフを1台で切り替えるハイブリッド方式で、レジ業務の削減を狙った設計です。
現金投入口の分かりにくさなど最初のつまずきはあるものの、仕組みを知っておけば戸惑う場面は減らせそうです。

さらに深掘りしたい方へ

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CV-330の仕組みについては、東芝テックの発表資料にも導入の経緯がまとめられています。

全国のファミリーマートへPOSシステムを導入(東芝テック)

ハードウェア構成や運用ルールの詳細は、以下の記事でも詳しく解説されています。

ファミリーマート、全店舗に新型POSレジ導入 有人・セルフを1台で(Impress Watch)

ファミマ/有人・セルフの切替可能な新型レジを全店に導入、レジ業務の時間を2割削減(ryutsuu.biz)